エル・デスペラードの挑戦表明が正論過ぎて感動
エル・デスペラードの挑戦表明が正論過ぎて感動した。
2021年2月26日、新日本プロレスは後楽園ホール大会を開催した。
メインイベントは急遽決定した、エル・ファタズモ選手&石森太二選手VS金丸義信選手&エル・デスペラード選手の「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」だ。
試合は“金丸劇場”で「鈴木軍」の勝利。
エル・ファンタズモ選手のサドンデスを逆手に取った大逆転勝利は天才・金丸義信個々にあり!と改めて証明する極上のメインイベントだった。
タイトルマッチの詳細は後日書くとして、本日の話題は「IWGPジュニア」だ。
高橋ヒロム選手が大胸筋断裂ため戦線を離脱。ベルトを返上した。
後楽園ホールで高橋ヒロム選手は「一つだけ、俺のわがままを聞いてください。BUSHIさん! 俺の代わりに、大阪城でファンタズモと戦ってください。よろしくお願いします」と投げかけた。
賛否両論あると思う。
今回の一件を通じて、僕が言いたいのはあくまでも批判ではなくどう立ち回るのが正解なのか、頭を使って考えることが大切という話である。そのことを踏まえた上で読み進めてもらいたい。
極論、今日はBUSHI選手のファンからすれば“途中まで”気持ちのいい内容を書いていない。読んだ後で何か僕に言いたくなっても、自己責任ということで納得して欲しい。
今回の学びは重要なことは一番最初に、自分の口でちゃんと伝えるということだ。
指名されたからやるしかねえってのは強く言い切っても「人に言われたから」に他ならないので俺のセンスではアウト
— El Desperado (@ElDesperado5) 2021年2月25日
あくまで俺の受けた印象だけど
アイツらのシングルなのか
俺を含めた3WAYやらせて貰えるのか
今から誰か何か言い出してトーナメントなのか
どうなることやら#njcattack #njpw
愛してますだわ
惚れた。惚れた。マジで今回の一件で惚れた。
エル・デスペラード選手が最高過ぎた。3Wayになったことで流れが完璧に変わった。
「高橋ヒロム選手が推薦した」だけで、BUSHI選手には、挑戦権利するほどの実績はない(直近ではマスター・ワト選手を撃破したのみ)。
そもそも今回のジュニアタッグの選手権試合だって、高橋ヒロム選手がエル・ファンタズモ選手の挑戦を受け入れる代わりに提案したことである。
今回、全て高橋ヒロム選手の力で彼はタイトルマッチを手に入れている(どうなるかはIWGPの委員会待ちだが)、
雰囲気だけで言えば、「高橋ヒロム選手の代わりに頑張れ!BUSHI選手!」となる。
ただ、今の「IWGPジュニア」はそれで挑戦できていいのか?
SHO選手がその舞台にたどり着くまでに、鷹木信悟選手や高橋ヒロム選手を撃破してきた。
圧倒的な期待感の中、高橋ヒロム選手と激戦を繰り広げた。だからこそ、胸が熱くなった。
「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア2020」の成績で言えば、BUSHI選手はSHO選手、高橋ヒロム選手、エル・デスペラード選手、DOUKI選手、石森太二選手に敗れている。
高橋ヒロム選手の気持ちは分かるが、めちゃくちゃ納得出来なかった。
KUSHIDA選手に毒霧かまして、ウェーブを阻止したようなあの時の期待感が欲しかった。
極端な話だが、高橋ヒロム選手からの前振りなく、メインイベント後のリングに乱入し、2人を蹴散らして挑戦表明の方が気持ち的には乗れた。
順番待ちの列を“自分の力”で蹴散らす形になるので納得もできた。
ならず者への気持ちがストップ高に
僕が一番何とも言えない気分になったのは、高橋ヒロム選手が推薦したタイミングで彼が姿を現さなかったことだ。
自分で立候補したわけでもなく、現王者のパートナーからの推薦。
「ヒロムのためにも、オレがIWGPジュニア、卷く。エンセリオ! マ・ジ・で!」と叫び、金丸義信選手が完璧な試合運びでチャンピオンに返り咲いた大会を締めた。
タイチ選手じゃないが、何なんそれ?と思ってしまった。
