「タイチ選手の制圧前進なるか?」後藤洋央紀選手VSタイチ選手NEVER無差別級タイトルマッチの行方
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!
『DESTRUCTION in BEPPU』大分・別府ビーコンプラザにて開催されるNEVER無差別級タイトルマッチ。
挑戦者、聖帝・タイチ選手とチャンピオン、混沌の荒武者・後藤洋央紀選手の煽りPVが公開された。
『北斗の拳』のパチンコ、パチスロを打った経験のある方は吹き出したに違いない。
まさに新日本プロレスで制圧前進を見据える聖帝・タイチ選手に相応しいPVが完成した。
北斗神拳と南斗聖拳
※公式の動画で世紀の大誤審と言っちゃてる。
ストロング・スタイル
アントニオ猪木氏がカール・ゴッチ氏と作り上げた、強さを象徴する“ストロング・スタイル”を北斗神拳と捉えてみる。
一方で、特異な状況下で生まれた“四天王プロレス”を南斗聖拳だと見てみる。
まず、北斗神拳の伝承者はヤングライオンであり、生え抜きの選手たちだろう。
ヤングライオンか否か。野毛道場で過ごした時間はあるのか。誰の付人だったのか。誰と同部屋だったのか。こうした1つひとつの因縁がヤングライオン卒業後に生きてくる。
第3世代超えを果たす際にも話題になるのが、若手の頃世話になっていた過去があるためである。
いきなり来た外敵は因縁が薄い。だからこそ、試合で強さを見せなくてはならない。
ストロング・スタイルとは怒りや生の感情をプロレスに昇華させることを指す。強いだけでも、気持ちだけでも成立しない。
両方の側面を見せる必要があるのだ。そして、後藤洋央紀選手はメキシコ遠征後、こう言われていたことがある。
復刻ストロング・スタイルと。
四天王プロレス
当時の全日本プロレス超世代軍は、ピンフォールでの完全決着を運命付けられた。
それら、凶器、流血、リングアウトは一切なし。ピンフォールのみで完全決着するスタイルだった。
どこまでも高みに登り続けることでしか、お客様を楽しませることができないと考えたため、誕生したのが、“四天王プロレス”だったと言える。
そして、タイチ選手は四天王の1人である川田利明選手の付人だった。
ステップキックやデンジャラスバックドロップは、“四天王プロレス”から受け継いだタイチ選手のルーツであり魂だ。
鈴木軍で身に付けたヒールとしてのファイトスタイルから、デンジャラス“K”の遺伝子が解き放たれる時、タイチ選手は現代の“四天王プロレス”体現者となる。
事実、今最も歓声を集めているスープレックスは『タイチ式ラストライド』だろう。
進化した男
タイチ選手の持ち味は“四天王プロレス”を彷彿させる激しい戦いだが、大きく異なる点がある。
彼自身の言葉を持っている。ということだ。
マイクアピールすら禁じられた“四天王プロレス”とは異なり、現在のステージは新日本プロレスである。
その先にいる人たちの感情を良い意味で揺さぶるのならば、何を言ってもいい場所だ。
名勝負と舌戦はタイチ選手の株を上げ続けた。
現代の“四天王プロレス”に新日本プロレスの言葉を併せ持った男は2018年に躍動している。
ジュニア時代のタイチ選手とヘビー級のタイチ選手では、注目度が全く異なる。
それほどまでにこの半年間でタイチ選手は生まれ変わったのだ。
さぁ、注目のタイトルマッチは明日だ。
メインイベントを喰う試合になるのか?G1に選ばれなかった男とBグループ最下位タイ止まりの凡戦になるのか。
純血ストロング・スタイルか四天王プロレスとストロング・スタイルのハイブリッドが勝つか。
僕は『セロリ』とベーコンのスープを飲みながら待ちたい。
おれの拳 南斗鳳凰拳に構えはない!!
構えとは防御の型 わが拳にあるのは制圧前進のみ!!
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