現、新日本プロレス最長ユニット『CHAOS』。結成10周年に向けて何かが起きる?
2009年4月5日。両国国技館で行われた中邑真輔選手VS真壁刀義選手の一戦をキッカケにCHAOSは誕生した。
当時の極悪ヒールユニットG・B・HのNo.2、矢野通選手が背後から真壁刀義選手を強襲。中邑真輔選手は椅子で強打された真壁刀義選手をランドスライドでマットに沈めた。
矢野通選手と中邑真輔選手。アマレスエリート2人が作り上げたCHAOSは過去に類を見ないヒールユニットとなった。
現在のメンバーは以下の14名。
- 矢野通選手
- 石井智宏選手
- 邪道選手
- 外道選手
- ロッキー・ロメロ選手
- オカダ・カズチカ選手
- YOSHI-HASHI選手
- バレッタ選手
- ウィル・オスプレイ選手
- 後藤洋央紀選手
- YOH選手
- SHO選手
- チャッキー・T選手
- ジェイ・ホワイト選手
2009年の結成から9年。混沌の名前が指し示す通り、ベビーフェイスからヒール、コミカルまで幅広く対応できるユニットへと成長した。
ただ、ここ最近CHAOS内を取り巻くニュースが溢れているように思う。
2人の動き、2人の変化
2016年1月30日の中邑真輔選手、2016年7月の桜庭和志選手以降、CHAOSからは脱退、離脱したメンバーは出ていない。
たが、2018年に2人のメンバーが脱退の可能性を含み始めている。
- YOSHI-HASHI選手
- 後藤洋央紀選手
逸材からの告白
YOSHI-HASHI選手は現在、棚橋弘至選手から熱烈なラブコールを受けている。2018年G1クライマックスでの一戦、逸材の目にヘッドハンターは「誰もが応援したくなる選手」に映ったそうだ。
2018年9月11日には「オカダは...YOSHI-HASHIを懸けろよ」と、ユニット結成の枠を超えた爆弾発言も飛び出した。
癒し系のキャラクター。新日本プロレスの生え抜きにして、未だベルトの戴冠歴はゼロ。G1クライマックスに選出された際は一部から心ない声も挙がった。
YOSHI-HASHI選手が何かを変えるのは、このタイミングなのかもしれない。
ワールドタッグリーグに棚橋弘至選手とYOSHI-HASHI選手のタッグが出場を果たす。今は、そんな予感がしてならない。
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同期のユニットへ?
NEVER無差別級王者選手権が迫っている後藤洋央紀選手。この重要な一戦に向け、全日本プロレス出身の“同級生”タイチ選手の口撃が止まらない。
ファイプロに始まり、現在はセロリ。負けたらタグチジャパンでお笑いやれよ?と、バッサリ。
僕個人としては、タイチ選手の戴冠の願っている節もある。理由は2つある。
- タイチ選手が魅せるベビーとジュニアの枠を超えた無差別級の戦いが見たい
- 後藤洋央紀選手はそろそろ違うベルト戦線に向かって欲しい
1.についてはこのNJPW FUNで何度も語ってきた通りだ。
2.については、IWGPインターコンチネンタルベルトとIWGPヘビーベルトに挑戦する後藤洋央紀選手が見たい。
まず、IWGPヘビー級戦線に行くには、CHAOSにいることがマイナスに作用するという見方がある。IWGPヘビー級戦線のみを主戦場とするオカダ・カズチカ選手がいるためだ。
本隊時代の後藤洋央紀選手はオカダ・カズチカ選手と何度も好勝負を繰り広げてきたがCHAOS加入以降の挑戦はなし。NEVER無差別級の番人として、多くの挑戦者を退けてきた。
このタイミングで後藤洋央紀選手には新しい戦場に臨んで欲しいと思う。
僕はタグチジャパンに行くのが正解とも思えない。ただ、本隊ベビー級が寂しい現実もある。後藤洋央紀選手の離脱、柴田勝頼選手の負傷などがあり、本隊の日本人ヘビー級レスラーは棚橋弘至選手、真壁刀義選手、第3世代のみとなっている。
有望なヤングライオンは全員、悪くなって帰ってくる流れを断ち切ることができなければ、今後とこの構図は変わらない。
タグチジャパンを名乗りつつも、ほぼ“ガイジン”レスラーという現状を打破するために、田口隆祐監督みずから後藤洋央紀選手をスカウトする可能性もゼロでではない、はずだ。
マネージャーとの決別
