新日本プロレスファンから見た清宮海斗

新日本プロレスファンから見た清宮海斗。いや、主語がデカイ。そうじゃない。僕から見た“緊急記者会見”前後のプロレスリング・ノア清宮海斗選手について書きたいと思う。

2022年1月8日の横浜アリーナで新日本プロレスとプロレスリング・ノアが“対抗戦”を行うことが電撃決定した。その発表を行うための“緊急記者会見”が開催された。

当日の登壇者はこちら。

  • 新日本プロレス 大張高己社長
  • CyberFight取締役 武田有弘さん
  • 新日本プロレス 棚橋弘至選手
  • プロレスリング・ノア 清宮海斗選手

新日本プロレスとプロレスリング・ノアがAbema格闘チャンネルで緊急記者会見を行う発表をしたのは数日前のこと。

それぞれの公式Twitterアカウントでカウントダウン投稿を行うなど、この会見への注目度を高めたいきもちがヒシヒシも伝わってくる。

一体どんな発表があるのかと胸を躍らせたファンも多いことだろう。

プロレスリング・ノアの清宮海斗選手がフライングで2020年にオカダ・カズチカ選手への胸中を語った週刊プロレスのツイートを引用し、「future」と投稿。

現在のパワーバランス的にプロレスリング・ノア側に大きすぎるメリットはあれど、新日本プロレスもオカダ・カズチカ選手側から見た時に“チャレンジマッチ”の要素が強い一戦が実現するのか。

また、情報解禁前にこうしたゲリラ戦法を取ってくることに対して、我々はどんな想いを抱けばいいのか。

はたまた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」と「ワールドタッグリーグ」の真っ只中でこうした新しい話題が出ることに対して、どう向き合えばいいのか。

色々な思惑が生まれた新日本プロレスとプロレスリング・ノアの緊急記者会見。

その感想を書いていきたい。

ヒールとしての要素も入れつつ書いているので、特にプロレスリング・ノアさんのファンは自己責任で読んで下さい。Twitterのようなタイムラインで勝手に流れてきたではなく、あなたの意志で読んでいるので、後から変な文句を言うのだけは控えて下さると嬉しいです。

 

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ペーパービュー戦略

今大会の配信は現地観戦、AbemaTVでのペーパービューのみが当日観戦可能。

「新日本プロレスワールド」、「レッスルユニバース」は後日配信となる。

以前こんな記事を書いた。

新日本プロレスの株主にはテレビ朝日がある。サイバーエージェントグループのAbema事業はサイバーエージェントとテレビ朝日の合弁会社が運営している。

つまり、新日本プロレスとプロレスリング・ノア、DDTプロレスリングは従兄弟のような関係ではあるのだ。

今回は「ペーパービュー」でどれくらいの収益が見込めるのかを見ている節がある。

ビジネスとしては大正解だ。

「新日本プロレスワールド」よりもリッチな体験を「配信だけ」でくれるのであれば問題ない。

ただ、誰が実況席に座るのか。これが一番重要だ。

  • 野上慎平アナウンサー
  • ミラノ・コレクションA.T.さん
  • GK金沢克彦さん

この3人に蝶野正洋さんや小橋建太さんなどのレジェンドレスラー。

僕としてはこれだけで十分。プロレス好き芸能人は必要ない。

 

オカダ・カズチカの見解

配信内では鷹木信悟選手、中嶋勝彦選手、オカダ・カズチカ選手、武藤敬司選手からのコメント動画が流れた。

オカダ・カズチカ選手は「全く眼中にない。オリンピックでやってる人たちが近所でやってる高校生たちに興味ないでしょう」

清宮海斗選手についても「途中で言うのをやめた。それまでの選手」。武藤敬司選手については「いい選手だった」とコメントを残した。

流石の“レインメーカー”。同じ新日本プロレスは現在、世界のファンを獲得しようと戦略を練っている。

今さら国内の団体と「対抗戦」。かつ、現在の新日本プロレスはベルト問題で大きく揺れている。

ドリームマッチだ!とプロレスリング・ノアも好きなファンは言っているが、個人的に見たいカードはぶっちゃげそんなにない。

鈴木みのる選手や後藤洋央紀選手が「IWGP」戦線に名乗りを挙げるシーンの方が全然見たいのだ。

そういった意味で“スタンス”としてはオカダ・カズチカ選手と同じになる。

ただ、知らない、見てないから興味がないのであって、「見たくなる可能性は十分にある」とも思っている。

火を点けてくれれば、この日が楽しみでしょうがなくなる可能性はあると思っている。

 

清宮海斗の言葉

今回の“緊急記者会見”については彼だ。彼については大きく3つ思うことがあった。

  1. Twitterでフライング発表をしていたこと
  2. マイクやコメントで盛り上げることができなかったこと
  3. 棚橋弘至選手に喧嘩と因縁を生むチャンスを棒に振ったこと

まず、前述した例のTwitterがガチでフライングだった。僕が一番引っかかったのはここ。あれは無い。

新日本プロレスおよびレスラー側は事前告知全くなし。ギリギリまでファンに予想させる時間を設けさせようとしていたが、会見前日にオカダ・カズチカ選手に言及しているのを見て、これは実際交流戦とかじゃないから発信できたんだと思っていた。

