新日本プロレスに対するリマッチ批判とスマホ普及率の因果関係

現在、新日本プロレスファンたちの間で、リマッチについての様々な意見が飛び交っている。ストレートに書くと、心ない意見がかなり多い。

僕のブログには書きたくない言葉ばかりなので、その文言については触れないでおこう。

現在、リマッチについての話題で中心にいるのは後藤洋央紀選手であり、タイチ選手だ。

なぜ、ここまでリマッチに対して、嫌悪感を示すのか。そして、なぜ選手や公式のTwitterアカウントにまでメッセージを送るのか。

その答えについて、ある程度の仮説ができたのでここに書き残しておきたい。

本文に目を通す前に理解して欲しいのは、これは仮説であり事実だとは限らない。そして、もしも当たっていた場合は、この流れはそう簡単に止めることができないということだ。

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新日本プロレスファンの増加

プロレス統計さんのブログによると、新日本プロレスの売上がV字回復した時期が分かりやすく記載してある。

より深い情報が欲しい場合は是非、こちらをお目通しいただきたい。

www.pwanalysis.com

これは偶然的な要素もあるが、売上推移を読み解くと、新日本プロレスがV字回復しはじめた時期と同じくして普及しはじめたものがある。

おそらく今、あなたの手元あるものだろう。そう、スマホだ。

スマホの普及率と新日本プロレスのV字回復のグラフは余りにも似ている。詳細は総務省のデータを見ていただきたい。

総務省|平成29年版 情報通信白書|数字で見たスマホの爆発的普及(5年間の量的拡大)

スマホの普及率と新日本プロレスの因果関係は、普及率以外にももう一つある。新規の取り込みである。

新日本プロレスの暗黒期を変え、V字回復に導いたのは棚橋弘至選手であり、中邑真輔選手であり第三世代や全レスラーである。

僕は最近の新日本プロレスファンだ。そのため、当時のことは仮説でしか語ることができない。

正解かどうか分からないが、分析上では棚多くの新規ファンを取り込んだのは棚橋弘至選手。新しく足を運んだファンたちを定着させたのが中邑真輔選手を筆頭とする全レスラーだ。

そして、全レスラーの努力が花開く瞬間に登場したのがオカダ・カズチカ選手である。

新規ファンの特徴

先日のメイ社長が登場していたインタビューでは、現在の新日本プロレスの 客層が語られていた。

――成功要因の2つ目は?

メイ:コアターゲットをリセットしたことです。とかく企業はコアターゲットに絞って、マーケティングをしがちです。でも現在のコアになっている顧客が将来的にもそうであるかは別問題です。


 コアターゲットはどんどん年齢を重ねていくので、気が付くと市場そのものがなくなってしまいかねません。このコアターゲットをリセットする勇気を持つことが、どの分野においても非常に重要だと思います。

 5、6年前まで、プロレスの一番のコアなファンというと40代、50代の男性でした。12年以降は、女性と子供に注目しました。当初、来場者に占める女性の割合は1割いたかどうか。今、我々の試合を見に来る人たちの4割が女性。しかも20、30代が多くなっています。1割が12歳以下の子供。5割が男性。非常にいいバランスです。

 

出典:日経ビジネスオンライン

新日本プロレスがV字回復を始めたタイミングからプ女子という言葉が度々取り上げられるようになった。そして、今のファン層は4割が女性である。男女比がここまで入れ替わっているということは、男性ファンの内情も大きく変化しているに違いない。

そして、現在のリマッチについて批判している大半が、2012年以降のファンだと僕は仮説を立てている。

business.nikkeibp.co.jp

スマホの普及と批判のバランス

本題に入ろう。僕はスマホひいてはスマホゲームの普及。そして、スマホがもたらした情報を消費する文化に団体批判との因果関係があると思っている。

まずは、スマホゲームの話をしたい。スマホが普及し、SNSが一般化するに当たってスマホゲームの台頭がはじまった。このスマホゲームの運営に対して、ファンがSNSに書き込んでいる内容を見ると、現在のリマッチ批判に近いものを感じる。

