今を生きる棚橋弘至がメチャクチャカッコいい

今を生きる棚橋弘至がメチャクチャカッコいい。

オカダ・カズチカ選手と最高のメインイベントを戦った次は第一試合。

オープニングマッチで棚橋弘至選手と激突したのは“CHAOS”の後藤洋央紀選手だ。

この日は新日本プロレスワールドだけでなく、ABEMAでも配信があるということで、一番槍を任された形だろう。

この2人の激闘と言えば、やはり2007年11月11日の両国国技館「IWGPヘビー級選手権試合」が思い浮かぶ。

“ストロングスタイルの化身”として破竹の勢いを持つ後藤洋央紀選手。

チャラ男で強いチャンピオンという新ジャンルを開拓している棚橋弘至選手。

歴史と伝統を重んじる新日本プロレスのファンは皆、後藤洋央紀選手を支持している印象。

だが、試合が進むにつれて、今見ても謎のグルーブ感が生まれていく。

お客は満員ではない。満員ではないが、満員以上の熱気と声が飛び交っている。そんなイメージ。

あの戦いから既に14年。

14年が経っても同じ場所で第一線で戦っている。そんな二人がカッコよく見えた試合だった。

 

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荒武者を倒し一勝目

決着は突然やってきた。スモールパッケージホールド。シンプルながらもフイに来る丸め込みが明暗を分けることも珍しくない。

※棚橋弘至選手はバットラック・ファレ選手を丸め込みで葬っていた印象が強い。

久しぶりとなる2人の対決は終わってみれば意外とあっさり決着がついた印象だった。

もっとバキバキのしばきあいになるかと思いきや、14分に丸め込みで棚橋弘至選手の勝利。

後藤洋央紀選手もこれには納得がいかず、何度もまだやれるとファイティングスピリットを見せていた。

“IWGP USヘビー級王座”への挑戦権を得る意味でも後藤洋央紀選手としてはここは勝ちたい試合だったはず。

だが、勝てなかった。これで“NEVER無差別級6人タッグ王者”は全員が連敗スタートである。月次な言葉ではあるが、巻き返しに期待したい。

棚橋「よし、まず1勝! オカダを追走するためには1敗でしがみついていくしかないから。良かった、初日出て。あとコンディションもキープできてる。シリーズは長いけれども考え方によっては、試合と試合の間をしっかり取れる。コンディションを整えた状態でまたリスタートできるっていういい面もあるから。ファンの人にとっては『ああ、公式戦まだかな…まだかな…』ってヤキモキする部分があるかもしれないんですけど、1カ月以上の長丁場だからゆっくりと『G1』を楽しんでください。

後藤くんとね、試合するといつもね、2007年11月11日の両国の大会が脳裏をよぎるんだけど、今回も多分にもれず、『あの試合の時はこんな感じだったな』っていう記憶が蘇ってきて。後藤くんに限らず、対戦相手それぞれの記憶は蘇ってセットで出てくるけど、あの2007年11月11日の試合は厳しかった新日本プロレス、『けど会場で見たらめちゃくちゃ面白えじゃん。ああ行ってみようかな』って思ってもらえるような試合だったと今でも思ってるし、復活の狼煙を上げた試合なんだと思ってる。この『G1 CLIMAX』の中でもね、絶対選手の思いが形になって、あの日の棚橋vs後藤戦、自分でも何回も言いますけど、この『G1 CLIMAX』期間中、AブロックかBブロックか決勝か、どの試合かは分からんけど、みんなに希望を、未来を見せられるような試合が出てくると思います。

って、他人任せじゃダメだね(笑)。オレかッ! オレだなッ! オレだッ! オレがみんなに希望を見せますよ」

出典:新日本プロレス

 

オカダ・カズチカに思うところ

レインメーカー復活劇の前に立ちはだかった逸材。

“二度目の誕生日”も棚橋弘至選手の目の前で起こった。

“レインメーカーショック”ならぬ“レインメーカー ・イズ・バック”というところだろうか。

いつかは帰ってきてくれると信じていた“強いオカダ・カズチカ”。

“レインメーカー”としての自分へ完全に戻ったことで、全勝優勝すら現実味のある出来事のように思えてしまう。

今のオカダ・カズチカ選手は強い。まだまだ強くなる。

かつて「俺の成長は光よりも速い。むしろ光だ」とコメントした逸材もインベーダーの前に「もう追いつくのは難しいか」と漏らした。

2015年のイッテンヨン。ダークヒーローであり、新時代の象徴でもあるオカダ・カズチカ選手から棚橋弘至選手は勝利。

花道を下がるオカダ・カズチカ選手が悔し涙を流したのは有名な話だ。

あれから6年。

オカダ・カズチカ選手はトップに立ち、今また復活のストーリーを描いている。

棚橋「(※重い足取りで壁伝いに引き揚げてきて、コメントスペースにたどり着くや崩れ落ち、フロアに突っ伏す。そのままで)悔しいなあ……悔しいなあ……。(※上半身を起こし、壁にもたれかかるように座り直して)もう、オカダに追いつくのは、難しいかな……。今、5勝7敗3分……。2つ負け越してるんでね。(※集まっている報道陣の顔を一人ひとり確かめたあとで)でもね、止まってられないから」
棚橋「まだ、一つ目だから。こっから盛り返していけば、優勝が見える。絶対優勝して、リベンジする相手が多いな! 鷹木、そしてオカダ。(※ここでリング上での“こんなとこで満足してんじゃねえよ、バカヤロー!”という叫びが聞こえてくると、ポツリと)そうだな。こんなので満足してちゃダメだな。オカダの言う通りだ。今できることを全力で。ただ、俺たち新日本プロレスには、もっと! 先があるだろ!(※ゆっくり立ち上がって控室へ)」

出典:新日本プロレス

 

逸材のお陰で

オカダ・カズチカ選手とのこれからに一握りの寂しさを感じた矢先、後藤洋央紀選手から快勝。

「IWGP USヘビー級王者」として、新日本プロレスの外交官としてなすべきものがまだまだあると決意を新たにしたことが伝わってくる。

ちなみになぜ棚橋弘至選手について書いたかというと、いよいよ“100日後に仕上がる棚橋”改め、“150日後に仕上がる棚橋”が佳境を迎えたためだ。

延長戦の50日も残り半分。来月の下旬には仕上がった棚橋弘至選手が誕生するということで、バキバキの肉体に今年もまた期待が集まっている。

仕上がるまでが準備期間ではなく、仕上がる過程も魅せていく。今の棚橋弘至選手は最高にカッコいい。

僕も負けじとダイエットを決行して、8月1日から今朝の段階でマイナス7キロ。いいペースで減量が進んでいる。

痩せてきて思うのはやはり体重が増えると、動きが鈍るなぁということ。マックス82キロの時はやっぱり何をするにも億劫だった。

ただ、短期でいきなり痩せるのも無理な話。運動習慣を付けて、食事もお菓子を断ち切って(大好きなピザは2週間に一回くらいにして...)とじっくりじっくり自分を変えることで、以前よりもストレスなく体重を落とすことができている。

まぁ、話が完全にとっちらかってしまったが、棚橋弘至選手のダイエットが僕にまで波及していることだけは事実だ。

逸材のダイエットは続く。「G1クライマックス」もまだまだ続く。

今日の「G1」は16時スタート。今日もプロレスを楽しもうと思う。

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