KUSHIDA選手&クリス・セイビン選手の優勝を予想する。現代、過去、未来が見えるチームの可能性

「君の未来はまだ決まってないということ。誰のでもそうだ。未来は自分で切り開くものなんだよ。だから頑張るんだ」

いよいよ幕を開けた『スーパージュニア・タッグリーグ2018』。6人目のパレハ・鷹木信悟選手の参戦やCMLLの刺客など、眼を見張る試合が続いている新日本プロレスのリングで凄まじいまでのクオリティを見せてつけているタッグチームがいる。

そう、IWGPジュニアヘビー級王者・KUSHIDA選手&クリス・セイビン選手だ。

何か運命的なものを感じさせるこの2人をじっくりと紐解いていきたいと思う。

その結果、僕の脳裏に浮かんだ言葉は「まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー」だった。

現代、過去、未来が見えるチーム。その可能性を考えてみる。

f:id:yukikawano5963:20181018154415p:plain

王者タッグチームとの初戦

『スーパージュニア・タッグリーグ2018』の初戦はIWGPジュニアタッグ王座組・金丸義信選手&エルデンデスペラード選手だ。

この試合は接戦という言葉が相応しい結果となった。

まず、KUSHIDA選手がこれまでの白を基調としたコスチュームから一転、黒をベースにした衣装に切り替えてきた。

ここ数年のKUSHIDA選手は白のイメージがあっただけに驚いた方もいたのではないだろうか。僕もその1人だ。

KUSHIDA選手には黒がよく映える。そして、何故この黒のコスチュームで『スーパージュニア・タッグリーグ2018』を迎えたのかと言えば、今回のタッグに秘密があった。この理由は後述しよう。

一枚上手だったBUSHI選手&鷹木信悟選手組

初戦を落とし迎えたBUSHI選手&鷹木信悟選手の一戦。残りの試合数を考えると負けられない勝負となることが予想された。

だが、アニマル浜口ジムで育ったコンビでもある、漆黒のデスマスクとTHE DRAGONは甘くなかった。

おそらく2人のコンビネーションは脅威だと判断したのだろう。試合開始早々から分断されるKUSHIDA選手とクリス・セイビン選手。

カットに入ろうにもすぐに牽制される時間が続いた。ローンバトルが長引くことで、体力はジワジワと奪わる。最後はクリス・セイビン選手が『ラスト・オブ・ドラゴン』の前に肩を上げることができなかった。

BUSHI選手&鷹木信悟選手の試合巧者ぶりが目立った一戦となった。だが、ここから強いのがKUSHIDA選手である。

黒コスチュームのKUSHIDA選手

前述した通り、僕はずっとKUSHIDA選手に黒のコスチュームを身にまとって欲しかった。その理由にKUSHIDA選手のファイトスタイルがある。

KUSHIDA選手の試合を見ていると“痛み”が伝わってくる。高田道場を経て、総合格闘技のリングにも上がっていたバックボーンのある打撃技、関節技の数々。世界中を魅了するテクニック。試合を見ていて、本当に上手いと感じさせる瞬間が多い。

だが、ベビー・フェイスとしては刺激が強すぎるという印象もあった。プロレスにおいて顔面をグーで撃ち抜くのは反則技にあたる。

白のコスチュームを纏ったKUSHIDA選手が起死回生のマサヒロ・タナカを放つたびに、僕は少し違和感を感じていたのだ。

だからこそ、黒のコスチュームに戻ったKUSHIDA選手を待ち望んでいた。たかが色、されど色である。

第二期KUSHIDA時代の到来を予感

髙橋ヒロム選手の台頭後、一時期KUSHIDA選手の支持率が下がっている印象を受けた。『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア24』優勝後に迎えた髙橋ヒロム選手とのIWGPジュニアヘビー級選手権。2016年の新日本ジュニアを牽引した存在に、大阪のファンは激しいブーイングを浴びせた。

