現代の『活字プロレス』について考えてみた

2016年の新日本プロレスから始まった僕のプロレス人生には、雑誌という意味での『活字プロレス』は存在していない。

『活字プロレス』は、日本のプロレスと共にある存在であり、一大ブームを作り上げて来たという。

『有田と週刊プロレスと』という番組が生まれるほどに、歴史と伝統のある文化だと僕は捉えている。

僕自身、とても残念なことながら当時の『週刊ファイト』、『週刊プロレス』、『週刊ゴング』については目を通すことができていない。

その歴史を振り返るブログや記事に目を通すことで、その過激さや中毒性について学んだ。

取材拒否を顧みないほどの勢い。編集長の顔が見える記事構成。現代で例えるなら文春と言ったところだろうか。

ここでは、現代の『活字プロレス』について考えてみたい。

時代の変化。インターネットの普及

メディアの力

2000年代以前は、雑誌を中心としたメディアが非常に大きな力を持っていた時代だった。メディアが報じることで注目が集まり、民衆を操作を一定の方向に操作する。クルマやマイホームなど、大人になった時の夢が皆一緒だっだのは、メディアによる力が強かったことが大きいと思う。

メディアが推せば民衆が動く。

シンプルで分かりやすく、大ヒットが生まれやすい時代だった。

月9神話やミリオンヒットを生むアーティストが大量に生まれた時代と言えば分かりやすいかもしれない。

情報革命の夜明け前。人は現代に比べれば余りに取得できる情報が少なかった。

インターネットの普及

雑誌を中心としたメディアは、インターネットという産業革命の前に大きな影響を受けた。

個人が配信できる時代になった今、メディアの力は従来ほどの勢いを無くしてしまった。

メディアが報じた情報よりも、当人が軽くツィートした方がSNS等での拡散力が強い。この事実が、メディアマンからある種の力を奪ってしまった。

情報を発信する上で何を言うか?よりも誰が言うか?が大切であるという点は変わっていないが、誰かの定義が変化してしまったのだ。

誰かはメディアではなく、“発信力”のある人になった。タレントや著名人よりも発言権のある者も台頭した。

そして、プロレスラー自身が個人で発信できる時代になった。

雑誌における活字プロレス

現在のプロレス誌に目を通すと、おおよそ以下の内容が並んでいる。

  • プロレスラーのインタビュー
  • 試合結果やレポート、スケジュールなど
  • コラムや連載

プロレスファンにとっては、十分な内容である。僕自身、ビッグマッチの時や特大号は購入し、目を通している。

ただし、活字プロレスと呼ばれた世界に存在したと言われている「問題提起」が無いのは事実だ。

当然、以前のように取材拒否を通達されると、現代社会ではSNSでの炎上にもつながる。

雑誌が売れない時代と言われて久しいが、ここに悪い燃料を投下する必要はない。

取材対象が納得するものを納得する内容で、正しく公平に報じる。これが今の雑誌が発信している『活字プロレス』だ。

決して間違っているとは思わない。特定の試合内容や発言を拾い、剣よりも強いペンで殴り付けるのは、是だとは思えない。

ただし、昔からのプロレスファンとしては、何か変化が欲しいと感じている方もいるのではないだろうか。

プロレスマスコミの力はまだまだこんなものじゃないと思う。

取材対象はレスラーだけじゃない

僕はレスラー以外の取材に挑戦してみたい。例えば、団体の交流戦は無くとも、企業のトップ同士が話すのは構わないだろう。

新日本プロレスCEO ハロルド・ジョージ・メイ氏とDDTプロレスリング社長 高木三四郎氏、DRAGON GATE社長 大島伸彦氏、オールジャパン・プロレスリング社長 秋山潤氏の4社対談など楽しそうだ。

テーマは2020年以降、日本のプロレスはどうなるのか?

新日本プロレスを中心にプロレスが再燃している今だからこそ、プロレスをビジネスとして手がけている代表者たちの話に目を通してみたい。

スケジュール調整は困難を極めるだろうが、僕は必ずこの企画が表紙を飾れば必ず購入する。

他にも、会社のWebチームや営業担当、リングアナにも話を聞きに行く。

試合以外でお客様との接点を作っているスタッフの話を盛り込むことで、違った角度からプロレスに興味を持つ方も出るだろう。プロレス業界で働きたいと思っている人からすれば、求人媒体としての価値だって出すことができる。

プ女子の方々と組んで2018年上半期、最も人気のあるプロレスTシャツを決めてみてもいいかもしれない。

着用写真をInstagramやTwitterに投稿すれば、Tシャツから団体のアピールにだってつながる。

njpwfun.hatenablog.com

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今も昔もこれからもフォーマットに関係なく、『活字プロレス』は可能性に満ちている。

現代の活字プロレス

活字プロレスとは何か。僕は、プロレスの楽しさを読者に伝えることだと思う。

現在の新日本プロレスファンは、試合をライブ配信でも見る。

新日本プロレスワールドやYouTube、Twitter。あらゆるサービスを通じて、実際に動いている姿を目にしている。また、試合のレポートもスマホサイトで更新されている。

スマホが一台あれば、プロレスと僕たちはつながることができる時代になったのだ。

新日本プロレスファンに限って言えば、5W1Hだけの『活字プロレス』は価値が薄いと思う。

そこで重要になるのが、選手のインタビューだ。

ただ、最近のプロレスラーはSNSでの発信にも力を入れている。

また、公式サイトでのインタビューや自身のブログもあり、直近の情報をなぞるだけではファンを満足させることはできない。

この話、読んだぞ?

公開されるタイミングによっては、そんなことも珍しくない状況になってしまうのだ。

選手やスタッフの想いをもう一歩踏み込んだ形で適切に届ける。これが現代のプロレスマスコミのミッションなのかもしれない。

僕の活字プロレス

僕のプロレスブログ『NJPW FUN』は完全な後発として生まれた。

ただ、始まって短い期間でも、楽しんで目を通して下さっている方々がいる。

非常に喜ばしいことであるし、プロレスに関する話題が求められているという事実がそこにはある。

個人のプロレスブログだからこそできること。それは、プロレスマスコミが報じないことを自由に書くとができることだろう思う。

雑誌と違い文字数の制限もない。ページ数の指定もない。

内容も分析や考察、試合の感想、妄想、愚痴。何でもあり。『活字プロレス』で場外乱闘をしているようだ。

僕は自分が筆を取りたいと思ったネタで、読者の方に届けたいと思ったことを書いている。

執筆に時間が掛かるものもあれば、すぐに書き終わって発信しているものもある。

文章の推敲だって最低限だし、誤字脱字もある(公開後によく修正している)。

ただ、文章の上手い下手よりも何かを伝えたい気持ちがこもった内容に人の感情は動くことを僕は知っている。

自分が見ている視点は自分だけのものであり、正解でもなんでもない。ただ、誰かに何かの気付きを提供したり、暇な時間を潰すことはできる。

プロレスが好きな方の隙間時間を僕の『活字プロレス』で埋めることができるのだ。

その結果、これからプロレスに興味を持つ方や僕と同じように最近ハマった方、長年プロレスと共に歩んで来た方、多くの方に少しでも楽しい時間を過ごして欲しいと思う。プロレスの試合の合間に、僕の『活字プロレス』を通じて。

現代の『活字プロレス』はインターネットの普及や業界構造の変化により、大きく変化した。

誰でも発信できる時代だからこそ、「言葉」に最大の配慮をしていきたい次第だ。

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