棚橋弘至が「IWGPUSヘビー級」を選んだワケに納得した
棚橋弘至が「IWGPUSヘビー級」をえらんだワケに納得した。
2021年8月13日に新日本プロレス公式スマホサイトで公開された棚橋弘至選手のインタビューを読みました。
やっぱりエースは目の付け所がシャープですね。
現在、新日本プロレスのシングルベルトは4本。
「IWGP世界ヘビー級王座」、「IWGP USヘビー級王座」、「NEVER無差別級王座」。そして、「NJPW STRONG 無差別級王座」。
各ベルトの近況についてはこんな感じ。
「IWGPヘビー級王座」と「IWGPインターコンチネンタル王座」が統一されて生まれた「IWGP世界ヘビー級王座」は現在の新日本プロレスで最も勢いのあるレスラーが戴冠している印象があります。
飯伏幸太選手、ウィル・オスプレイ選手、“3代目”鷹木信悟選手。
いわゆる“ストロングスタイル”を枠からは離れたオリジナリティ溢れるレスラーたちが「IWGP」を初戴冠したことで新時代の流れを感じさせます。
続いて「NEVER無差別級王座」。
以前にこのタイトルの主役はレスラーではなく、ベルト自身(仮面ライダー555のように)だとコラムを書いたのですが、それくらい持ち主で世界観が変わります。
後藤洋央紀選手、柴田勝頼選手、石井智宏選手、鷹木信悟選手が保有していればゴツゴツとした漢の激烈な戦いなイメージ。
鈴木みのる選手、KENTA選手が持っていると何でもアリな世界観。
現王者であるジェイ・ホワイト選手が持っていると、何故だかベビーフェイスの雰囲気を放っています。
チャンピオンによって印象がガラッと変わる。レスラーを輝かせる何かを持ったベルト。それが「NEVER無差別級王座」なのです。
「NJPW STRONG 無差別級王座」は新日本プロレスのアメリカ大会で新設されたベルトであり、国内の新日本プロレスにとっては未だ未知数の可能性に溢れたベルトです。
恐らくですが...成田蓮選手あるいは上村優也選手が日本人初戴冠を果たすと僕は読んでいます。
棚橋「アーチャーとは日本国内で何回か戦ってますけど、ホームで異様に強そうなイメージがあるんですよ。なので今回は水を得たアーチャーみたいな。(中略)今までやってきたアーチャーのイメージよりも1.5倍ぐらいタフなんじゃないかなと」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年8月13日
全文は
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では、IWGP USとは?
「IWGP USヘビー級王座」は自由の国を象徴するかのようにド派手でカッコいいベルトです。
印象的な王者は2人。Cody選手とジョン・モクスリー選手です。
セレブレディなCody選手と無骨なジョン・モクスリー選手。
2人に共通しているのは危険な試合にもトコトン臨めることでしょう。「あぶねーーー!!!」と思えることにも果敢に挑戦する。
どうすればファンの心を揺さぶれるかを熟知している彼らだから生まれる世界観がある。
長期政権を築いた王者は間違いなくこの軸にハマってます。
特に華のあるレスラーにバチッとハマってカッコいいんですよ。「IWGP USヘビー級ベルト」って。
これまで一度も日本人が巻いていないベルト。
“記憶も記録も独り占め”する棚橋弘至選手が一番興味を示したのも納得ですよね。
海外で試合がしたい願望も叶えられて、自分が手にした後の方向性も見えていそう。
棚橋弘至選手の「IWGP USヘビー級ベルト」を戴冠したら、今度はアメリカからベルトを追って参戦するレスラーが誕生しそうなので、ここもすごく楽しみなんです。
――KENTA選手とのシングルマッチは7.24愛知県体育館大会で行なわれましたけど、その前から、意識されていたと。
棚橋 そうですね。去年、KENTA選手と彼が持っていたUSヘビー級王座挑戦権利証を巡って抗争した流れもあったし、USヘビーのベルトはアメリカに流出して長いじゃないですか? 「これは自分の中で一つのポイントになるな」って思いがあったので、「まずUSヘビーに向かって動こう」というのが先にありました。飯伏(幸太)の欠場があって、急遽IWGP世界ヘビーにも挑戦という感じでいきなり2本立てになってしまったんですけど、順番的にはUSヘビーのほうが先ですね。
――なるほど。このUSヘビーのベルトは棚橋選手は獲っていませんが、どういう存在でしょうか。
棚橋 いま新日本にはベルトがたくさんあるわけじゃないですか? インターコンチは吸収合併というか新ベルトに取り込まれましたけど、IWGP世界ヘビーとNEVER、そしてこのUSヘビーと残ってるんですね。特にUSヘビーに関しては、できた当時から独自路線というか、唯一「方向性がしっかりしているベルト」っていうイメージがあって、過去に巻いていた選手はみんな海外の選手だし、ジョン・モクスリー選手がチャンピオンになってアメリカに流出した時点で、「このベルトは本来こうあるべきなんじゃないかな」と思ったんですよ。
――まさにUSという名前の通り、理想的な形でベルトが機能しているということですね。
棚橋 そうですね。IWGPの冠をつけて海外で争うベルトで、「これはこれでいいんじゃないか」とも思ったんです。でも、俺が唯一巻いてないベルトがUSヘビーなので、獲りたいっていう思いもあった。あと『NJPW STRONG』の解説もしてましたんで、こういう状況ですけども「また海外に行きたいな」っていう漠然とした思いもありましたね。
いよいよ明日、ランス・アーチャー選手と棚橋弘至選手がアメリカの地で激突します。
水を得たアーチャーに棚橋弘至選手はどう挑むのか。とにかく楽しみですね。
勝ったらアメリカで「愛してまーす」が炸裂してほしいものです。
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