この背景には「また、KUSHIDA選手か・・・」という意識があったように思う。2017年のイッテンヨンで髙橋ヒロム選手に敗れて以降、IWGPジュニアヘビー級選手権はKUSHIDA選手のカードが連続で組まれていた。

約半年で3回のタイトルマッチ。何年待ってもチャンスが訪れない選手もいる中で、異常とも言える挑戦回数である。

当時の僕もKUSHIDA選手の試合の面白さ、技の豊富さを素直に見ることができなくなっていた。目が曇ってしまっていたのだ。

あれから1年。KUSHIDA選手は世界中で活躍し続けている。ムーブも少し変えてきたり、細かいシフトチェンジを何度も行っていることは試合を見ていれば明らかだ。まさに、プロレスの求道者と化した。

今のKUSHIDA選手にブーイングが飛び交う姿は想像もつかない。

これからも“黒”のKUSHIDA選手で最高のプロレスを見せて欲しい。

黒のコスチュームは過去・タイム・スプリッターズを彷彿とさせる

KUSHIDA選手はアレックス・シェリー選手とのタッグチーム『タイム・スプリッターズ』で新日本マットを席巻した。

2012年のSUPER Jr. TAG TOURNAMENT優勝。そして、第34代、第38代IWGPジュニアタッグ王座にも輝いている名タッグチームだ。この時のKUSHIDA選手のコスチュームは黒。KUSHIDA選手はクリス・セイビン選手と組むことで、あの頃(過去)に時を戻した。

THE NEW BEGINNING in OSAKA 2014年2月11日 大阪府立体育会館 第1試合 IWGP Jr.タッグ選手権試合 ニック・ジャクソン、マット・ジャクソン vs アレックス・シェリー、KUSHIDA

モーターシティ・マシンガンズという好タッグチーム

クリス・セイビン選手とアレックス・シェリー選手のタッグチーム『モーターシティ・マシンガンズ』。

2人が共に「モーターシティ」と称されるミシガン州デトロイト出身だったことがチーム名の由来である。第23代・IWGPジュニアタッグ王座に輝くなど、未来を期待されていたタッグチームである。だが、クリス・セイビン選手の負傷やKUSHIDA選手とアレックス・シェリー選手がタイム・スプリッターズを結成したことで、伝説のタッグチームという印象になっていた。だが、2016年に再結成を果たし、新日本リングにも戻ってきた。

余談だが、クリス・セイビン選手とアレックス・シェリー選手はプロレスのタッグチームという枠を超えて音楽活動も行っていたようである。※現在は無期限活動中止中

化学反応を期待せざるおえないタッグ 

『モーターシティ・マシンガンズ』と『タイム・スプリッターズ』。アレックス・シェリー選手を媒介にした2人が今、『スーパージュニア・タッグリーグ2018』を戦っている。この事実だけでも気分の高揚を感じる方も多いだろう。

そして、試合を見ても2つのタッグチームで使われていたコンビーネーションが垣間見える瞬間がある。2人がそれぞれアレックス・シェリー選手のモーションを行う。なんとも豪華なムーブではないか。

現在、2敗。ここからの巻き返し

大会開始前の期待値とは一転、2連敗を喫したKUSHIDA選手&クリス・セイビン選手組。

だが、ここからが怖いのがKUSHIDA選手だ。

『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア24』で優勝した時も連敗からの優勝を飾っているだけに、低調なスタートからの巻き返しが期待される。そこで期待するのはまだ見せていない合体技だろう。

『モーターシティ・マシンガンズ』はメイド・イン・デトロイト。『タイム・スプリッターズ』はI-94。

どちらの技を繰り出すか。または新必殺技が飛び出すのか。

まずは最高のタッグチームの初白星を期待したい。

『POWER STRUGGLE スーパージュニア・タッグリーグ2018』の記事一覧はこちらから

【週刊プロレス】が月額380円(税抜)で楽しめる!【楽天マガジンはこちらから】

 

★1日1クリック!応援よろしくお願いします★


人気ブログランキング
njpwfun.hatenablog.com

にほんブログ村 格闘技ブログ プロレスへ
にほんブログ村