殿はこんなもんじゃない!後藤洋央紀選手、2019年“春”IWGPヘビー級ベルト戴冠への道

G1クライマックスBブロック最終戦ジュース・ロビンソン選手に後藤洋央紀選手が敗れた瞬間、思わず叫んでしまった。

「殿!どんだけ勝ち星に見放されてるんだ!?」

2018年、後藤選手のG1クライマックスは3勝6敗という結果に終わった。

NEVER無差別級チャンピオンであり、日本人唯一のシングルのヘビー級ベルト保持者。その結果としては寂しいものがある。

そして、タイチ選手以外誰一人、NEVER無差別級への挑戦を表明しなかった。

これは由々しき事態である。

勝った試合も負けた試合も後藤選手は美しい。ただ、勝利の雄叫びを上げる後藤選手を僕はもっと見たい。

ここでは後藤洋央紀選手の魅力に改めて迫りつつ、今後のNEVER無差別級防衛ロードについてや初となるIWGPヘビー級ベルト戴冠まで想像してみたいと思う。

 

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荒武者の刀は美しい

後藤洋央紀選手の魅力は、技の豊富さと受け、打たれ強さの3つだと思っている。

まずは技。

『昇天・改』、『牛殺し』、『GTR』。今回のG1では『回天』も繰り出した。こうなってくると、『後藤式』、『昇龍結界』、『ゴトウ・スペシャル』も久しぶり見たいところだ。

後藤選手の名試合を3試合ほどご紹介

DESTRUCTION'07 2007年11月11日 両国国技館 第9試合 IWGPヘビー級選手権試合 棚橋弘至 vs 後藤洋央紀

バディファイトPresents WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム 2014年1月4日 東京ドーム 第7試合 スペシャルシングルマッチ~後藤洋央紀復帰戦~ 後藤 洋央紀 vs 柴田 勝頼

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バディファイト Presents G1 CLIMAX 26 2016年8月14日 東京・両国国技館<優勝決定戦> 第9試合 「G1 CLIMAX 26」優勝決定戦 後藤洋央紀 VS ケニー・オメガ

 

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3試合ピックアップして、2試合に負けている。負けても輝く魅力も大切だが、“結果”にこだわることも重要かもしれない。

飯伏幸太選手は結果にこだわると宣言し、2018年G1クライマックス準優勝にたどり着いたのだから

借りを返しに行く前に

タイチ選手だ。そう。箱推しとは言え、僕が今最も注目しているタイチ選手が次の相手なのだ。

タイチ選手は新日本においてシングルのベルトは未戴冠。ノアでのGHCジュニアヘビー級王座防衛が記憶に新しいというところ。

正直、今のタイチ選手は強い。ニュージャパン・カップで準優勝した棚橋選手も紙一重といったところ。

さらにG1クライマックスに選出されなかったため、コンディションも抜群。卑屈な感情をも力に変える聖帝に後藤選手は勝てるのか?

NEVER防衛ロードについて

敢えて思う。後藤選手、そろそろNEVER無差別級から一旦距離を置いても良いのではないかと。

同級生であり、盟友であり、ライバル。柴田勝頼選手も棚橋弘至選手のセコンドにつける程に元気になった。

もう彼の道のりに縛られる必要はないのではないだろうか。

そろそろ本来の目標に歩む次期だと僕は思う。事実、IWGP戦線からは約2年遠ざかっている。

棚橋選手がオカダ・カズチカ選手に2016年のイッテンヨンで敗れてから次の挑戦が約2年半だと考えると、そろそろ準備に入るタイミングだと思う。

一方で、いきなりIWGPヘビー級に行くのはジンクス上、やめておいた方がいい。これはベルトの格としての話ではない、NEVER無差別級→IWGPヘビー級に一足飛びで成功した事例がないためだ。

内藤哲也選手は2014年にNEVER無差別級を手放して2016年にIWGPを戴冠。2年掛かっている。

IWGPインターコンチネンタルベルトが海外に行った今、敢えて狙うはIWGP USヘビー級ベルトだ。柴田勝頼選手がLA道場のヘッドコーチ、後藤選手はIWGPUSヘビーチャンピオン。

そんな光景はどうだろう。

チャンスは春

後藤選手と言えば「G1のGは後藤のG」という言葉があるように、夏男なイメージがあるが、実は春に強い男なのだ。

ニュージャパン・カップの実績を見てみる。

  • 第5回大会 優勝
  • 第6回大会 優勝
  • 第8回大会 優勝
  • 第9回大会 準優勝
  • 第11回大会 準優勝
  • 第12回大会 準優勝

後藤選手がニュージャパン・カップに出場し、決勝行きの逃しているのは第1回、4回、7回、10回のみ。第2回、3回、13回、14回には未出場だ。

2012年以降、優勝こそ逃しているものの、ここまで好実績を残している選手は他にはいない。

まさに圧巻の実績。決勝進出確率60%。荒武者にはサクラがよく似合う

悲願・IWGP戴冠に向けて

棚橋弘至選手のG1クライマックス優勝を、セコンドの柴田勝頼選手が肩車で祝福した。この光景に涙した方も多いはずだ。僕自身、言葉にならない言葉を大声で叫んでしまった。

 ただ、あの景色を後藤選手と柴田選手で見てみたいという気持ちが浮かんだ。

振り返る、あの春の日

あの日。柴田選手が2度目のIWGP戴冠を狙ったこの試合で、後藤選手が何かアクションを取るか期待したものの、何もなかった。

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本隊とCHAOS――。

この対立関係が2人の間にはある。

僕はもう一度2人が並ぶ姿を見てみたい。棚橋選手も太鼓判を押す、新日本プロレスが誇る絶対的な“ベビーフェイス”柴田選手。後藤選手は“同級生”と共にテッペンを取って欲しい。

常にチャンスに見放されてきた。以前の動画ではオカダ選手に“恥男”とまで罵られた。

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僕がこの同級生コンビをプッシュするのは、この書籍を定期的に読み返してるためだ。漫画やドラマ、映画並の物語である。

 2018年の福岡大会で柴田選手のサイン会に参加した際にも持参したほどだ。笑顔で「(読んでくれて)ありがとう!」と爽やかに応えてくれた笑顔は、平成最後の夏の大切な思い出だ。

後藤選手は以前、この愛される“ベビーフェイス”柴田選手が、新日本プロレスを退団した際に、レガースを受け取っている。

僕はこの約束のレガースを付けた、後藤選手がIWGPベルトを腰に巻く姿を見てみたい。

そしてこう語るのだ。

「今、(IWGPヘビー級ベルトを戴冠した)この喜びを一番伝えたいのは柴田勝頼。以上!」と。


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