オカダ・カズチカ選手が2018年のG1クライマックス最終戦で、外道選手とのマネージャー関係を解消した。
レインメーカー・ショック以降、常に2人で道を切り開いてきた印象があるだけに、今後のオカダ選手についても不安がないと言えば嘘になる。
「マットを叩く外道さんを見ると元気が出てくるんです」
僕はこの言葉がとても印象に残っている。次のタイトルマッチの結果が楽しみだ。
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41歳、全盛期を更新中
石井智宏選手は“名勝負製造機”として2018年のセルリアンブルーのリングを席巻している。
2016年、内藤哲也選手とIWGPヘビー級タイトルマッチを行った時とは打って変わり、追い風ムードすら漂っている。
この結果を招いたのは好勝負を連発したこと、言葉を使いはじめたことだと思う。
2018年のG1クライマックス。これは僕の所感だが、MVPは石井智宏選手だ。
毎試合がベストバウト。ゴツゴツのスタイルの裏側にある器用なプロレスはどんな相手の魅力も引き出していく。
また、トーア・ヘナーレ選手にはあくまでも己のスタンスを貫いた上での激励を。SANADA選手、ケニー・オメガ選手にはグサッと刺さる挑発をそれぞれ送った。
41歳にして更に魅力を高め続ける石井智宏選手はケニーでオメガ選手からベルトを奪取できるか。
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ゴールデン☆ラヴァーズキラー。10周年記念DVDにも期待
ケニー・オメガ選手、飯伏幸太選手の2人を沈めたのはこの男しかいない。
CHAOS結成時のラフファイトは鳴りを潜め、最近ではコミカルな秒殺が目立つ矢野通は、2018年にフェアプレーを宣言した。
ただし、試合が進むごとにフェアプレーよりも勝つことを重視し始め、日大タックルを繰り出した。
話題がすぐに風化する現代社会だからこそ、日大の問題にクビを突っ込む必要はない。ただし、何か自分にできることはないか。と、追求した崇高なる大泥棒は汚名を敢えて背負う道を選んだ。
日大出身を提唱し、ブランドの復権に全力を投じる。その姿は美しく見えた。
前述した通り、CHAOSを立ち上げDVDの記録的な売上を作ってきた矢野通選手。敏腕プロデューサーが次に見据える景色から目を離すことができない。
ジェイ・ホワイト選手の新世界
新日本マットに戻ってきたジェイ・ホワイト選手。ロッポンギ3Kとのタッグでは、ラフファイトを勧める、見殺しにするなど明らかに不穏な動きを見せている。また、後藤洋央紀選手の「ざんまい」も共に手を叩くことはない。レッドシューズ海野レフリーから注意が入るほどに。
ただ、唯一タッグを組んだ時に素直に接している選手が1人だけいる。そう、矢野通選手だ。
オカダ・カズチカ選手の対談コンテンツ「オカダの部屋」にロッポンギ3Kの2人が登場した際、こうコメントを残している。
「怖い先輩は誰?」
「矢野さんです、、、」と。
さすがのSwitch bladeも矢野通選手の言うことには素直に従っていることから、新しい展開が見えてくる。
2018年のワールドタッグリーグ。矢野通選手のパートナーはジェイ・ホワイト選手なのではないか、と。
従来のパートナーである石井智宏選手はウィル・オスプレイ選手と最高の相性を見せた。柔と剛の化学反応が、あの瞬間セルリアンブルーのリングには確かに発生していた。
ジェイ・ホワイト選手が次に混沌を巻き起こすのは、ワールドタッグリーグであるとここで予言しておこう。
CHAOS10周年、何かが起きる?
CHAOS10周年に向けて、様々な動きが想定される。まず、記念DVDの発売。次に、CHAOS自主興行。最後に一部選手の離反、脱退だ。
現存する新日本プロレスのユニットでは最も歴史のあるCHAOS。
不穏な動きを見せるジェイ・ホワイト選手や今後の動向が気になるオカダ・カズチカ選手、スカウトを受けているYOSHI-HASHI選手など、話題は事欠かない。
これからも新日本プロレスに混沌を巻き起こすことを心から応援している。
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