スマホゲームの特徴

スマホゲームの特徴についてここでは記載する。プロレス関連の話ではないので、少々辛辣な意見になるがそこは目をつむって欲しい。

スマホゲームはイベントを定期的に行う。これはガチャ=利益を生み出すためのサイクルを最大化するためだ。

これは知っている方は知っている事実だと思うが、コンシュマーゲームとスマホゲームではゲームデザインそもそもが異なる。

スマホゲームはその中軸にガチャがあるのだ。これが一本のゲームで爆発的な利益を生み出せるカラクリでもある。

スマホゲームは隙間時間を埋めるに最適な遊びでもある。ただ、ガチャを回してもらうことを目的としたイベントは余りにもハイペースである。

このハイペースなイベントは常に変化があることを当たり前だと錯覚させる。

リマッチは素晴らしい取り組みなのだ。名勝負数え歌とも称され、徐々に深まっていく因縁は最終決着の場へとつながっていく。

後藤洋央紀選手VS柴田勝頼選手の名勝負数え歌を見て欲しい。きっと感動の涙が流れるはずだ。

2013年5月3日 福岡国際センター 第6試合 スペシャルシングルマッチ 後藤洋央紀 vs 柴田勝頼

DOMINION 6.22 2013年6月22日 大阪府立体育会館 第7試合 スペシャルシングルマッチ 後藤洋央紀 vs 柴田勝頼

吉野家Presents KIZUNA ROAD 2013 2013年7月20日 秋田市立体育館 第7試合 スペシャルシングルマッチ 後藤洋央紀 vs 柴田勝頼

バディファイトPresents WRESTLE KINGDOM 8 in 東京ドーム 2014年1月4日 東京ドーム 第7試合 スペシャルシングルマッチ~後藤洋央紀復帰戦~ 後藤 洋央紀 vs 柴田 勝頼

情報を消費する時代、常に刺激を求める時代

インターネット普及以前、何かを伝えるすべは手紙や電話、メールしかなかった。この3つの共通点はクローズドであるという点だ。

ただし、スマホが普及した今、情報に接する機会が爆発的に増えた。ニュースや動画、電子書籍、音声。どんな情報にも簡単に触れることができる。いい時代であり、何かを一つ熟考するには向かない時代でもある。そのため、少し良いことをツイートすると爆発的に拡散されるということが起こった。

偉人のセリフを少しもじったような手垢のついた言葉でも、だ。

リマッチ批判の根底にあるもの

新しい刺激を欲し、自分が納得出来ないことはすぐにSNSに書き込む。これがスマホがもたらした現代人の特徴なのかもしれない。そのため、多方面にわたり心ない声が生まれてしまうのだ。

ただ、この考えに至ると心ない発言をしている方が一概に悪いとも言えないという気持ちになるだろう。

何故ならば、そうした時代にプロレスにハマり、スマホゲームの運営と同じように接しているというスタンスのためだ。

ただ、プロレスラーは超人ではあるが人間だ。プロレス団体はガチャを目的にしたゲーム会社でもない。どうすれば多くのファンが楽しめる時間を熱を作ることができるのか?という点を考えている企業なのだ。

リマッチ大賛成!

僕はタイチ選手と後藤洋央紀選手の2人が大好きだ。タイチ選手の気だるい雰囲気から一転し、バチバチの戦いを見せる世界観。後藤洋央紀選手の豊富な引き出しから来る豪快な技と重みのある蹴りや受け身。その試合に惹かれている。

タイチ選手が『NEVER無差別級ベルト』を戴冠した時、後藤洋央紀選手には『IWGPヘビー級ベルト』を目指して欲しいと思った。

ただ、後藤洋央紀選手は『NEVER』を目指した。それでいいじゃないか。

だって、『NEVER無差別級ベルト』は盟友であり同級生の柴田勝頼選手が輝かせたベルトなのだから。

「あいつが帰ってくるまで俺が巻き続ける。異論は認めない。以上!」

この言葉を言えばリマッチ批判が終わることなんて考えればすぐに分かることだ。だが、後藤洋央紀選手は言わない。まだ、敢えて言わないのだ。

また、タイチ選手も同級生である。リマッチ地獄が終わった時にタッグを組む可能性だってゼロではない。

批判よりももっと楽しくなる世界を想像する。これが僕が思うプロレスの楽しみ方だ。

リマッチ批判大いに結構。ただし、もしもそのプロレスラーやSNS担当者が自分の友だちだったらどうか。この意識を持って投稿して欲しい。

www.njpwfun.com

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