高橋裕二郎が飯伏幸太から勝利!新技“ビッグジュース”炸裂
高橋裕二郎が飯伏幸太から勝利!新技“ビッグジュース”炸裂。
飯伏幸太選手が弱かった訳じゃない。この日の高橋裕二郎選手が強かったのだ。
人は自分の想像を超えることが起こった時に変な声が出るものだ。
「うぎゃ!」とか「ぶろろらららぁ」とか。「うぐぅ」とか。
あの運命的な瞬間。僕が発した言葉を活字にするのであれば「オバ!ラボヴェダァだ!!!やっダァダァダダァ」だった(気がする。オンドゥル語かよ)
2021年9月18日にスタートした新日本プロレス“秋”の最強戦士決定戦「G1クライマックス31」。
リーグ戦のオープニングは前大会の覇者であり“初代IWGP世界ヘビー級王者”飯伏幸太選手が登場。
その対角線に立つのは“バレットクラブ”の高橋裕二郎選手。いや、“俺たちの高橋裕二郎”だ。
事前に公開されていた勝敗アンケートの結果は飯伏幸太選手の勝利が94%。94%だ。
エグい。エグいくらいにほぼ全員が高橋裕二郎選手の敗北を予想している。
ただ、これが今の現実なのだ。カミゴェの体制に入る度、何度も終わった...と思った。
だが、終わらなかった。高橋裕二郎選手は対G1、いや、対内藤哲也用の新兵器“ビッグジュース”を抜いてきたのだ。
【お急ぎ下さい!】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年9月18日
本日、9.18大阪大会のTwitter勝敗予想は、17時(開始時間)まで!
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高橋裕二郎のリベンジ
「今回のG1ではよ。全試合にピーターを連れて行く」
2年連続8回目の「G1クライマックス」エントリーを実現した高橋裕二郎選手。
昨年のシリーズ最終日、ジェフ・コブ選手に勝利した後、こんなコメントを残していた。
裕二郎「(※自分でイスを持ち込み、それに座って)言っただろう、なぁ、『G1 CLIMAX』、最後まで、なぁ、諦めないってよ! 今日の勝ちはよぉ、でけぇんだよ。
あぁ? 『G1 CLIMAX』? 0勝よりもよぉ、0勝よりも、1つ、しかもよぉ、あのジェフ・コブに勝てばよぉ、来年の、『G1 CLIMAX』の出場権利を獲得の可能性も上がっただろう。な? な? それがよぉ、0勝じゃ、来年出場できねぇんだよ。でもよぉ、1回勝ったんだよ。だから、来年の『G1 CLIMAX』出場も、脈アリだよ!」
脈アリって表現が彼らしい。
この脈があるかも。ifのために彼は調整を続けてきた。飯伏幸太選手の対角線に立った、高橋裕二郎選手はとてものびのびを試合をしているように見えた。
普段よりもハイテンポで技も丁寧で的確。高橋裕二郎選手は絶好調の状態でシリーズを迎えたことが分かる。
実際、飯伏幸太選手の受けが素晴らしいから技がより映えるということもある。
そういった意味でも、新技“BIG JUICE”の初披露が飯伏幸太選手でよかったと心から思う。
新・必殺技“BIG JUICE”
高橋裕二郎選手の新技“BIG JUICE”は、いわゆるインプラント型のDDTにあたる。
相手の身体を水平かそれ以上に持ち上げて、一気に落とすDDT。この大会のために高橋裕二郎選手が生み出してきたピンプジュースを超えた一撃である。
元々、高橋裕二郎選手にはマイアミ・シャインやTOKYO PIMPS といった派手な大技を得意としていた。
ピンプジュースは相手の体格が自分よりも大きくても決まる技として長く使用されてきた。
ただ、以前のパワーが失われた高橋裕二郎選手を補填する意味での必殺技だったように思う。
パワーからテクニックへのシフト。それを象徴するようなフィニッシャーがピンプジュースだった。
個人的には以前から構想はあったと思うが、VS内藤哲也選手用にこのタイミングで出してきたような気がしてならない。
「G1クライマックス」は何が起きるか分からない。そんな印象を植え付けるドデカい“ジュース”。最高である。
Yujiro Takahashi "Big Juice"
— njpwworld (@njpwworld) 2021年9月18日
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これが“Big Juice”最高にカッコいいぜ。
最高にSEXY
日本、いや全世界の高橋裕二郎ファンが待ち侘びた瞬間だった。
現在の新日本プロレスでトップを走る飯伏幸太選手からシングルマッチでの勝利。いくら病み上がりで本調子ではないと言っても、値千金を通り越して値万金の白星だ。
しかも、“ハウスオブトーチャー”の乱入や介入もなし。一部、場外でケインを使った凶器攻撃を魅せたものの、飯伏幸太選手からここまで綺麗に勝つとは思わなかった。
大の高橋裕二郎狂である僕ですら、厳しいと思っていた初陣で勝利を飾った“TOKYO PIMPS”。
試合後には今日の俺、カッコよかった?とピーターさんに確認。
ピーターさんは「最高にSexy」と返した。
裕二郎「いいか、この俺がよ、(7.25)東京ドームのメインイベント飛ばした、病み上がりに、負けるわけがねえだろ。ああ? 今日の俺、かっこよかったか、PIETER?」PIETER「最高にSexy」
裕二郎「(※ニヤリと笑みを浮かべて)これマジ……」
いわゆる2014年頃の高橋裕二郎選手とはまとっている空気が全く違う。怖いものなし。何でもアリだったあの頃の勢いは鳴りを潜め、ファイトからはどこか悲壮感が漂ってくる。
ピークを過ぎたアスリートが身にまとう一種の哀愁が高橋裕二郎選手にはある。
だが、ピークは自分が決めるものでも外野が決めるものでもない。結果が決めることだ。肉体的なピークはあれど、レスラーとしてのピークは何度だって更新できる。
僕たちもそう。過去の歴史を見ると、晩年で大きなことを成し遂げてる偉人はメチャクチャ多い。
カーネル・サンダース氏がケンタッキーフライドチキンをスタートさせたのは65歳である。前を向いて努力していれば、いつチャンスが訪れるか分からないのだ。
「最高にSexy」な“俺たちの高橋裕二郎”。彼にとって最高の「G1クライマックス」ははじまったばかりだ。
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