2020年、小島聡選手は自らの口で「IWGP USヘビー級挑戦権利証」に挑戦表明した。その心意気にKENTA選手も乗ったのだ。だから、ジュース・ロビンソン選手のために戦うと言っても応援ができたし、気持ちも乗った。
ただ、今回は高橋ヒロム選手が先に推薦してしまった。外堀を埋めた状態で登場し、後出しジャンケンで「ヒロムのため」と“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のファンが乗るメッセージを出したのだ。
ちなみに、挑戦者決定コンテンダーマッチに推薦で入るならまだ分かる。
現在の新日本プロレスジュニアでコンテンダーマッチを開催するのであれば、エル・デスペラード選手、エル・ファンタズモ選手、石森太二選手、SHO選手、金丸義信選手の5人が入るのは確定。そこにBUSHI選手が入る(田口隆祐選手ではなく)のが推薦で納得できるラインだ(個人的な所感ではあるが)。
今のジュニアのタイトルマッチともなると流石に...。と、そこに風穴を開けてくれたのがエル・デスペラード選手だ。
エル・デスペラード選手は「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア2020」の準優勝者であり、「IWGPタッグ王者」だ。
実績だけでなく、期待値を考えても誰も何も文句を言えないはずである。
シングルのベルトだ!(場内拍手)。ファンタズモ? ああ、近寄んな、近寄んな。オメー、何するかわからねえからな。オレは信用してねえ。一個も信用してねえ、オマエのこと。だけど、オマエとBUSHIが? チャンピオンシップ? なんだソレ? 誰が許可したんだ? 一人はヒロムなのはわかるよ。なんでかな? 推薦されただけでチャンピオンシップに挑戦できる? いや~、うらやましいぜ、BUSHIクン。おお、来た来た来た、コッチだ、コッチに持ってきて(と、IWGPジュニアヘビーを持ってきたスタッフに指示。ファンタズモが近寄ろうとすると)待て待て待て、ウエイト。」
ここでリングサイドにはBUSHIが現れる。デスペラードのマイクは続く。
「どう考えても次はオレだろうよ?(場内拍手)。(ファンタズモが近づくと)待て待て。(ここでBUSHIもリングイン)オッ? なんだよ、いるんじゃん。待て待て待て、いまなんかされたら死んじゃうよ。ちょっと待てよ。オメーらのシングルマッチなんか認めねえよ。次はオレだ! 100万歩譲って、3WAYだったらやってやるよ(場内拍手)。
大阪城ホールが楽しみになってきた
大切なことは自分で伝える。最近、特にエル・デスペラード選手のことが気になっていたが、今回の一件で完璧に上り詰めた。
今、「好きなレスラーは?」と聞かれれば、エル・デスペラード選手の名前が必ず入る。
ただ、あんまり好きな考え方ではないがこうも思う。もしも、BUSHI選手が完璧な形でタイトルマッチの代理を務めることを発表していたら?
試合後、エル・デスペラード選手の発言は変わっていたはずだ。
生まれたフラストレーションを解消する。その繰り返しに感情は揺さぶられる。
エル・デスペラード選手に対して、BUSHI選手が一騎打ちで勝つ可能性は低い。ただ、3Wayで二人が潰しあった場合。例えば、サドンデスがヒットした瞬間にコードブレイカーをぶちかまし、MXへとつなげられたら....。
3Wayへ自然な形でつなげるために、あの絵を書いていたとしたら....。
ひょっとすると、僕がBUSHI選手へ抱いた気持ちは全て彼の手のひらの上だったのかもしれない。
新シリーズ「CASTLE ATTACK」はいよいよ今週末に開城だ。
前橋革命をこんなに熱く革命的に語ってくれるとは!!!
— 平田 一喜 Kazuki Hirata (@parakissk) 2021年2月25日
ありがとうございます❗ #ddtpro https://t.co/hIbsdIIY3X
久しぶりに声が出るほど驚いたことを最後にお伝えして筆を置きたい。
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