“ユナイテッドエンパイア”のXはアーロン・ヘナーレ!!

【追記】

“ユナイテッドエンパイア”のXはアーロン・ヘナーレ(トーア・ヘナーレ)!!

飯伏幸太とオスプレイの「IWGP世界ヘビー級選手権試合」にもう1人のXが登場したら...。

2021年4月4日。本日、新日本プロレスは「SAKURA GENESIS 2021」両国国技館大会を開催する。

ちょうど柴田勝頼選手がオカダ・カズチカ選手と「IWGPヘビー級選手権試合」を戦ってから4年が経った。

男の根性をオカダ・カズチカ選手に見舞い、注入したあの激闘からもう4年が経つのだ。

今や柴田勝頼選手はLA道場のヘッドコーチとして君臨し、後続の育成に力を注いでいる。

柴田イズムの継承者たちが世界中で暴れ回る。

そんな未来がいよいよ現実味も帯び始めている。

柴田勝頼選手はヤングライオンの育成に関して度々“心技体”ではなく“心体技”の順番で考えていると語ったことがある。

一番大切なのは心。次に強靭な心を持って手に入れた身体。最後に技。

これはヤングライオンだけでなく、プロレスラーという職業、その他のキャリアにも当てはまると僕は思っている。

では、心が一番大切だと踏まえると、今回のタイトルマッチを戦う2人は近年の新日本プロレスで最も大きな変化のあった2人だ。

「IWGPヘビー級」&「IWGPインターコンチネンタル」のWチャンピオンに輝いた翌日、自身を「神になった」と宣言。

新日本プロレスの新しい一歩を担う存在として、初代「IWGP世界ヘビー級王者」となった飯伏幸太選手。

自らの城を築くと宣言し、「CHAOS」を離脱。

“ユナイテッド・エンパイア”を結成するも、中々成果が出なかったが、この春に完全覚醒。

本当の心を解き放ち、自由に生きることを決めたウィル・オスプレイ選手。

「SAKURA GENESIS」にはチャンピオンが優位などというジンクスは存在しない。

強い方、仕掛けた方、最後に立っていた方が新しいチャンピオンとなるのだ。

 

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ダブルX

「月は出ているか?」

昨年の「ニュージャパンカップ」の覇者である“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手はディック東郷選手を呼び込み、2本のベルトを手に入れた。

2016年の「SAKURA GENESIS」は内藤哲也選手がSANADA選手を乱入させてオカダ・カズチカ選手から勝利をもぎ取った。

では、ウィル・オスプレイ選手はどうか。

ビー・プレストリー選手を追放してまで手に入れたい「IWGP世界ヘビー級ベルト」。

過去の歴史を遡っても、新メンバーを乱入させてその場を掻き乱す作戦は悪手ではない(いや、悪いことをしていることには違いないのだが)。

ただ、“ユナイテッドエンパイア”はこの日に1人のXを投入することを宣言している。

ただ、こうも取れる。Xが1人だとも言っていない、と。

新日本プロレスで“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”のタッグに登場するXについてはこう答えている。

オスプレイ いや、まったく想像していなかったような人物だ。信じてくれ。いまや俺たちの仲間に加わりたいヤツらは何人もいるんだ。そのうちの何人かはお前たちもすでに知っているレスラーであり、そのうちの何人かは現時点では他団体にいるレスラーだ。じゃあ、今回の新メンバーはどうか? その“彼”は、いまが自分のやり方でやりたいことをするタイミングだと気づき、最近、俺のところにやって来た男だ。いま俺から言えるのは、それだけだな。

出典:新日本プロレス

 

