棚橋弘至の新日本コンクルソ構想とカウント2.9からの『復活力』

棚橋弘至の新日本コンクルソ構想とカウント2.9からの『復活力』について書いてみたい。

2019年6月13日に発売された「カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの『復活力』」を昨日読み終えた。

と、思いきや棚橋弘至選手から思いもよらぬ発表があったことを見て「改めて上手いな〜」と思った。

書籍については自分で買って読まなければ血と肉にならないため、ここでは感想に留めておく。

とても素敵な書籍なので、棚橋弘至選手のファン、新日本プロレスファンならずともお目通しいただきたいところだ。

今回の主題は棚橋弘至選手がぶち上げた新日本プロレスコンクルソ構想についてである。

棚橋弘至選手はやっぱり凄い。この構想を発信した理由は一つの理由に集約されるように思う。

自分の身体を徹底的に鍛え上げ、絞り上げる。せっかく自分が努力に努力を重ねるのだから、新日本プロレスのPRを絡めつつ、逃げ場を無くそうとしたのが今回の発表につながったに違いない。

棚橋弘至選手は歴戦のダメージからトレーニングすらできないことやストレスにより、暴飲暴食を繰り返していたこともあったそうだ。

バキバキに割れていた腹筋は、アウトドアからインドア派に引っ込み、トレードマークが見当たらない事態にも波及していたのだ。

ただ、新日本プロレスのエースは自分を追い込む道を選んだ。

これが、新日本プロレスのリングで行うシンニホン・コンクルソ構想なのだ。

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バキバキの肉体美

昭和と平成、令和のプロレスラーの違いの一つにバキバキの肉体を作り上げたレスラーが増えている点がある。

いわゆるプロレスラー大会と言われたあんこう型から、ぱっと見で「鍛えている」と感じさせるマッチョ体型へ。

ファン層の変化もあり、ここがより一層フィーチャーされることとなった。

棚橋弘至選手が宣戦布告したレスラーたちが持つ肉体美。この肉体美をこの秋、じっくりと見ることができる機会が生まれそうなのである。

 

よし、今日は全然、関係ないことを話す。『G1』、そしてその先に視線を向けると、『WRESTLE KINGDOM』が待ってる。そこに向けて、己のモチベーションを上げていくために、CMLLで秋に“コンクルソ”ってあるんですよ。ルチャドールによるボディービル大会。あれを、公式には新日本ではできないけど、11月、最初の後楽園ホールで、俺だけ仕上げていくから。俺だけ。SHO、YOH、石森、飯伏……覚悟しとけよ

出典:新日本プロレス

シンニホン・コンクルソ

CMLLのルチャドールたちが繰り広げるボディービル大会を新日本プロレスに輸入する。

これは肉体美を愛するファン層からすれば思わず唾を飲み込むほどの喜びを提供した形になる。

棚橋弘至選手の素晴らしさはここにあるのだ。特に次の2点が素敵だ。

まず、自分の肉体を鍛え上げる明確な理由をカウント2.9に追い込まれながらも自分で作り出した点。

次に外部ではなく新日本プロレスのリングでボディービル大会を行うことで、新しい文化を作り上げたことだ。

 

目標設定の巧みさ

棚橋弘至選手がシンニホン・コンクルソをぶち上げだ際、SHO選手、YOH選手、飯伏幸太選手、石森太二選手の名前を挙げ、宣戦布告を行った。

敢えて言おう。この5人。肉体もルックスもカッコいい。

つまり、もしもシンニホン・コンクルソが開催されれば「週刊プロレス」で表紙を狙える可能性もあるし、別メディアを入れればカラーページを獲得できるチャンスもある。

1人ではなく周囲を巻き込む。更に秀逸だったのが、ユニットの垣根すら超えていたことである。

新日本プロレスジュニアをリ・ボーンさせる石森太二選手は「バレットクラブ」所属だが、そんなことは関係ない。

いきなり棚橋弘至選手の誘いに乗る形となったのだ。

 

追い込まれたところから人生は始まる

棚橋弘至選手に関する記事や最新情報についてはこちらもチェックいただきたい

「G1クライマックス」まで試合のテーマを温存する形を取った棚橋弘至選手。ただし、ファンを喜ばせることは忘れない。常にエンターテインメントな未来を提供し続けるからこそ、新日本プロレスのエースなのだ。

自分の肉体が以前よりもカッコよくなくなったことを自身のポッドキャストで自虐しつつ、その後のタイミングで肉体のV字回復プランをぶち上げる。

これがカウント2.9から立ち上がる力なのだ。

流されれば楽だし、誰も文句は言わない。

ただ、自らが信じる棚橋弘至象像とのギャップが一番許せない。

そして、もう一度新日本プロレスの頂点を目指すためには大きな力も必要だ。

俺は、自分の見た目を力に変えるタイプだから。去年の『G1』も最高に仕上がった。今年の(1.4東京)ドームも仕上がった。まあ、両二頭筋が切れて、ヒザのケガで足が遅くなって、自信が持てないでいる。この、この気持ち、精神状態が、あと1歩、あと2歩踏み出すブレーキになってる。よし、やってやるぞ、“シンニホン・コンクルソ”……

出典:新日本プロレス

棚橋弘至選手がカウント2.9からぶち上げたシンニホン・コンクルソ構想。

今から実現が楽しみである。審査員に北村克哉さんが姿を現す可能もゼロではないだけに、期待に胸が高まる。

カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」

カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」

 

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