棚橋弘至の新日本プロレス“V2計画”を考察してみた

棚橋弘至の新日本プロレス“V2計画”を考察してみた。

先日、新日本プロレス公式YouTubeチャンネルで「IWGP USヘビー級王座」のチャレンジャーを指名する動画が公開された。

“日本人初王者”の口から「飯伏幸太」の名前が出た時、「なるほど、こう来たか」と率直に思った。

ウィル・オスプレイ選手に敗れ、鷹木信悟選手とのタイトルマッチが当日に変更。

ここ最近の飯伏幸太選手は「IWGP世界ヘビー」誕生の重責がのし掛かったかのようにツキに見放されたような結果が続いていた。

新日本プロレスワールドで「飯伏幸太」と検索すると上位にヒットする最新の対戦カードは2021年7月2日の辻陽太選手戦。続いて2021年6月23日の上村優也戦である。

ここまで長期に亘り試合に出ることができていないのは非常に珍しい。1人のファンとして率直に寂しい。

この状況を見兼ねてか、棚橋弘至選手は飯伏幸太選手へ最高の復帰の舞台を用意した。

「IWGP USヘビー級ベルト」

飯伏幸太選手が戴冠したことが無いベルトであり、ここを掴めば事実上ジェイ・ホワイト選手を上回るグランドスラムが実現される(IWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級に加えIWGP世界ヘビー)。

新日本プロレス“次世代のエース”が逸材からベルトを奪うことができるのか。はたまたマニフェストどうり棚橋弘至選手のアメリカツアーがスターとするのか。

2021年9月4日の「カードファイト!! ヴァンガード overDress Presents WRESTLEGRAND SLAM in MetLife Dome」に向けて、物語が動き始めた。

しかし、これは全て棚橋弘至選手による新日本プロレス2度目のV字回復ストーリーのプロローグである。

 

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寄り道してもいいじゃない

ここからは2本の動画振り返っていきたい。

メットライフドームの試合が組まれていない棚橋弘至選手は一ついいアイデアが浮かんだと前振り。

「飯伏。お前がIWGP世界ヘビー級王座を目指しているのは勿論分かっている」

「けど、寄り道して行っても悪くはないと思うよ」

「お互いリスクがあって、懸けるものが大きくて...。飯伏、復帰戦、俺とやれ。それくらいの荒療治が今のお前には必要だと思うから」

気になったキーワードは2つ。「寄り道」と「荒療治」だ。

棚橋弘至選手はずっと新日本プロレスのレスラーたるものベルトを目指すべし、「IWGP」を目指すべきと言い続けてきた。

オカダ・カズチカ選手に敗れ、「さらば!IWGPヘビー」と言って戦線から離脱してでも不死鳥のように舞い戻り2018年にも再度戴冠を果たした。

そんな逸材からするとやはり他のベルトは全て「寄り道」なのだ。

荒療治「患者の苦痛などかまわず、手荒く治療すること」とある。

この言葉の理由は飯伏幸太選手のアンサー動画で明らかになった。自ら100%ではないと語っている。ただ、やるからにはガチだ。

復帰後、即チャンピオンは飯伏幸太選手にとって「近道」になる。この意味はまた後日書きたい。

youtu.be

 

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逸材至の狙い

棚橋弘至選手は先日公開された新日本プロレス公式のインタビューで「俺には『新日本プロレスが大変な時こそ、がんばらねば』というスイッチが内蔵されていますから」と語っていた。

少なくとも僕が知る限り、ブシロード体制になってからの新日本プロレス最大の危機が現在だ。

それも現在進行形で続いている。

このコラムを書いている2021年8月22日の朝(ちなみに8時49分)時点で、8月24日の後楽園ホール大会以降のカードが発表されていない。

社会的な問題に次々と新日本プロレスのレスラーや関係者も巻き込まれている。

まさに大ピンチだ。

こんな時だからこそ燃えている、ハツラツしている、眼光が鋭くなっているのが棚橋弘至選手だ。

彼へ課せられたミッションは「新日本プロレス2度目のV字回復」。

これを成し遂げることで“100年に一人の逸材”が本当の意味で完成するのだ。

 

棚橋弘至の2021年下期

1人では絶対に実現できない。日本国内だけでは厳しい。

まずどこを伸ばすべきか。日本よりも比較的自由なアメリカだ。

では、日本のファンの目もアメリカへ向ける必要がある...。

「俺がやるしかないでしょう」とアメリカへ乗り込み、新日本プロレスと親和性のあるランス・アーチャー選手を撃破した。

この大会で、「新日本プロレスのアメリカ大会って面白そうじゃん!」と思わせる&ベルトも獲ることが計画の第一段階だった。

その後すぐに飯伏幸太選手を指名。復帰戦、“ゴールデン☆エース”の直接対決。

これでメットライフドームの期待値は爆上がりである。

さらに飯伏幸太選手が復活すれば新日本プロレスに勢いも出てくる。

この次に仕掛けているのが棚橋弘至「G1クライマックス」3年周期で優勝する説だ。

2015年、2018年を制しているだけに2021年への期待感はバッチリ。ここまでだけで秋までの絵を描いてる。

そして、ランス・アーチャー選手との約束やジョン・モクスリー選手との対決など挙げればキリがないほどに棚橋弘至選手の物語は動いていく可能性がある。

そして、オカダ・カズチカ選手との再戦だって夢じゃない。

「IWGPヘビー級」V12の相手として超えられただけだ終わるのは勿体ない。

オカダ・カズチカ選手をアメリカへ引っ張り出してタイトルマッチを実施するかもしれない。

棚橋弘至選手はまさに“Switch On!”状態である。

勝手にV2計画とネーミングしたが、新日本プロレスの大逆襲がはじまったのは棚橋弘至選手のアメリカ遠征がキッカケだった、そう呼ばれる日を楽しみにしたい。

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