情熱大陸の棚橋弘至選手から、“成長し続ける人”になるための思考を学ぶ
2018年9月30日(10月1日)に放送されたドキュメンタリー番組『情熱大陸』。この日の主役は新日本プロレス“100年に1人の逸材”棚橋弘至選手だ。
『情熱大陸』に棚橋弘至選手が出演する。つい先日、オカダ・カズチカ選手が『Another Sky』に登場したのもつかの間、今度は棚橋弘至選手を地上波のドキュメンタリー番組で見ることができる。
初主演映画である『パパはわるものチャンピオン』が公開中であることも重なり、プロレスファンにとっては非常に贅沢な時間となった。
ここでは棚橋弘至選手の情熱大陸から学んだ、“成長し続ける人”に必要な思考について語りたい。
斬新なことを継続する
「プロレスにチャラさを持ち込んだのは僕なんですよ」
CMでも使われた美容室の1シーン。棚橋弘至選手の髪型は常に変化している。
髪の毛からも意気込みを感じさせる
金髪、メッシュ、エクステ、ストレート、ウェーブ、ポニーテール。どんなアレンジでもお手の物。特に大一番の試合はポニーテールで挑むケースが多い。髪を振り乱して戦う姿は神々しくもあり、美しい。だが、負けられない勝負となれば、邪魔にならないように結ぶ。
意気込みを髪の毛からも感じさせる選手はそう多くない。
髪型を変えることで意思表示をする選手は多い。IWGPヘビー級ベルトをケニー・オメガ選手に奪われ、身軽になったオカダ・カズチカ選手は、金髪から赤髪にイメチェンを図った。また、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』髙橋ヒロム選手の負傷欠場が発表された次の試合からEVIL選手は髙橋ヒロム選手の赤を自身のメッシュに加えた。
棚橋弘至選手は日々、変化を楽しんでいる。いつ会場に行っても前と違う自分を演出する。そういったエンターテイメントも彼の魅力の一つなのだ。
情報発信力
棚橋弘至選手は新日本プロレススマホ会員用ブログ、アメブロ、Twitter、Instagramなど様々なプラットファームで情報を発信している。
番組ではZOZOのWEARに投稿している1シーンが見られた。
リングでは常に裸。でも、試合以外の場所だと、プロレスラーはオシャレなんですよ?
そういったメッセージを棚橋弘至選手は発信しているように思う。
棚橋弘至選手を見ていて、真似するのが難しいと思ったのがこの点である。
強制ではなく楽しく取り組む。この思考は簡単に取り入れられるものではない。
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自分の哲学は自分を強くする
インターネットの普及後、自分が思いついたことを発信することは容易な時代になった。
数十年前ならば半径数メートルにしか届かなかった言葉が、世界中に届くようになった。
だが、一度何かを言うのは簡単だが、継続することは難しい。
僕もそうだが、多くの人が新しいことを始めては頓挫する。この繰り返しが一般的な中で、棚橋弘至選手はとにかく継続するのが上手い、いや継続力がすごい。
前述した髪型はもちろんファッション、情報発信発信。また、トレーニングや食事についても制限についても余念がない。
プロレスをする。新日本プロレスに人を呼ぶためにここまでのことを徹底しているのだ。
自分に置き換えてみよう。仕事の準備だけに時間を費やす。会社の売上を上げるために、プライベートを捨てる。ここまでのことができるだろうか。
さらに人前に出る時は「疲れてない」と言い、継続しているのが棚橋弘至選手なのだ。
心のストロング・スタイル
新日本プロレスの創設者であるアントニオ猪木氏が提唱したストロング・スタイル。これは殺気があり、激しさのあるプロレス。
2009年、棚橋弘至選手は中邑真輔選手の発言を通じて、創設者が伝承したストロング・スタイルを否定した。その際、呪いが解けるのは俺しかいないとも語った。
だが、リングの上、表面で目に映るストロング・スタイルではなく、心の中で自分に負けないという強く、激しい姿勢を棚橋弘至選手は抱き続けているのだ。
新しいことに取り組む柔軟さ、新しいことを続ける強さ。何かを変える人には必ず必要な要素だと言えるだろう。
面白いっしょ?プロレス
番組のラストシーン。棚橋弘至選手は笑顔でこう語った。
「面白いっしょ?プロレス」
この言葉が彼を強くし、彼をここまで導いたように思う。
プロレスには色々な魅力がある。色々な言葉で飾ることもできる。ただ、手垢のついた言葉よりも一言「プロレスは面白い」と伝えること。
信念は人を強くし、人を変える。
負けない、折れない気持ちは約4年振りとなるオカダ・カズチカ選手への勝利にも繋がった。
2017年のイッテンヨンで内藤哲也選手に完全敗北を喫し、崖っぷちまでいった棚橋弘至選手。約1年8ヶ月で中心に戻ってくるとは誰が予想しただろうか。
棚橋弘至選手のプロレス革命はまたまだ続く。そのために彼は今日もコーナートップから空高く舞うのだ。
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