内藤哲也がSANADAとのタッグチーム結成を本格化へ
内藤哲也がSANADAとのタッグチーム結成を本格化へ。逆転の内藤哲也はタッグからスタートするようだ。
昨日のタイトルマッチはいい試合だったと思う。まさに激闘。好勝負。ただ、“CHAOS”政権がスタートしてから、今までのタイトルマッチの中で一番想い出に残らないだろうなとも思った。
YOSHI-HASHI選手、石井智宏選手、後藤洋央紀選手らが作り上げた「NEVER無差別級6人タッグ」の世界感はタッグを結成しているそれぞれ魅せるエモーショナルな世界感だった。
初戦はYOSHI-HASHI選手の人生初タイトルを懸けた勝負。パートナーの2人が何がなんでもYOSHI-HASHI選手をチャンピオンにするのだという意地。本人の気迫。対角線に立つ仲間たち。
オカダ・カズチカ選手が「僕がYOSHI-HASHIさんに負けるわけないでしょ?」と余裕をみせることなく、本気で戦って負けた。
本気で負けたから笑顔で祝福できたのだ。
全く同じメンバーでのリマッチ。この時の主役はSHO選手だった。彼が壁を乗り越えるため。心の中にあるものを全て吐き出させたのが石井智宏選手だった。
優しい言葉よりも激しい攻めと受けが彼の心をつなぎとめた。
そして、VS“鈴木軍”へ。あのメキシコから続く歴史がぶつかり合った最高の一戦である。
NEVER無差別級6人タッグ王座 V5
— YOSHI-HASHI (@YOSHIHASHICHAOS) 2021年6月2日
最多防衛記録更新しました。
皆さんありがとう!
NEVER OPENWEIGHT 6-MAN TAG
Succeeded in defending for the fifth time
thank you pic.twitter.com/i64rF9whRM
神勝負が保証された世界
DOUKI選手とYOSHI-HASHI選手の関係性やデンジャラステッカーズの2人がDOUKI選手を勝たせようとする姿はまさにあの日の石井智宏選手と後藤洋央紀選手そのものだった。
体重差を超えて勝とうとするDOUKI選手。背中に書かれた文字は汗で消えてしまったが、本気でYOSHI-HASHI選手を越えようとする姿に何度^_^胸を打たれた。
そして、“バレットクラブ”。これはベルトだけではなく、棒を懸けた戦いだった。
俺たちの高橋裕二郎選手は石井智宏選手と対峙。
後藤洋央紀選手も石森太二選手に前哨戦で敗れていた。全ての物語が絡み合い、こちらも心に残る名勝負となった。
「NEVER無差別級6人タッグ」はレスラー同士の人間性が混じり合い、相乗効果が生まれた結果、気付けば新日本プロレスのタイトルマッチで最も期待値の高いタイトルになりつつあった。
「CHAOS」政権になってから全てが神勝負だったためだ。
だが、改めて思い返しても昨日の試合は何かが違った。
そこにはベルトだけを懸けたような雰囲気があったためだと思う。
記録よりも記憶に残るベルト
昨日の試合はベルトの最多戴冠が懸かった試合だった。前哨戦がない影響も非常に大きかったとは思うが、内藤哲也選手と石井智宏選手以外はどこか関係性が薄く見えた。
SANADA選手と後藤洋央紀選手はもう少し何かがあれば...とも思ったが内容的には申し分ないほどのファイトだった。
YOSHI-HASHI選手の期待値調整がもうぶっ壊れているところもあるとは思う。
「この試合で俺を感動させてくれる」そんな期待値だ。
同じアニマル浜口道場出身の内藤哲也選手、BUSHI選手とは「気合」という文脈もあったが、そこが上手く表現されなかったようなそんな感じ。
いい試合の限界を突破しなかったのは、ここが理由のような気がする。
このネタを書く前から思っていたが、「NEVER無差別級6人タッグ選手権試合」への期待値が高すぎるとも言える。
ぶっちゃけると他のタイトルマッチなら「いい試合だった!感動した!」と感じる内容だったとも思うためだ。
継続していくことの難しさ。全てのタイトルマッチで爆発的な感動を生むストーリーテーリング力。
「NEVER無差別級6人タッグ王者」に求められるハードルは既に半端じゃない高さになっている(僕の中で)ことが分かった試合だった。
ちょっと探してみたら過去にもこれくらい書いていた。お時間のある時に読んでみていただきたい。
逆転の内藤哲也
プロレスとはやはり相手の人間関係がモノを言うスポーツだ。
だからこそ、今後の内藤哲也選手とSANADA選手のタッグチームが気になって仕方ない。
なぜ、SANADA選手が新日本プロレス、“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”に加入したのか。その秘密が明らかにされる時も近いか。
内藤「悔しいよ。悔しいよ。ちゃんと、BUSHIがギブアップして負けるとこ、この目で(※と、指を目のあたりに)見たしね。『あんなの俺ら負けじゃねぇよ』なんていうことは、言わないよ。久々にタッグマッチのタイトルマッチ、まぁ今日は6人タッグだったけど、久々にシングルマッチ“ではない”タイトルマッチをやってみて、何か、楽しかったな。タッグマッチであり6人タッグマッチであり8人タッグマッチ、10人タッグマッチ、こういうタッグマッチは、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、得意にしてたんで、その6人タッグマッチで負けたことは、すげぇ悔しいなぁ。
まぁ今日の、YOSHI-HASHI、石井、後藤、この先も防衛し続けるでしょう。その先にはまた、俺たちが立ち塞がりたいなと。これ1回で終わらすのはもったいないんでね、またタイミングを見て、挑戦したいなと思いますよ。それから、今シリーズ、先シリーズもか、今日のタイトルマッチも含めて、いい刺激をもらったよ。プロレスの可能性、プロレスの楽しみ方を、また改めて感じることができたなぁと。つまり、シングルマッチだけがプロレスの楽しみじゃないなぁと。タッグマッチも楽しみの一つだなぁって、改めて痛感させられたよ。そういう意味では、SANADAとのタッグも、アリなのかな? 今シリーズ、よく組んでたしね。最近、よく組む機会が多いし。俺の目指してるもの、来年の東京ドーム大会のメインイベントというものに、変わりはないよ。
でも、そこまでの道のりとして、タッグ、SANADAとのタッグっていうのもアリなのかな。もちろん6人タッグでのリベンジも狙ってるよ。でも、SANADAとのタッグっていうのは、ちょっと、本気で考えた方がいいのかなって、そうしたらもっとプロレスを楽しめるのかなって、思いましたよ。いやぁそれにしても、放送席で呑気に試合を見てる鷹木信悟の表情が、頭に来たぜ。カブロン!」
現王者はデンジャラステッカーズ。SANADA選手とザック・セイバーJr.選手は東京ドームでタイトルマッチを戦ったこともあり、内藤哲也選手とタイチ選手にいたっては長すぎるほどの歴史と関係性がある。
新日本プロレスのタッグ戦線に嵐が巻き起ころうとしている。
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