田口隆祐がリメンバーEVILをぶち上げた

新日本プロレス春の祭典『ニュージャパンカップ2022』の一回戦が本日の大田区体育館大会で終了する。

ジュニアがヘビー級を倒したり、ヤングライオンが先輩からの勝利を手にしたりなどのサプライズはナシ。

恐らく「こちらの選手が有利かな?」と思ったレスラーが順当に勝ち進む結果となっている。

強いて言えば、グレート-O-カーン選手が飯伏幸太選手が一回戦でぶつかることから(お預けとなったが)、ここでの番狂わせとビッグサプライズが期待されていた。

2021年は内藤哲也選手を沈めているグレート-O-カーン選手。この春に期待値は非常に高い。

本日の大田区体育館だけは少々毛色が異なる。何かが起こっても不思議ではない香りがプーンと漂っている。

メインイベントは“元IWGP世界ヘビー級王者”鷹木信悟選手と石井智宏選手がメインイベントで激突。

セミファイナルは“ハウス・オブ・トーチャー”の“マーダーマシン”と化したSHO選手が高橋ヒロム選手と久しぶりにぶつかりあう。

この2つだけでも期待値が半端ないわけだが、“策士”が動いた。

カミソリ田口が“キング・オブ・ダークネス”EVIL選手との戦いを控え、リメンバーEVILをぶち上げたのだ(ネーミングは棚橋弘至選手)。

タグチジャパンVSロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのぶつかり合いは記憶に新しいが、実はそれ以前にも深い関係がある二人。

闇の王とミスター69となった二人は一体どんな対決を繰り広げるのだろうか。

 

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師匠・田口隆祐

結論から書いてしまうと、田口隆祐選手はEVIL選手の師匠である。

内藤哲也選手と高橋ヒロム選手の師弟関係はあまりに有名だが、それと同じように田口隆祐選手がEVIL選手にプロレスを教えていた。

新弟子として練習についていけない高橋ヒロム選手。それを見越して声をかけた内藤哲也選手。

内藤哲也選手へ自分にもプロレスを教えて欲しいと直訴するも、ひとりで手一杯だと断られた恨み辛みが今の闇の王の深い深淵につながる第一歩だった?という憶測もある。

田口隆祐選手から見れば表立った発言はしないものの、若手時代に手ほどきした弟子。

EVIL選手のプロレスには田口隆祐イズムが深く刻み込まれているのだ。

田口「試合の権利と関係ないところだけど、場外でEVIL、ギブアップしたからね。タップしたから。明日、EVIL。今のEVILは、あんなの、本当のEVILじゃない。俺がNEVER6人タッグで鍛えた、ロスインゴの頃のあのEVIL、あのEVILを思い出してもらいたい。あんなんじゃない、EVILは。明日思い出させてやるよ、EVILを。明日、本当のEVILを思い出させる試合をして、なおかつ勝つ」

棚橋「じゃあ明日は『リメンバーEVILデー』だな」
田口「そうっすね」
棚橋「『#リメンバーEVIL』で」
田口「ありがとうございます。そういうことです(※先に控室へ)」

出典:新日本プロレス

 

EVIL。そのノリの良さ

僕がEVIL選手を手放しでこよなく愛するのがコーナーでラリアットを放つシーンである。

相手の名前を叫びながら繰り出される重い一撃。反則・介入などなくとも十分に強いとひと目見るだけで伝わってくる一発だ。

“バレットクラブ”へ移籍して以降、以前よりも感情表現が豊かになった闇の王。

そのチャーミングさというかノリの良さは「ワールドタッグリーグ2021」にて披露された。

“トオルとヒロシ”こと棚橋弘至選手&矢野通選手のタッグと激突した際、「トオルーーーー!!」と叫びながらラリアットを放ったのだ。普通は「矢野ーーー!!!」のハズ。

そこを敢えて、「トオルーーーー!!!!」と叫んでしまう闇の王。こうした細部に感じられるのが、田口隆祐イズムである。

EVIL「(※足首を気にしながら、呻き声を上げてインタビュースペースへ)田口! テメーだよ! 二度とふざけた真似できねぇようになぁ、事務所総出で潰してやるからな、よく覚えとけ!」
東郷「(※立ち去りながら)明日覚えとけよオラァ!」
出典:新日本プロレス

“ハウス・オブ・トーチャー”は事務所だったのだ。

 

策士の恐ろしさ

2020年以降、「ニュージャパンカップ」にジュニアヘビー級のレスラーが参戦することが珍しくなくなったが、そもそも近年で最初にジュニアからエントリーを果たしのは田口隆祐選手である。

必殺のオーマイ・アンド・ガーアンクルが完璧に決まれば、ウエイト差は関係ない。寝技の対決に持ち込めば、テクニックで田口隆祐選手が支配する可能性は十分にあるのだ。

“NEVER二冠王”と“IWGPジュニアタッグ王者”の激突。かつての師弟がどんな試合を繰り広げるのか。今日の試合が楽しみである。

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