高橋ヒロムの言葉から東京ドームへの期待を膨らます

高橋ヒロムの言葉から東京ドームへの期待を膨らましてみる。

2020年の東京ドームで“リビングレジェンド”獣神サンダー・ライガー選手を介錯した高橋ヒロム選手。

俺が、俺たちが新日ジュニアを盛り上げるという言葉に嘘偽りはなく、今年はさらにジュニアが注目を浴びる1年になったように思う。

(年内は)中止かと思われた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」が秋に復活。

参戦人数は10人。1リーグの総当たり戦という例年よりも規模だけ見れば縮小した形に見えるが、内容はギュッと凝縮された100%ジュースのようだった。

1番大きかった点を挙げるのであれば、全員が高橋ヒロム選手と戦ったことが大きい。

新世代ジュニアのカリスマを相手に一体どんな試合を魅せるのか。

結果、内容、インパクト。高橋ヒロム選手を相手にこの3つを残すことが出来れば、一気にジャンプアップする可能性だってあるのだ。

確かに終わってみれば、好勝負連発となった「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」を制したのは高橋ヒロム選手だった。

ただし、参戦したレスラー全員の格がグッと上がったシリーズだったように思う。

そして、次なる戦いは東京ドームへ。高橋ヒロム選手と「バレットクラブ」の戦いが始まろうとしている。

 

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2020年、ジュニア三強

高橋ヒロム選手は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」を制した後のマイクで「スーパージェイカップ」の優勝者と戦わせろと自らの胸中を語った。

その言葉の裏にはこんな葛藤があったようだ。

ヒロム まず、『SUPER Jr.』の開催が決定したあとに「アメリカでも『SUPER J-CUP』をやります。ジュニアで一番強い男を決めます」と。「オイオイ、ジュニアで一番強い男が何人いるんだ?」って話じゃないですか。ただでさえ、一番強い男はIWGPジュニアヘビー級チャンピオンの石森(太二)選手ですよ。そのなかでも「ジュニアで一番強い男を『SUPER Jr.』で決めます」っていうのはわかりますけど、さらに、「『SUPER J-CUP』で決めよう」ってなったら「ジュニアで一番強い男は何人いるんだ?」と。

――現段階では3人いることになりますね。

ヒロム 「それだったら誰が一番強いのかハッキリさせたい」っていう気持ちは開幕の前からありましたね。俺が優勝した時に言う相手は石森であるべきなのか、『SUPER J-CUP』覇者とやりたいっていう言うべきなのかっていう葛藤はずっと自分のなかでありましたけど、これに関しては優勝しなければ言う権利がないわけですよ。

――おっしゃる通りです。

ヒロム これを言う最低条件が優勝っていう、かなり大きな条件でしたけど、それは開幕前の話であって開幕してからは一切そういうことを考えてなかったので、優勝してふと思い出したっていう感じですよ。あの瞬間に、「俺と闘うべき相手は『SUPER J-CUP』の覇者だ」という言葉が出ましたね。

https://sp.njpw.jp/277051

例年で考えれば時期がバラけているため、優勝者がそれぞれチャンピオンに挑戦する形式となるが、今年に限って言えば日本とアメリカで2人の覇者がほぼ同時に生まれてしまった。

東京ドーム二連戦で決着をつけるというのは、必然だったのかもしれない。

 

エル・ファンタズモという脅威

「スーパージェイカップ」を制したのはエル・ファンタズモ選手。しかも連覇という圧倒的な結果を残した。

エル・ファンタズモ選手の試合を見ていて、なんとなくよく分からない印象があったが、高橋ヒロム選手のコメントを見て納得してしまった。

素人目に見ても予測できない試合展開が多いと思っていたが、高橋ヒロム選手ほどのレスラーから見ても、「よく分からない部分が最大の脅威」だという。

――試合をご覧になって、ファンタズモ選手の強みや脅威というのは?

ヒロム まあ、『SUPER J-CUP』を優勝してるわけだから強いんでしょうけど、その強さっていうのがよくわらないっていう部分が一番の脅威ですね。何を考えてるかわからない、何をしてくるかわからないっていうのは感じましたよ。

――予測不能だと。

ヒロム ええ。試合を観てても、歴代のBULLET CLUBのリーダー格であるAJスタイルズのスタイルズクラッシュとか、ケニー・オメガの片翼の天使を出そうとしたり、彼にとって「俺の技でいく」とか自分のなかに持ってるプロレスの形というか、型みたいなのがないんじゃないかなっていう怖さはありましたね。

エル・ファンタズモ選手が歴代バレットクラブリーダーたちの技を使いはじめた時、驚いた方も多いはず。※ケニー・オメガ選手も後藤洋央紀選手を倒した「G1クライマックス」決勝戦で使用していた

ジェイ・ホワイト選手で4代目リーダーとなるユニットだけに、リーダーの技というものは歴史そのものだ。

何を思って、こうした技を繰り出しているのかすら真意は分からない。

ただ、一つだけ間違いないのは高橋ヒロム選手ベルトさんを奪還するためには、決して負けられない相手ということだ。

 

石森太二に死角なし

最後に。現「IWGPジュニアヘビー級王者」石森太二選手について。

高橋ヒロム選手からベルトさんをダッシュしたマッスルチワワは完全体へと進化したかのように、試合が完璧過ぎる。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」で高橋ヒロム選手のパートナーであるBUSHI選手を破った時には「優勝する気ねぇんだったら帰れ」と言わんばかりの横綱相撲を展開。

ノーヒットノーラン。試合後に上がった息をすぐ整えるほどの完封勝利を収めた。

今の石森太二選手はパーフェクトだ。パーフェクトボディ(新日本コンクルソ3位)だけでなく、試合もパーフェクト。

イッテンヨンで激戦を制したとして、さらに巨大な壁が高橋ヒロム選手を待っている。

――その1月5日に待ち受けているIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二選手をどのようにご覧になってますか?

ヒロム なんのスキもないですよ。完璧だなと思いますよ。っていうか、完璧すぎるんですよ。だからこそ、毎試合どう攻略すればいいのか難しいんですけど、「やっぱり真正面から当たっていくのが一番の攻略法なのかな」と、このまえの(11.15)愛知県体育館の試合で思いましたね。

――それぐらい石森選手は盤石ですか?

ヒロム ホントにスキがないのでいろいろ考えましたし、いろいろと過去の映像とかも観たんですけど、やっぱり凄いですよ。パワーもスピードもズバ抜けてますし、欠点がないっていうのは悔しい部分ですよ。

欠点がない。パーフェクト超人を狂わせるのは「何をしてくるか分からない」制御不能っぷりだろう。

高橋ヒロム選手の野性が覚醒し、東京ドームで新しい時限爆弾が爆発するのか。

いよいよ明日で2020年も終了。2021年も高橋ヒロム選手の年になるのか。期待大である。

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