タイチ散る!オカダ・カズチカ「G1」全勝優勝へ爆進中

タイチ散る!“レインメーカー”オカダ・カズチカが「G1クライマックス31」全勝優勝へグッと近づく大勝利を掴み取った。

2021年10月8日の高知県民体育館大会が終わった時点で、リーグ戦突破の可能性がある選手は3人。“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手、ジェフ・コブ選手、“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手。

中でも、危機的状況にある新日本プロレスに金の雨を降らせるために“レインメーカー3.0”へと覚醒したオカダ・カズチカ選手が全勝街道を爆進中しているのだが、本当に強い。

主人公でありラスボス。キャプテン翼の中学生編(読書の視点を主人公である大空翼ではなく、ライバルたちへシフトさせることで、非常に面白い展開を連発した)のよう。

ファンは思わず、相手選手を応援してしまうが、試合が終わってみれば「やっぱりオカダだなぁ...」と納得してしまう。強すぎる。

“レインメーカー3.0”については後日、触れるとして今日はもう1人の主役であるタイチ選手について書いていきたい。

オカダ・カズチカ選手の新日本プロレスデビュー戦の相手である“愛を捨てた聖帝”。

未だ“レインメーカー”に対しては勝ち星なしという状況を変えるべく全力を振り絞った。

結論から言うと、“レインメーカー3.0”じゃなければタイチ選手が勝っていただろうなぁと思わされる展開だった。

 

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愛を捨てた聖帝

“レインメーカー”を喉輪落としで切り返す。

前回、辛酸を舐めさせられたマネークリップは腰を落とさずに指を差し込んで対策を取った。

ギリギリまで追い詰められた瞬間、あべみほさんが待つロープへ足を伸ばしエスケープへ成功。

後半はデンジャラス殺法を中心にオカダ・カズチカ選手を何度も何度も追い詰めた。

“愛を捨てた聖帝”。

彼はヘビー級へ転向したその日から二つ名を変えた。

愛とは何だ。いや、まず若さ、若さってなんだ。振り向かないことであり、諦めないことである。

では、愛ってなんだ。ためらわないことであり、くやまないことである。

昨今、ジュニアとヘビーの論争が巻き起こっている。

100キロ未満のヘビー級戦士(ライトヘビー)が活躍する中で、タイチ選手はヘビー級へと名乗りを挙げた日から100キロまで増量を果たしている。

その後、周りはジュニア時代の話をしても彼からそのことを話すことはない(ユニオーネなどは別)。

彼はジュニアへの愛を捨て、ヘビー級で己を変えることに全てを尽くし、現在の地位まで上り詰めた。

逆境の中で生きてきた彼だからこそ、ファンは感情移入し、思わず応援してしまうのだ。

“愛を捨てた聖帝”。ジュニアを捨て、ヘビーで生きる男。いつか彼の時代が来るはずだ。

 

オカダ・カズチカの言葉

終わってみれば、「強かった」くらいとタイチ選手を上から目線で評価した。

これでリーグ戦6勝。残すはチェーズ・オーエンズ選手、タマ・トンガ選手、そしてジェフ・コブ選手。

僕の予想だとおそらくリーグ戦全勝の可能性が限りなく高い。というか負けるイメージが全く湧いてこない。今のオカダ・カズチカ選手は頭一つ抜けている。

その理由については後日、しっかりと書きたいと思う。

圧倒的な強さは揺るぎない自信へとつながる。今日もオカダ・カズチカ選手のバックステージコメントを見てみよう。

--10.4後楽園の試合後のコメントでは、タイチ選手のこと相手にしてないようでしたが、実際に闘ってみての印象は?
オカダ「まあ、強くなければ『G1』に出てるっていうことないと思いますし、タッグチャンピオンですから。まあ……強かった。“強かった”っていうぐらいですね。まあ『G1』にふさわしいレベルなんじゃないかと思いますし、まあ……僕が勝っていけばどんどん脱落者も増えてくると思うんで、まあ、結局はね、脱落してしまうことになるんだけど、どんどん、みんなあがいてくれればいいんじゃないかと思います」

--声が出せない状況の中ですが、本当に熱気が伝わってくるようすごい応援でした。ファンの皆さんが期待している表れだと思いますが、そのへんはどう感じられてますか?
オカダ「オレの応援じゃないでしょ(笑顔)。最後の方はもう、タイチ選手の応援だったんじゃないかと思いますし。でもね、『G1』としてはウン、凄い熱い闘いを選手がして。それはなぜできるかっていうと、こうやって声が出せない中でもしっかり応援が届いてるからこそ、できる闘いだと思うんでね。今日も、この汗、どんだけ熱いかってことをね、お客さんにも、『(新日本プロレス)ワールド』を見てる人にも伝わるんじゃないかと思いますんで。ホントに、どこもそうですね、やっぱりしっかりと応援してくれてる、それに選手がこたえて、熱い闘いをして、お客さんにもね、こうやって声が出せない中でも満足して帰ってもらうっていうのが。それがやっぱプロレスラーとしてうれしいことだなと思いますんで。でもまあ、プロレスラーとしてはうれしいとは思いますけど、やっぱりね、勝たなきゃダメですし、結果も残さないとダメだと思うんで」

オカダ「まだ6つ終わっただけですから。まだ3つ、決勝戦も入れれば4つありますんで、しっかりと、そこに目指してやっていきたいと思います。(※控室に戻りながら)ああ、きつい……(※と小声で漏らす)」 

出典:新日本プロレス

 

涙のカリスマのように

オカダ・カズチカ選手に敗れ、優勝決定戦への道が閉ざされたタイチ選手。

今回のリーグ戦では後藤洋央紀選手やSANADA選手から勝利を奪い、新横綱への名乗りを上げたタイミングでの敗戦は聖帝のプライドを深く傷付けたよう。

バックステージでは「カッコ悪いな」、「カッコ悪い」と“涙のカリスマ”を彷彿とさせるようなコメントを連呼した。

力が足りなかったというよりも、相手が悪かった。今のオカダ・カズチカ選手とジェフ・コブ選手はまるでお互いに“ミエナイチカラ”が働いているかのうように強い。

この日のオカダ・カズチカ選手もエル・デスペラード選手が「オカダ強え...」と漏らすほどに強かった。

優勝決定戦への望みが消えた今、タイチ選手は何をモチベーションとしてリーグ戦を戦い抜くのか。

次の相手はタマ・トンガ選手。シングルでは“アイアン・フィンガー ドコデスカ!?事件”以来の激突となる。

怨念坊主の魂は浄化されたのか。それとも勝ちに飢える“聖帝”が再び手に取るのか(多分ない)。

これからのタイチ選手にも期待したい。

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