鷹木信悟、暴れ龍の如く新ガウンを披露

鷹木信悟、暴れ龍の如く新ガウンを披露。そして、「一番じゃなきゃダメなんです!」と高らかに叫んだ。

なぜ、2022年の東京ドーム大会で鷹木信悟選手はオカダ・カズチカ選手に敗れたのか。

オカダ・カズチカ選手の方が強かったから。まぁ、シンプルにその理由なのだが、もう少し違った見方を楽しむのもプロレスファンの醍醐味だろう。

僕は、期待値でオカダ・カズチカ選手が鷹木信悟選手を上回ったからだと思っている。

オカダ・カズチカ選手は例年、東京ドームで新コスチュームのお披露目を行っている。

2020年からはそれまでの綺羅びやかでド派手なガウンから一転し、一見するとシンプルだが光を当てると光輝くという特殊加工のガウンへ。

そして、2022年は新日本プロレス50周年イヤーを背負うべく、昭和のガウンを現代的にアップデートとしたモノを用意してきた。

正直、あの瞬間にオカダ・カズチカ選手が勝利すると思った方も多いのではないだろうか。僕もその一人だ。

ひと目見た瞬間に、あぁこれはオカダが勝ったなと。2022年はオカダ・カズチカのいち年になるなと思った。これマジ。

多分、鷹木信悟選手も心のどこかでそう感じたのかもしれない。

「オマエ!そのガウンはさすがにズルくない!?」と。

結果はご存知の通り、オカダ・カズチカ選手の勝利に終わった。ガウンだけが理由のはずはないのだが、間違いなく少しは影響していたと思うのだ。

オカダ・カズチカ待望論の最後のピースを作ったのがあの昭和ガウンだっとするのであれば、2022年の春。鷹木信悟選手が流れを変えて、天下を取りに行くために必要なのは、もう一着の昭和ガウンだったのかもしれない。

「ニュージャパンカップ2022」最初の興行のメインイベントはオカダ・カズチカ選手が締めた。そして、一回戦の最終試合を鷹木信悟選手が石井智宏選手との激闘を制し、締めた。

この日、入場から“ザ・ドラゴン”は完璧だった。

 

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特注の手書き昭和ガウン

石井智宏選手とのメインイベントに登場した鷹木信悟選手は新ガウン、新コスチュームを用意してきた。

「ニュージャパンカップ」での新コスチューム披露はあまり前例がない(というか2017年以降ではなかったと思う)。

基本的にコスチューム・ガウンを変えるタイミングは東京ドーム、G1クライマックス、あるいはユニット移籍などの出来事があった時である。

それを敢えて春に変えてきた鷹木信悟選手。明らかに何かがある。何かを決意しての一撃である。

昨年の「ニュージャパンカップ」は準優勝。今年は優勝を飾り、オカダ・カズチカ選手からベルトを奪還する、と。

そのために必要だったのが自分の昭和ガウンだ。

効果は抜群だった。鷹木信悟選手が新しいガウンを着て登場した瞬間に、こりゃ優勝決定戦まで行くなと思った。率直にね。

SANADA選手が「IWGP USヘビー級王者」となり、内藤哲也選手がユニットとしてのリベンジに失敗。であれば、自分がもう一回行くしかない。

決意の炎に燃える“暴れ龍”に応えるかの如く、白のガウンが非常に生えまくっていた。

 

激闘の先

鷹木信悟選手と石井智宏選手がぶつかりあって、好勝負にならないわけがない。今回も説明不要なほど見応えのある一戦だった。

ゴツゴツとぶつかりあう度にお互いを高めあっていく。そんな試合。

名勝負製造機と名勝負製造機がお互いの今を試しあっているかのうような内容だった。

この二人の試合についてはどこかでじっくりと「何が違って」、「何が面白いのか」考えてみたい。ちょっと時間ください。

そして、激闘を制した漢は再び饒舌に語り始めた。まるで大仁田厚さんの如く。

鷹木「(イスに座って、しばらくペットボトルの水で額を冷やしてから)いやあ、キツかったね、キツかった。ホント、紙一重だよ、紙一重。一瞬でも気を抜いてたら俺が負けてた。負けてたに違いないよ。あいつには、石井には石井の世界がある。俺には俺の世界がある。ただ一つ分かったことがある。俺たちには俺たちにしかない世界があるかもな。別に因縁も冠もいらねえよ。ただただ負けたくない。その一心でここまで出来るんなら、こんなことを聞いたら石井のオッサンは『うるせえよ、顔じゃねえよ』って言いそうだけど、俺はそう思ったね。またいつでもあいつとはやってやるよ。だが、トーナメントとしては俺はスタートダッシュをしたいから1回戦、この勢いを持って一気に行くぞ。

なんか武道館の開幕戦を見た時に試合後のコメントで、オカダが『チャンピオンの僕が優勝して盛り上げなきゃいけないでしょう』って。それを聞いた時に『バカ野郎! ふざけんな!』って思ったな、俺は。それは新日本プロレスと新日本のファンからしたらそれを求めてるかもしれんが、俺らレスラーからしたらそんなものは関係ねえんだよ、オイ! 勝った奴が盛り上げる! それでいいだろう。俺は昨年、IWGP世界ヘビー級チャンピオンにもなって、東スポプロレス大賞のMVPにもなったが、俺の野心は全然満足してねえんだよ。こんなもんじゃねえんだよ。俺の野心を達成するためだったら今回のトーナメントに限っては、(イスから立ち上がって)同じ軍団のヒロムだろうが、SANADAだろうが、内藤だろうが、真っ向から叩き潰してやるよ。それがッ! プロレスラーだろ?」 

出典:新日本プロレス

 

1番じゃなきゃダメなのか?

「二番ではダメなんですか?」

あの日の言葉になぜかこのタイミングで“暴れ龍”が答えた。

「どっかの偉い政治家さんが言ってたな。なぜ、一番にこだわるんでしょうか、二番じゃダメなんでしょうか? 俺がお答えしよう、ダメなんです! 一番じゃなきゃダメなんです! やるなら優勝じゃなきゃダメなんです!」

鷹木信悟選手は新日本プロレスで一番の味を知った。知ったからこそ、敗れたからこそ登るだけでなく、這い上がる側へと回ることができたのだ。

敗北を知る漢が一番じゃなきゃダメだと語る意味。あまりにも深く、あまりにも強い覚悟が感じられたメッセージだった。

・スターダムがとんでもないことになっていたので少し書く

・本当のプロレスファンとは何かについて考えみる

・棚橋弘至がKENTAとのノーDQマッチで考えていたこと

・新日本プロレスを応援することにおける経験価値

・鷹木信悟のテーマ作りに人生で大切なものを学ぶ

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