が、現実は対抗戦。あのツイートは「サイバーファイトの広報からマジで指摘したほうがいい」と純粋に思った。

前向きに怒るではなく、ビジネスとしてちゃんと考えてSNSを使って?という意味で、だ。

これは僕の意見だが、ただでさえオカダ・カズチカ選手とは格が違うと思っている(DDTプロレスリングの竹下幸之介選手と上野勇希選手にサイバーファイトフェスで彼が圧倒されまくってたのを現地で見ていた)。

オカダ・カズチカ選手と“チャレンジマッチ”で名を挙げたい気持ちは素晴らしいことだが、何やってもOKではないと思うのでちゃんとやって欲しい。

youtu.be

13分50秒。清宮海斗選手はおそらくバミリを無視した。

新日本プロレス 大張高己社長を画面から遮るように敢えて立っている。CyberFight取締役の武田有弘さんが13分53秒に「え?」というリアクションをしているので、間違いない。

直後に登場した棚橋弘至選手はきちんとと二人の姿を隠さないように真ん中に立った。この行動をあなたはどう捉える?

火を点けるチャンスはあった

次に、ぶっちゃげマイクが弱い...。棚橋弘至選手がこういう場での発信に慣れまくっているのを見ても、ちょっと差が凄いなと思ってしまった。

「オカダ・カズチカの名前を出した時、怒られましたよ」と半笑いで語ったが、怒られたらやめるのかい?と。

物語がつながったとSNSで見たが僕はそうは思わない。

物語がつながるというのは飯伏幸太選手とケニー・オメガ選手が団体を超えてなお“ゴールデン☆ラヴァーズ”を再結成した時などを言うのだ。

最後が一番うーんと思った。

“緊急記者会見”のラストで棚橋弘至選手がエアギターのパフォーマンスを魅せた。

明らかに挑発行為である。

壇上にダッシュで戻ってきて、あそこで蹴りの一発でも入れていれば、この戦いに火が点いたと思っている。

「ふざけんなコラ!」と。「このしゃば憎が!」と。

新日本プロレス側としても「ウチの棚橋」に何やっ飛んじゃ!と普段は敵対しているユニットですら一丸になれた可能性がある。

※これをキッカケに棚橋弘至選手と内藤哲也選手が組むとかね。これが対抗戦の醍醐味でしょう。

ただ、何もしなかった割に会見終了後には興味が出たとコメントを残した。

あの場で仕掛けて、名を上げつつ、大会の空気を作るのがあなたの仕事だったのだ。

多分、棚橋弘至選手に蹴りを入れていたら、キレる人が出るのと同じくらい、「やるじゃん」と思った人が出ていたはず。※あの配信YouTubeだけで今朝時点で10万人は見ている。

ちなみに僕は後者側だ。

「若造が格が違うんだよ」

「ウルセェ!時代はノアなんだよ!それを分からせてやる!」

これくらい熱くできたなと素直に思う。

言葉のお行儀がいい割にSNSでは情報解禁を守らず、新日本プロレスの社長へ無礼なことをする。これが僕の彼に対する印象だ。

うん。チケットを買わせて欲しいんだ。ファンとしては買う理由が欲しいんだよ。ペイパービューじゃなくても後から観れるんだから。

これは批判じゃなくて指摘だ。こうしたら盛り上がりましたよ?という話である。

マイクが弱いのはしょうがないが、Twitterでフライングしたり、新日本プロレスのトップである大張社長に無礼を働いたのは“シュート”だろう。ちゃんと伝わってるよ。

 

不戦の約定が解かれた今

今回の発表で不戦の約定が解かれたのだ。

“鈴木軍”を派遣していたあの頃とは違う。ガチンコの対抗戦。

僕がプロレスを好きになって初めて日本の団体同士が対抗戦を行う。

いわば、ジャンボ鶴田VS天龍源一郎の日本人対決。

つまり、とんでもないカタルシスが生まれる可能性がある。理由は簡単で完全な敵だから。

相手は敵だ。同じ団体で別のユニットじゃなくてガチの敵だ。

菩薩のような顔でこちらはこの選手が凄いよ!みたいな平和的な意見だけで本当にいいのか?それって対抗戦の意味なくないか?

僕はこれからこの話題に触れる時は徹底的に新日本プロレス側に立ったことしか書かないし、言わない。

そういった楽しみ方が唯一できるのが団体戦の良さなのではないだろうか。

まだ若く、この大会で一番失うものがなく、一番成長できるチャンスがあるのが清宮海斗選手なのは間違いない。

好きの反対は無関心。嫌いは好きに一気にひっくり返すチャンスがある。清宮海斗選手の今後のアクションに期待している。

最後に。

主役はこの男になる可能性もあるとだけ書いておく。

★2021年11月23日 新着記事★

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