EVIL選手&SANADA選手にとって『ワールドタッグリーグ2018』は正念場だ
新日本プロレスが2018年11月17日から開催する『WORLD TAG LEAGUE(ワールドタッグリーグ) 2018』。
2リーグ制から1リーグに変更され、例年を超える激戦が予想されるなか、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン 』のEVIL選手とSANADA選手がTwitterとInstagramにていみしんな投稿を行った。
『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』のメンバーが次々とイッテンヨンへの出場を決めるなか、EVIL選手&SANADA選手にとって『ワールドタッグリーグ2018』は正念場とも言える戦いが始まろうとしている。
意味深な動画が公開
EVIL選手はInstagram、SANADA選手はTwitterにそれぞれ動画を投稿した。「Coming soon...」というシンプルなメッセージの裏側にはどんなサプライズが隠されているのだろうか。
僕はタッグの入場曲をEVIL選手のBlack Deedsから変えてくると予想する。SANADA選手のCOLD SKELETONとマッシュアップしたリミックスVer.で『ワールドタッグリーグ2018』連覇に挑む。
髙橋ヒロム選手&BUSHI選手がHYBRIDZEで入場してきたサプライズが飛び出す可能性は高い。Xデーは2018年11月18日(日)の後楽園ホール大会のメインイベントだ。
Coming soon... pic.twitter.com/3zG6xSKlGK
— SANADA (@seiyasanada) November 10, 2018
言葉がなくても戦える時代
2018年、シングルマッチで最も会場を沸かせたのは誰か。個人的には石井智宏選手だと思っている。それは、自称ではなく、周りが勝手に“名勝負製造機”と言い始め、定着した点にある。
常にクオリティの高い試合を続けることは簡単なことではない。しかもあらゆるタイプの選手と戦って結果を残し続けてきた。
その結果、2019年のイッテンヨンでは石井智宏選手にとってイッテンヨン3度目のシングルマッチが組まれる可能性が高い。
1度目2014年のWRESTLE KINGDOM 9、2度目は2015年のWRESTLE KINGDOM 10。共に『NEVER無差別級選手権試合』に出場し、黒星を喫している。つまり、イッテンヨンの舞台で石井智宏選手は勝利したことがないのだ。
2019年『ブリティッシュヘビー級選手権試合』。対戦相手は2018年、一気に新日本プロレスのトップレスラーとして活躍したザック・セイバーJr.選手だ。この試合で石井智宏選手は“名勝負製造機”としての真価が問われる。
これはある意味でSANADA選手の行き道を石井智宏選手が示した形となる。
試合で結果を残せば言葉がなくても、世界から求められるプロレスラーになるのだ。
イッテンヨンに向けてのラストチャンス
EVIL選手、SANADA選手のイッテンヨンまでに残された時間は短い。
辛辣な意見になるが、『ワールドタッグリーグ』で優勝できなければ、第0試合が確定という状況である。
内藤哲也選手は『IWGPインターコンチネンタル選手権試合』が確定。鷹木信悟選手&BUSHI選手は『IWGPジュニアタッグ選手権試合』3WAYマッチへの出場が決まっている。
髙橋ヒロム選手が未だ戻ってる気配が薄いだけに、3人が必要な『NEVER無差別級選手権試合』への出場もできない。
続々とチャレンジャーが決まっているシングルベルトに“1人”だけ名乗りをあげるか。それともタッグでイッテンヨンを目指すのか。
2人が出した答えは、『ワールドタッグリーグ2018』の優勝、つまり連覇のように思う。
前述した動画は優勝宣言のための狼煙とも言えるだろう。
2人はどのように『ワールドタッグリーグ2018』を盛り上げるのか
今回、内藤哲也選手が『ワールドタッグリーグ2018』について言及してない。例年、イッテンヨンが決まっているものの、自らエントリーの姿勢を見せていたが、そのアクションが鳴りを潜めいてる状態だ。
声明を発しない理由は2つ考えられる。
- 変わらない新日本プロレスに呆れている
- EVIL選手&SANADA選手の勝利を確信している
『ワールドタッグリーグ2017』では、明らかに2人を煽っていた。「史上最高に盛り上がらない」とまで苦言を残していた。そのメッセージが今年はないのである。
WWEからのオファーを蹴ってまで新日本プロレスに残るほどの“新日愛”を秘めている内藤哲也選手だけに1.は考えにくい。
おそらく正解は2だ。
「発破をかけなくても大丈夫」。内藤哲也選手は敢えてメディアを使って声明をを出さない。
それは既に2人が優勝以外の選択肢がないことを理解しているためだ。
前述した通り、本大会で優勝しなければ、第0試合がほぼ確定する。付け加えれば、最高で第0試合への出場となる。
レスラー層の厚い新日本プロレス。何が起きるかは誰にも分からない。大人気ユニットとは言え油断はできない。
さらに『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』はメンバー内での競争を重視している。
ここで結果を残さなければ2人は2018年、失速したままでシーズンを終えることになる。
『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』。EVIL選手にとってSANADA選手、SANADA選手にとってEVIL選手の出会いは僥倖だったに違いない。
未だシングルプレイヤーとして、イッテンヨンの舞台を踏むことはできなくとも、タッグであれば十分に可能性はある。
だからこそ負けられない。だからこそ結果にこだわる必要がある。
EVIL選手&SANADA選手にとって『ワールドタッグリーグ2018』は正念場なのだ。
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