新日本プロレスの記者会見を見て感じたこと。プロレスマスコミとは何か

2018年8月20日新日本プロレスが『Road to DESTRUCTION 』についての記者会見を行った。

この会見が終わった瞬間、僕を含む多くの新日本プロレスファンがこう感じたに違いない。

「短い、短すぎる。記者は質問をしないのか?」

ちなみに公開された記者会見動画の時間は9分37秒である。動画内で公開されたヒロム選手のムービーを除くと約6分。これでは、あまりにも動画をライブ配信した甲斐がないというものではないか。

当日は平日だった。仕事をしている社会人は、この時間だけはなんとか動画を見ようと時間を工面している。その結果が6分だと発表の中身よりも、短いという印象が残り肩透かしを受けた気分になってしまうのではないだろうか。

発表を受けて、ヒロム選手のベルト返上を受けて#njpwツイッタートレンドにも入った。

僕は記者会見について、マスコミ各社が集まり、発表する企業様に対して読者の代わりとなり質問する場だと思っている。

情報を発信するだけであれば、現代社会はホームページやSNSだけで事足りるのだ。

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新日本プロレス社の対応

新日本プロレス社は丁寧にフリーのアナウンサーの清野茂樹氏のスケジュールを抑え、動画の撮影班も稼働させている。

また、今回の記者会見に所属レスラーの参加はなかったが、高橋ヒロム選手およびベルトさんが出演するムービーも用意した。

これは凱旋帰国後、大人気レスラーとなったヒロム選手への配慮あるいはヒロム選手からの提案だろう。

ファンはIWGPジュニアのベルトが返上になると知った時にどう感じるのか?徹底的に考えた結果、ヒロム選手らしい発表にすることで、不安や不満を最低限に留めた。

菅林直樹会長の「1000%元気になって復帰してほしい」

この言葉が多くの共感を生んだ動画だったように思う。

記者会見の意味は?

本題に入ろう。対戦カードの発表後、記者会見で出た質問は2つだ。

  1. 髙橋ヒロム選手の復帰時期について
  2. ジュニアトーナメント参戦選手の選考理由について

1.については、ベルトの防衛期限が半年。復帰までその期間を上回ると説明された。ヒロム選手の最終防衛日は2018年7月7日。ここから半年以上となると最速でも来年の2月ごろとなる。

2.に関してはシンプルに、直近のチャンピオンである4人を選んだと説明が行われた。

1.については分かる。現在分かっている事実しか伝えようがない。ただ、2.について何故、記者の方は深掘りしないのか。僕は疑問に感じた。

まずは、エル・デスペラード選手、ドラゴン・リー選手だって参加資格があるのではないか?ということ。

この2人はIWGPジュニアを戴冠こそしていないが、ヒロム選手と大きく因縁のある2人である。

デスペラード選手に至っては、Twitterでベルトについての提言も行なっていた。

また、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの成績はトーナメントに反映されないのか。準優勝はボーン・ソルジャー石森太二選手である。

この4人の人選に僕は全く異論はない。確実に会場を沸かせる4選手だと思う。ただ、その選出理由を確認し、報じるチャンスでどうして、一歩踏み出してこないのか。この点に疑問に感じた。

と、記事を書いていたら、デスペラード選手がTwitterで疑問を投げかけていた。

 鈴木軍が新日本プロレスから嫌われているはずがない。2018年は特に会場で鈴木軍グッズを身に着けている人が増えた。これは鈴木みのる選手を筆頭に各レスラーがそれぞれの魅力を放っているからに違いないためだ。

見くびってもらったら困る

後藤洋央紀選手対タイチ選手のNEVER無差別級選手権試合は、2018年9月17日の大分・別府ビーコンプラザ大会、セミファイナルにて行われる。

僕ならばこの点にも質問したはずだ。

何故、セミなのか。何故、NEVER無差別級はシングルベルトにも関わらず、メインを任せてもらえないのか。と。

後藤選手とタイチ選手。共にレスリングをバックボーンに持ち、技の美しさが光る2人だ。

この2人がメインではない理由を菅林会長に問うべきだと思う。

また、2018年の夏、タイチ選手はG1に選ばれなかった。改めてこの点を聞くチャンスだったとも思う。

終わってしまったことを聞くのは流石に小ズルイとは思うが、改めてファンに説明するべきだと思うのだ。

それほどに2018年のタイチ選手は、新日本プロレスファンから注目を集めているのだから。

そして、後藤洋央紀選手を見くびってもらっては困る。買いかぶってはいけないけれど。

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マスコミの意義

改めて、メディアとは読者が知りたい情報を発信する場である。インターネット普及以前、ユーザーは媒体を通じてのみオフィシャルな情報を得ることができた。

だが、今は違う。明らかなフェイクはさておき、メディアでも個人でも情報を発信できる時代になっているし、一定の信頼度は保たれている。

本日行われた『Road to DESTRUCTION 』の記者会見に、外部から何人の記者が参加したのか知る術はない。ただ、新日本プロレスが記者会見をうたうのであれば、記者側は媒体の読者や動画の視聴者のために登壇者に対して、質問をすべきだと思う。

せめて、質疑応答がないから記者会見は終了という悲しい結果にだけにはしないでほしい。この時間を楽しみに待っていたファンは相当数いたのだから。

これが企業の発表会なら何も思わない。想定質問だけ済むし、記者側も必要以上に突っ込むことはしないだろう。また、通訳を付けて海外に向けて今後のストーリーを伝える時間にもできる。

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こんな手法だってある。

事前に発表して、ツイッターで質問募集。菅林会長やメイ社長が質問に答える。これだけでも今日の会見よりもっと盛り上がるし、ファンとの距離も近くと思う。

質問が選ばれた人は嬉しいし、選ばれなかった人は次こそは!と思うはずだ。

新日本プロレスは可能性に満ち溢れている。だからこそ、試合以外の細かなディテールに眼を向けることで、更なる熱を生むことができると僕は思っている。今が出来ていないというわけでもないので、贅沢な要望ではあるのだが。


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