SANADAが足4の字固めでG1を制すか?

SANADAが足4の字固めでG1を制すか?

2020年10月17日。かつてのパートナーを破り、初となる「G1クライマックス」覇者へ王手をかけた“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のSANADA選手。

対角線に立つのは“神を目指す男”飯伏幸太選手である。

単純に勝敗予想をするのは僕らしくないが、単純に有利不利という意味で今日は書いてみたいと思う。

自分たちを裏切った“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手を破ったSANADA選手。高橋ヒロム選手いわく「テンション」を考えると、連戦は有利に働くことも多いとのこと。

激しいリーグ戦を勝ち抜き、メインイベントで勝利した勢いのまま優勝決定戦に臨む。メンタル的にはBブロックが有利にも見えなくはない。

ただし、連戦のダメージ(フィジカル)という意味ではAブロックに軍配が上がるのは間違いない。

後藤洋央紀選手が連戦を繰り返す中でも徐々に調子が上がっていたことを考えると、1日の休暇がどれだけ回復に影響するのかは計り知れない。

メンタルかフィジカルか。それぞれのメリットがある中で、本日の優勝決定戦は執り行われる。

ただし、一点だけ思うことがある。

まずは飯伏幸太選手のツイートを見てみよう。

タイチ選手との壮絶な蹴り合いを制した飯伏幸太選手だったが、明らかにダメージが残っていることが分かる。

この試合、足攻めが有効な手段になるのは間違いない。

 

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秋と足4の字固め

“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”にいながらSANADA選手はクリーンなファイトを好む(というかラフファイトをここしばらく見ていない)。

ただ、この試合に関しては勝利に徹して来る可能性がある。そして、切り札は既に持っている。

「KOPW 2020」1回戦 サブミッションマッチ。SHO選手との試合を制したのは「足4の字固め」だった。

1995年10月9日。東京ドーム大会。武藤敬司選手は高田延彦さんを「足4の字固め」で破った25年の歳月を経て、史上初。秋開催となった「G1クライマックス」の最後は天才による閃きが鍵を握っているのかもしれない。

一方で、少しデータ的なところも見てみたいと思う。

 

グループリーグによるジンクスはあるか?

では、2012年以降の「G1クライマックス」の優勝者をブロック別に見てみよう。

  • 2012年 オカダ・カズチカ選手 B
  • 2013年 内藤哲也選手 B
  • 2014年 オカダ・カズチカ選手 B
  • 2015年 棚橋弘至選手 A
  • 2016年 ケニー・オメガ選手 B
  • 2017年 内藤哲也選手 A
  • 2018年 棚橋弘至選手 A
  • 2019年 飯伏幸太選手 A

3年連続でAブロックから優勝者が出ているものの、ブシロード時代に突入して以降、勝率的には互角。

ブロックでの有利不利はないように思える。

こうやって見るとオカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手、内藤哲也選手が夏を制してきたことがよく分かる。

間に割り込んだのは飯伏幸太選手とケニー・オメガ選手のみ。

いかにこのリーグ戦を勝ち抜くことが難しいのか並べてみるとさらに伝わってくるようだ。

ちなみに飯伏幸太選手は3年連続の優勝決定戦進出である。一方で、SANADA選手は初の優勝決定戦進出であり、経験という意味では飯伏幸太選手に分があるの間違いない。

新時代の“夏男”が全ての逆境を乗り越えて連覇を達成する。その可能性も十分にあるだけに、飯伏幸太選手が足に受けたダメージと今年の夏にSANADA選手が繰り出した「足4の字固め」が鍵を握っている気がしてならない。

SANADA「明日、決勝戦で、SANADAがプロレス界の希望になってやるよ(と言うと、アナウンサーより『相手は飯伏選手ですが?』という質問を受けるが、答えずに無言で左手を上げて控室へ)」

出典:新日本プロレス公式

 

神か希望か

飯伏幸太選手は今回の「G1クライマックス30」を通じて“新しい神”になると公言してきた。有言実行。2020年のイッテンヨン東京ドーム大会でオカダ・カズチカ選手にリベンジも達成。並み居る強敵を倒し、 優勝へ王手をかけた。

一方でSANADA選手は今大会で久し振りに沈黙を貫いた。勝っても負けてもノーコメント。内藤哲也選手に勝利した時ですらバックステージで口を開くことはなかった。

そんなSANADA選手が再び“希望”というフレーズを出してきた。

www.njpwfun.com

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※SANADA選手に関してのコラムを見返すと面白いことが分かる。ぜひ、こちらもチェックいただきたい。

これは究極的に僕の好みだが、勝利した後の“ギフト”。「G1クライマックス」を制した後で、あの時間が見たいと思ってしまう。

2020年。僕たちは見えないところで我慢を強いられてきた。今でこそ、当たり前にプロレスを見て楽しんだり、小言を言ったりしているがほんの数ヶ月前まで試合を見ることすら叶わなかったのだ。

誰が悪いわけでもないのでしょうがないとしか言いようがない。また、辛い別れも沢山あった。

2020年が悲しい1年にならないように。ギフトが贈られる。それってとても素敵なことではないだろうか。

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一方でこうも思う。辛く厳しい時代だからこそ、神による救済が必要なのだ、と。

結局、何が書きたかったかというと...。

どっちも勝って欲しいけど、「足4の字固め」が出たらめちゃくちゃ盛り上がるだろうなってこと!

秋の「G1クライマックス」最終日は本日15時スタートだ。

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