BUSHIと海野翔太のシングルマッチにどんな意味があったのか

BUSHIと海野翔太のシングルマッチにどんな意味があったのか?

新日本プロレスは「スーパーJカップ2019」の真っ只中。昨日行われたトーナメントで4人のレスラーに優勝者が絞られることとなった。

優勝候補の筆頭はウィル・オスプレイ選手。「G1クライマックス29」で好成績を残した“ドラゴンスレイヤー”が今度はジュニアの大舞台で更なる実績と言う名の結果を残そうとしている。

ここにカリティコ選手、エル・ファンタズモ選手、ドラゴン・リー選手が並ぶ状況だ。

ベスト4の対戦カードはウィル・オスプレイ選手VSエル・ファンタズモ選手。カリティコ選手VSドラゴン・リー選手となった。

結論だけ書いてしまうと、日本人レスラーは全滅。イギリスとメキシコのレスラーによる優勝決定戦が確定したのである。

さらに全員がベルト保有者である。

優勝決定戦の舞台はアメリカ・Walter Pyramid(カリフォルニア州ロサンゼルス/ロングビーチ)。

獣神サンダー・ライガープロデューサーの御前で一体誰が優勝トロフィーを掴むのだろうか。新日本プロレスジュニアの勢力図にも関係なあるエピソードなだけに、今から楽しみである。

と、ここまで書いたところで、最初に書いた問題提起について触れてみよう。

“ヤングライオン”海野翔太選手VS“ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン”BUSHI選手のシングルマッチである。

BUSHI選手のタッグパートナーが不在だったという理由はさて置き、この試合が組まれた理由を妄想してみよう。

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ジョン・モクスリーを経て

海野翔太選手が新日本プロレスでデビューを飾ったのは2017年4月13日である。

川人拓来(カワトサン)選手は2016年1月3日にデビューし、2018年1月22日にメキシコへ渡った。

岡倫之選手は2017年1月3日にデビューを飾り、2018年6月30日に突如変貌した姿でイギリスに現れ、ヤングライオンを強制卒業した。

ちなみに、YOH選手は2012年11月19日、SHO選手は11月15日にデビュー。メキシコへ渡ったのが2016年1月24日。

簡単に言ってしまえば、海野翔太選手はロッポンギ3K以降のヤングライオンとしては、既に先輩たちよりも長い期間を過ごしていることとなる。

新日本プロレスは世界中の猛者たちが目指し、たどり着くリングである。

もはや海外に出ることだけが成長ではないのかもしれない。治安の関係や向き不向きもある。

ただし、多くのレスラーが海外で一皮も二皮も剥けて新日本プロレスのリングへと凱旋を果たした。

ジョン・モクスリー選手との関係値も出来上がった今、海野翔太選手が旅立つ日は近いのかもしれない。

※少し話が主題から逸れるが、グレート・オー・カーン選手が2019年3月以降、完全に消息を絶っている。これはもしかすると、10月何かが起きるかもしれない。また、カワトサン選手が「スーパーJカップ」にエントリーされなかった理由も気になる。スケジュールなのかそれとも?CMLLでベルトを戴冠しただけに、今後の展開が楽しみである。

 

たまに組まれるカード

BUSHI選手は時折こうしたシングルマッチが組まれる傾向にある。

思えば「WORLD TAG LEAGUE 2017」の優勝決定戦当日には、バッドラック・ファレ選手とのシングルマッチが組まれていたことを思い出す。

ただし、よくよく新日本プロレスの公式スマホサイトを覗いてみると、違和感があったのも事実だ。

一回戦の第1試合で海野翔太選手は成田蓮選手と共に、獣神サンダー・ライガー選手、LA道場のカール・フレドリックス選手と戦っている。

試合に敗れた後、海野翔太選手がバックステージコメントで語ったのは以下だ。

おい、フレドリックス、今すぐ俺とシングルだ。新日本もヤングライオンが、このまま負けっぱなしでいられるかよ。この借りは必ず返す

野毛VSLAの抗争は熾烈を極めている。にも関わらず対戦要求が通っていないところを見ると、この戦いには先があることが予想できる。

どこかのタイミングでヤングライオン杯が開催されるのか。それとも別の形でとなるのか。

 

ただのシングルマッチ

色々な妄想を踏まえつつ、今回のシングルマッチについて考えてみたが、結論ただのシングルマッチなんだろうなぁという結論に至った。書いては消しと可能性を探ったがどうしても何も見えてこなかった。

が、「スーパーではカップ2019」で一回戦負けしたとは言え、エントリーされた選手とシングルマッチが組まれたのは事実。

本来であれば、成田蓮選手がシングル。海野翔太選手がタッグマッチでの出場で問題ないはずである。

だが、運命の歯車はそうさせなかった。結果的に同日、外道選手が語った言葉に何かが含まれているようにも思う。

まだまだ青いな。アイツらに必要なのは、SWITCHBLADEとともに生きることだよ……

これは外道選手から成田蓮選手とカール・フレドリックス選手に贈られた言葉だ。

KENTA選手の加入により「バレットクラブ」の日本人メンバーは益々珍しいものではなくなった。

今後の先々、この日の対戦カードはどんな意味を持つのだろうか。

数年後、何かが起きるキッカケの日になっているのかもしれない。

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