柴田勝頼の“重要なお知らせ”とは何か。
柴田勝頼の“重要なお知らせ”とは何か。
今日はこれについて一つ考えてみたい。
その前に。ますは、なぜこのタイミングで新日本プロレスが柴田勝頼選手の登場を発表したのか。
この点からいってみよう。
先日行われた柴田勝頼選手とザック・セイバーJr.選手のグラップリングマッチは、日本のみならず世界中に波紋を呼ぶ好勝負となった。
事前の告知はなし。新日本プロレスのスタッフにすらほぼ共有がないまま当日を迎え、いきなりの試合スタートにあの試合を見つめていた多くの人々は度肝を抜かれた。
多くの人が思ったに違いない。
あの試合があることを知っていれば会場に行ったのに、と。
では、今回はどうだろう。
2021年12月15日に日本武道館で行われる「WORLD TAG LEAGUE 2021 & BESTOF THE SUPER Jr.28」優勝決定戦。
こちらのチケットの売れ行きを見てみると、砂かぶり席以外は全て残っているのが現状だ。
都内在住でも会場へ足を運ぶことへの抵抗がある方は少なくない。また、都心以外に在住の方は移動を制限している。
この状況下でフルハウスにすることがどれほど難しいことか。想像もできないくらいだ。
そんな中、起爆剤、反撃の狼煙になるのは柴田勝頼選手の存在だろう。
これまでサプライズでしか登場してこなかった彼が、事前の予告ありで姿を現す。
そこには大きな意味があるとしか思えないのである。
――実際、武道館で柴田選手が登場し、さらに試合をするとなった瞬間、「オォ!」という歓声がありました。
柴田 解説席もざわついてましたね(笑)。まあでも、あれが生のリアクションじゃないですか。非現実的なリングのなかにリアルがあって。自分は上っ面だけのプロレスをしたくないんで。
――なるほど。
柴田 いくら試合をぶち壊そうが、それが本人の意思で、本人の気持ちが乗ってればいいんですけど、なんかそれが見えない部分が最近の日本での新日本の試合には多いなと感じております。だから、あのエキシビションマッチの5分間っていうのは、いまの新日本マットへの“アンチテーゼ”でもありました。
12月15日(水)両国国技館大会にて、柴田勝頼選手から重要なお知らせ
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2021年12月6日
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復帰かそれ以外か
俺か俺以外か。ではなく、復帰かそれ以外か。焦点はそこに絞られる。
柴田勝頼選手は先日のグラップリングマッチが終わった際、「次にリングへ上がる時はコスチュームで」と語っていた。
その約束を額面通りに受け取るのであれば、復帰宣言および2017年以来となるコスチューム姿(KAMINOGEで披露していたが)をファンの前で披露してくれるかもしれない。
ただ、それにしては少しタイミングが早いのではないかとも思っている。
復帰を目標にしてこれまで頑張ってきた。リングに飢えている。
食事をする、睡眠を取る、プロレスをする。ここまでの領域でプロレスを愛した男はどんな発表をするのだろうか。
結論から言おう。僕は、復帰はまだ無いと思っている。
欠かせない存在である
復帰して欲しい気持ちと何かが怒るかもしれないという恐怖心。
この2つがせめぎ合った場合、間違いなく後者が勝つ。なぜならば、すでに柴田勝頼選手は指導者として完璧すぎる形で復帰を果たしているためだ。
LA道場出身のレスラーは柴田勝頼イズムを徹底的に叩き込まれ、“生の感情が見える”プロのレスラーとして飛躍している。
日本からLA道場に渡った成田蓮選手は柴田勝頼イズムの継承者であり、完全なる秘蔵っ子と化した。
オマージュでもレプリカでもなく、ナチュラルに似ている。一番近くにいたから影響を受けている。
子が親に似てくるように、弟子が師匠の影響を受けるように。
成田蓮選手の急成長は柴田勝頼選手を強く意識し、トレースし、そこから自分を作っていく過程に入ったことを意味しているのだと思う。
柴田勝頼選手に憧れ、上村優也選手までもがLA道場を遠征先に選んだ。
彼が新日本プロレスで担っている責務はあまりにも大きい。
そうなるとワンマッチですら怖いのだ。本人の気持ちは分かるが、そのワンマッチで何かが起こってしまうのもプロレスの世界である。
だから、復帰ではない。そうなると、先日のグラップリングマッチ、若手育成のプロジェクトが今回の重要なお知らせとしてはしっくり来る気がしている。
が、「WORLD TAG LEAGUE 2021 & BESTOF THE SUPER Jr.28」の優勝決定戦という重要なタイミングで?と言われると少しピンと来ない。
ヤングライオン杯
2020年にアメリカでは「LION'S BREAK:CROWN」が開催されたものの、日本でのヤングライオン杯は2019年に開催されたきりとなっている。
野毛道場のヤングライオン、LA道場のヤングライオン、国内外の若手を中心とした若手レスラーの見本市となるような大会柴田勝頼の旗のもと開催するという発表はどうだろう。
あるいは先日のグラップリングルールでヤングライオンとの試合に柴田勝頼選手がこの先エントリーし続ける展開もありだ。
現在の柴田勝頼選手にはコーチ業もある。
正直、なぜこのタイミングで?と言われると少しピンと来ないところもある。いや、正直、わざわざ興行中に発表するものでもない。そうなると残された可能性はこれだ。
レフリーデビュー
柴田勝頼選手は次に会う時は「コスチュームで」と語った。
ただ、何のコスチュームか。ここには言及していない。
試合中、リングの上ではレフリーもコスチュームを着用している。
柴田勝頼選手がこの日、レフリーデビューする。そして、発表後の試合をいきなり裁く。
柴田勝頼選手の父である柴田勝久さんはレスラーからレフリーに転向してた人物。親子二代で新日本プロレスのプロレスラーであり、レフリーになるのも運命かもしれない。
2021年12月15日に日本武道館。柴田勝頼選手からの重要な発表を今はじっくりと待ちたい。以上。
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