内藤哲也選手とタイチ選手の舌戦が白熱中。出るか!?タイチ選手の新必殺技
こんなに新日本プロレスのバックステージが白熱しているのはいつ振りだろう。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの内藤哲也選手と鈴木軍のタイチ選手が舌戦が加速している。
今最もバックステージで火がついているのはこの2人だ。だが、両者は直接的に対決するわけではない。
論点は大きく2つ。
- DESTRUCTION in BEPPUの試合順
- NEVER無差別級ベルトの価値
この白熱した舌戦は9月17日まで続く。残り一週間。これからのバックステージから、どんな物語が生まれるのだろうか。
舌戦の歴史
2017年以降、バックルームの舌戦で記憶に新しいのは以下の試合だ。
- オカダ・カズチカ選手VS柴田勝頼選手
- 内藤哲也選手VSオカダ・カズチカ選手
- 髙橋ヒロム選手VS田口隆祐選手
- 髙橋ヒロム選手VSタイチ選手
- 内藤哲也選手VS棚橋弘至選手
- 後藤洋央紀選手VS鈴木みのる選手
思ったことは言葉にしなければ、誰にも伝わらない。
内藤哲也選手は“制御不能”になって以降、言葉の力で新日本プロレスへと躍り出た。
その標的は新日本プロレスに始まり、木谷高明オーナー、棚橋弘至選手へ。
その後もオカダ・カズチカ選手や鈴木みのる選手、クリス・ジェリコ選手など、数多くの相手と舌戦を繰り広げてきた。
団体批判は別として、舌戦の相手は対戦相手に限られてきた。だが、今回は対戦相手ではないタイチ選手とリング外で戦っている。
2人の共通点
まずは2人の類似点や近いところを洗い出してみる。
- メキシコで大人気
- 入場が長い
- 団体批判をする
- ベルトを投げる、踏む
- スーツの早脱ぎ
- 正論を言う
これだけ共通点があるレスラーも珍しい。そして、タイチ選手がセルリアンブルーのリングに始めて上がった際、対角線にいたのは内藤哲也選手だった。
タイチ選手のメキシコ遠征時に一緒にいたのも内藤哲也選手。
そして、タイチ選手にベビー級転向を勧めたのも内藤哲也選手である。
この2人、とにかく因縁が深い。まるで、いつかこの時を迎えるのが“運命” だったかのように。
ヘビー級での実績
タイチ選手は未だヘビー級での大きな実績はない。ニュージャパンカップは一回戦負け。G1クラマックスには不選出だった。
だか、支持率は雷のような速度で高まった。その理由は石井智宏選手と同様に、試合が面白いことに尽きる。
そう。ヘビー級転向後、タイチ選手のシングルマッチは全て神試合なのだ。
内藤哲也選手、棚橋弘至選手。ともにベストバウト級の試合である。棚橋弘至選手戦に至っては自身のルーツを全面に出し、三冠パワーボムまで繰り出した。だが、フィニッシュに届かない。あと一歩が足りないのが現状だ。
ジュニア時代の必殺技では、ヘビー級で勝てないのかもしれない。
そこで僕が行き着いたのが、対ヘビー級用の新技を編み出しているのではないか?ということだ。
ブラック・メフィストや天翔十字鳳、タイチ式ラストライド。どれも魅力的な技であるが、新日本プロレスのヘビー級戦線でフォールを取るに至っていない。だが、通用していない訳では決してない。
タイチ選手の魅力はそのキャラクター性からはみ出した、プロレスの上手さにある。
誰の技でも自分ように繰り出し、さらには背筋力の強さからヴァージョンアップして見えるケースもある。
そこで閃いた。
タイチ式デスティーノ、あるいはタイチ式グロリアが後藤洋央紀選手との勝負で初披露されるのではないか、と。
また、以前に一度だけ繰り出したタイチ(ゴッチ)式パイルドライバーもある。
さらにはかってのパートナーの意思を引き継ぎ、タイチ式ヴィクトリア・ミラネーゼの可能性だってある。
最後にファイプロ好きなタイチ選手のことだ。「OKITEYABURI」として、タイチ式昇天・改やタイチ式牛殺し、タイチ式GTRを披露するのも不思議ではない。
世界一性格の悪い男はプロレス王になった。
タイチ選手も世界一性格の小ズルい男から一つ前に進む時期なのかもしれない。
新必殺技で新日本プロレスのシングルベルトを初戴冠する時は近い。
NEVER無差別級王者・タイチ
以前にも書いたことだが、タイチ選手がこのベルトを戴冠することで、ヘビー級のバチバチした試合というイメージが付いたベルトが生まれ変わる。
ヘビーもジュニアヘビーも挑戦可能な、まさに無差別級のベルトに。
タイチ選手はシングル戦線にこれまで顔を出していないだけに魅力的なカードは山ほどある。
新日本プロレスをもっと盛り上げたい。内藤哲也選手にはこの想いがある。
そのために今必要なピースはタイチ選手なのではないか。そう考えていても不思議ではない。
何故ならば、常にベストオブザスーパージュニアの優勝候補にタイチ選手を挙げていたように、内藤哲也選手はタイチ選手を認めているのだ。
力のあるレスラーが注目を集めることで、新日本プロレスは更に発展する。
2人は敵同士の共犯者。お互いがお互いを利用することで、それぞれの目標を達成しようとしているのかもしれない。
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