内藤哲也選手が後楽園ホールに現れた真の理由とは?
BUSHI選手と鷹木信悟選手が『スーパージュニア・タッグリーグ 2018』の初戦で圧巻の勝利を掴んだ後、内藤哲也選手、EVIL選手、SANADA選手は新日本プロレス セルリアンブルーのリングに姿を現した。
6人目のパレハ・鷹木信悟選選手にとって本格的なスタートとなるこの日、何故内藤哲也選手はイギリスから帰国したその足で後楽園ホールに向かったのだろうか。
試合の興奮も相まって、その瞬間は深く考えることができなかった。だが、一晩が空けてふと思った。
これは、棚橋弘至選手、ケニー・オメガ選手に向けたメッセージなのだ、と。
『DESTRUCTION(破壊)』が終わった後の『POWER STRUGGLE(権力闘争)』。
それぞれの思惑が交錯する瞬間を見逃せない。
躍動した鷹木信悟選手
今や『ロス・インゴ ベルナブレス・デ・ハポン』は新日本プロレスひいてはプロレス界を代表するユニットになった。賛否両論がありつつも追加した鷹木信悟選手は、これまでのパレハとは異なる存在である。
内藤哲也選手と後輩だった『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に同期組が加入した。
そして、精神的、肉体的、マイクパフォーマンス的にも“対等”であることを証明した。
グータッチも自分から誘い入れる。EVIL選手が主導で行うこともあったが、あのような光景を見たのは初だった。
鷹木信悟選手については、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン 』連載の#4で語りたいと思う。
ドラゴンゲートのエースは伊達ではなかった。
対戦カードのない3選手
一方で、内藤哲也選手、EVIL選手、SANADA選手は『九州三国志 presents Road toPOWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』にエントリーされていなかった。
これまでオフシーズン以外ではノンストップ稼働。イギリスでの試合も組まれていたことから、3選手の対戦カードが組まれなかったと想像する。
だが、メインイベントの終了後3人は正装で現れた。その真意とは何なのか。本題に入ろう。
内藤哲也選手はずっと言い続けてきた
2017年、棚橋弘至選手が内藤哲也選手の保有するIWGPインターコンチネンタルベルトに挑戦することが決まった後、怪我での3週間欠場が決定した。
その時、内藤哲也選手はこう言い放った。
「まぁ、たかが3週間ぐらい休んでれば復帰できるようなケガなんでしょう? だったらさぁ、今日会場に来て、会場のお客様に、欠場の挨拶ぐらいしろよ、カブローン!」
これはポスターに棚橋弘至選手の姿があったことも起因している。棚橋弘至選手を楽しみにしてチケットを買ったお客様がいる。だったら姿を現わすのが道理だろう、と。
日本人選手は楽をしている問題
ケニー・オメガ選手が新IWGPヘビー級王者に輝いた後の一夜明け会見で、「日本人選手は楽な戦いをしている」と苦言を呈した。
この言葉にすぐさま噛みついたのも内藤哲也選手だ。
内藤哲也選手が見せた景色
我々『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』は、長時間の移動をしても会場には足を踏み入れる。それは、自分の姿が写ったポスターが存在するのであれば、例え対戦カードが組まれていなくても、ということだ。
LOS INGOBERNABLES de JAPON
— 内藤哲也 naito tetsuya (@s_d_naito) October 16, 2018
La sexta pareja.https://t.co/wOHIuvQJGc pic.twitter.com/Ix2brm9Gxj
スエニョでもなんでも約束は守る。ブーメランは二度と自分には当てない。そんな覚悟を感じた。
本当に6人が揃うその日まで
『九州三国志 presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018~』についてはこちらのランキングに入っている人気ブログでも言及されているので、ぜひチェックいただきたいところだ。
鷹木信悟選手について、内藤哲也選手、BUSHI選手は髙橋ヒロム選手の代わりではない、と何度も発信している。
この言葉は誰に向かって発信しているメッセージなのか。自分の胸に手を当てればきっと分かるはずだ。
誰も誰かの代わりになることなどできない。完璧な状態で6人が揃うためには、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』をより強くしなければならない。
そのためにはまず、この『POWER STRUGGLE(権力闘争)』で存在価値を発揮しなければならないのだ。
対戦カードが組まれていないのならば、対戦カードが組まれていないなりの戦いがある。
これが、内藤哲也選手が後楽園ホールに現れた真意だと僕は思っている。
★ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの連載はこちら★
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