僕らが求めた戦争だ

グレート-O-カーン選手はXについていくつかのヒントを出している。

  • 兵器
  • おそらく2年前の地獄を見てきた者
  • 復讐心は帝国同盟者随一の恐ろしい子
  • 同盟者の中で一番強くなる

まずは2年前の地獄とは何か。次に“何に対しての”復讐心なのか。

ほぼ全てに当てはまる選手が1人だけいる。たが、兄弟やバレットクラブと別れる理由が見えない。

いや、彼らが邪魔だと考えれば理解できなくはない。

ヒクレオ選手である。“日本”の新日本プロレスのリングに最後に上がったのは2019年。

新日本プロレスへの復讐心。一番強くなる可能性を秘めたポテンシャル。

唯一、「子」だけが年齢的に当てはまらないが、そこは“ドミネーター”ならではの言い回しということにしておこう。

一応、リュウ・リー選手(暴走マッスルカー)の可能性もあるとだけ書き残しておく(負傷しているという話もあるが....)。

さて、問題はもう1人。

ウィル・オスプレイ選手が今日のタイトルマッチで「結果」を求めるのであれば、もう1人のXをここで投入してくる可能性がある。

彼は東京ドームで飯伏幸太選手との試合中に生まれたモンスターを心の中で育んでいる。

――オスプレイ選手の本来の性格の一部が垣間見えた瞬間だったと。

オスプレイ 俺の祖父は、いままで会ったことないような世界一優しい男だった。だが、厳しい一面も持っていた。俺の祖父は非常にタフな人生を生きてきた、元ボクサーだった。祖父は俺に「あらゆる障害を跳ね除けて、自分の道を突き進め」と言ってくれた。

――タフであり続けることを教えてくれたと。

オスプレイ 普通のヤツだったら、リング上でも「正しいことをしなくちゃ」とか「スポーツマンらしく、この目の前にいる男と握手を交わさなきゃ」なんていう思いが頭を巡るかもしれない。でも、プロレスは身体がぶつかり合うスポーツだ。ボクシングやUFC(総合格闘技団体)では許されないことも俺たちプロレスラーはやってのけるんだ。試合に勝つために、身体のすべてを使える。倒れそうな対戦相手の後頭部にエルボーを打つことだってできるんだ。それなのに、おじけづいたり、やらない方がいい理由なんてあるか? 

――…………。

オスプレイ イブシと試合した時、忘れようとしてた過去の記憶がたくさん蘇ってきた。でも、あの試合でやったことが、俺の中の炎に火をつけた。そしていま、俺は俺の中にいる“モンスター”を心から楽しんでいる。俺の中には、勝つ為なら手段を選ばない祖父から受け継いだ、ファイターの魂があるんだ。

――まるでサディストのような考え方ですけど……。

オスプレイ 一部の人間は、それを侮辱として受け取るかもしれない。でも、俺はそうは思わない。俺の中の“モンスター”な部分をうまく引き出せれば、もう誰も俺を倒すことなんてできなくなる

出典:新日本プロレス

これは試合内容もそうだし、内藤哲也選手やEVIL選手が踏んできた乱入も可能性には含まれるのではないだろうか。

もう1人のX。トーア・ヘナーレ選手は今、どんな空を見上げているのだろうか。

 

僕がニュータイプだ

新日本プロレスの公式サイト(の選手プロフィール欄)を見ると「IWGP世界ヘビー級王者」である飯伏幸太選手が単独で頂点にいるようなページ構成になっていた。

令和3年の新日本プロレス。その主役は飯伏幸太選手だと言っても過言ではない。

過去、オカダ・カズチカ選手も内藤哲也選手も乱入によって辛酸を舐めさせられてきた。

逆に言えば、仕掛けてくる可能性を考えながらチャンピオンは戦うことが重要になってくる。

飯伏幸太選手が乱入さえも退けて劇的な大勝利を飾り、「IWGP世界ヘビー級ベルト」をはじめて腰に巻く。

「IWGP世界ヘビー級ベルト」はライオンマークと翼が共存したビジュアルになっている。

獅子に翼。インディーで生まれ、空高く羽ばたいた男がライオンの巣窟で神になる。

飯伏幸太選手の覚悟が今日、試される。

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