オカダ・カズチカが語る鷹木信悟に足りないもの

いよいよ明日2022年1月4日に迫った新日本プロレスの東京ドーム大会「WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム」。

煽りVTRやポッドキャスト。そして、インタビューなど様々な角度から大会を盛り上げるコンテンツが発信され続けている。

今回、1番の目玉は?と聞かれると...やはりメインイベント“IWGP世界ヘビー級三国志”だろう(棚橋弘至のPODCAST OFF!!より)。

※“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手の「俺こそがNEVERの伸びしろだろ。」発言がジワジワと来ているので、そちらについても試合後に触れたいと思う

曹操こと鷹木信悟選手、劉備ことオカダ・カズチカ選手、孫権ことウィル・オスプレイ選手の三つ巴。

ウィル・オスプレイ選手に直接勝利してはないものの、2021年の新日本プロレスをリードしてきた“三代目”。

“G1クライマックス覇者”となり、時代の中心に返り咲いたオカダ・カズチカ選手。

2021年の東京ドームでオカダ・カズチカ選手に敗れたものの、「“二代目”IWGP世界ヘビー級王者」に。怪我が原因で返上したものの、鷹木信悟選手に対しては圧倒的な勝率を誇るウィル・オスプレイ選手。

それぞれがそれぞれの思想を持ち、ぶつかり合う今回の東京ドーム大会メインイベント。

今日は“G1クライマックス”を制し、2年ぶりに東京ドームのメインイベントに上がるオカダ・カズチカ選手のインタビューを読みつつ、彼の主張を考えてみたい。

 

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チャンピオンとは何か。

オカダ・カズチカ選手のインタビューを読んでいて思ったのが、やはり彼の中では「IWGP」かそれ以外かという考えがあること。

“チャンピオン”と呼称する時にバイネームで「IWGP」だとは言わない。だが、彼が指すチャンピオンの意味は通る。

“IWGP”のチャンピオンは新日本プロレスのトップ。新日本プロレスのトップとは日本のプロレス界全体を担う存在でなくてはならない。

オカダ ただね、チャンピオンって、なかなか難しいですよ。ボク自身もそうでしたから。初めてチャンピオンになった時はただのチャンピオンですよ。チャンピオンとして組まれた試合で、ただ結果を残していた。最初は、プロレス界のことを考える余裕はなかったです。必死に戦って終わりというか、結果的に新日本プロレスのためにカネの雨を降らせたことにはなったんですけど、2回目のほうが余裕はありましたね。

──チャンピオンになるたびに発見や気付きがあったり、どんどんグレードアップしていくということですか?

オカダ やっぱり1回目じゃ難しいですよね。それは棚橋(弘至)さんや内藤(哲也)さんもそうだと思いますよ。

──なるほど。何回かベルトを獲った選手にしか分からない景色があると。

オカダ だから、ヘンな言い方ですけど、鷹木さんは“チャンピオン初心者”なんですよ。もちろん強いんですけど、強いだけになってしまう。飯伏(幸太)さんもこの前が初めてでしたっけ?

──そうですね。今年の1.4東京ドームで獲ったのが初めてのIWGPヘビー級王座の奪取でした。

オカダ その後に統一して、世界ヘビー級チャンピオンになったわけですよね? だから、ここまでIWGP世界ヘビー級のチャンピオンは“初心者しかいない”んですよ。

──たしかに。オスプレイ選手もそうですしね。

オカダ だから、なんか物足りなく感じるんですよ。だって、今までプロレス界でしてきたことでは、オレは負けてないしって思いがありますから。

出典:新日本プロレス

 

鷹木信悟に足りないもの

続いてこのコメント。長年新日本プロレスを牽引してきたオカダ・カズチカ選手から見て“三代目IWGP世界ヘビー級王者”鷹木信悟選手に足りないものとは何か。

──逆にオカダ選手から見て、鷹木選手たちに“足りないもの”って何ですか?

オカダ “敗北”じゃないですか? つまり、ベルトを失うっていうことですよね。そんなこと誰も経験したくはないですよ。でも、失ったからこそまた強くなりますし、見えてくる景色がある。オレがこれだけ新日本プロレスのためにやってきたっていう自信もつくし、この期間はオレの時代だったという感覚も生まれるんですよ。ボクはそれを棚橋さんに教えてもらいましたから。初めてベルトを獲った時の相手も棚橋さんですし、東京ドームで初めてベルトを懸けて戦ったのも棚橋さんだったし、その東京ドームではなかなか棚橋さんに勝てなかったですし、本当にいろんな経験を棚橋さんとしてきたっていうのはありますね。

──棚橋選手との戦いを通じて受け取ったものは、やはり相当大きかったですか?

オカダ まあ、あんまり褒めると棚橋さんが調子に乗っちゃうんで(笑)。でも、みんなそうだと思いますよ。初めてチャンピオンになった人はやっぱり物足りなく感じるんですよ。「強いけど、強いだけ」というね。

出典:新日本プロレス

このメッセージは、もっと強くなった鷹木信悟と戦いたいというメッセージとも受け取れないだろうか。

 

“レインメーカー”の意地

オカダ・カズチカ選手にとってチャレンジャーとして迎える東京ドームは鬼門だ。

東京ドームのメインイベントに挑戦者として上がった場合の勝利は確か0パーセントである(スペシャルシングルマッチなどは除く)。

だが、「IWGPヘビー級」のベルトを持った時の勝率は...内藤哲也選手に“二冠戦”で負けた時のみである。

今回は「G1クライマックス王者」として、墓場から「IWGPヘビー級ベルト」を持参している。

「IWGPヘビー級」から「IWGP世界ヘビー級」へ。

“二冠問題”から動き続けた「IWGP」の歴史はどの国に帰結するのか。

いよいよ、決戦は明日だ。

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