2018年新日本プロレスのMVPを15選手の中から選んでみた

2018年新日本プロレスのMVPを決めるのはアナタです!

2018年11月26日、新日本プロレス株式会社のツイッターアカウントが投稿したツイートに大きな反響が集まった。

内藤哲也選手が『ワールドタッグリーグ2018』中に違う話題を提供するのは失礼じゃないかと言った矢先の企画ではあるが、特番までの期間や集計時間を見ると、このタイミングしかなかったのだろう。

現在も大会の途中。ここでベストバウトを残した選手がノミネートされない可能性もあるのは、少々時期早々だったのかもしれない。

ただし、ファンの興味・関心を一気に集めたのは事実だ。

早速、髙橋ヒロム選手は前半戦頑張ったから!とツイート。確かに『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25』を含めた功績は大きい。僕も髙橋ヒロム選手だな、と相槌を打ってしまったほどだ。

だが、せっかく公式が用意してくれた贅沢な時間。しっかりと考えてみたいと思った。

2018年、様々なドラマが巻き起こった新日本プロレス。オカダ・カズチカ選手のV12。ケニー・オメガ選手の『IWGPヘビー級ベルト』戴冠。棚橋弘至選手の『G1クライマックス28』優勝。

色々な事件が、エピソードがあった。そう簡単に最優秀選手を決めるのは僕なんかにはおこがましいことである。

ただ、新日本プロレスは民意で決定すると発表したのだ。僕の一票も平等な一票として、投票したいと思う次第である。

2018年新日本プロレスのMVPを15選手の中から選んでみた。この記事の公開後、ハッシュタグ『#njpwMVP18』を付けてツイートしたいと思う。

 

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まず、どの視点で選ぶのか?それが重要だ

最優秀選手賞とは、その年に最も貢献した選手のことを指す。

まずは「貢献」という言葉について考えてみたい。この2文字について、僕は3つの軸が浮かんだ。話題性(売上)、次に試合、最後に属人的な所感である。

それぞれの視点から15人の選手をピックアップし、最終的なMVPを決めていきたいと思う。

話題性での6選手

話題性という軸で考えれば6選手の名前が思い付く。ケニー・オメガ選手、髙橋ヒロム選手、棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手。そして、クリス・ジェリコ選手だ。

約5年振りの“ガイジン”IWGPヘビー級王者

ケニー・オメガ選手はオカダ・カズチカ選手が720日防衛した『IWGPへビー級ベルト』を奪還。AJスタイルズ選手以来の“ガイジン”レスラーが新日本プロレスの至宝を巻くという景色を見せた。

イッテンヨンでは外敵クリス・ジェリコ選手から『IWGP USヘビー級ベルト』を防衛し、2018年2月には『ゴールデン☆ラヴァーズ』を再結成。『G1クライマックス28』でも好勝負を連発するなど、2018年の新日本プロレスは彼を中心に回っていたのかもしれない。 

ちなみに『レッスルキングダム』のメインイベントに初めて立った“ガイジン”レスラーであり、『IWGPヘビー級ベルト』を巻いて出場する初の“ガイジン”レスラーである。

話題性という意味でMVPに最も近いのは、ケニー・オメガ選手なのかもしれない。

ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア25覇者。前半戦の主役

髙橋ヒロム選手は『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』で優勝。それもただの優勝ではなく、レジェンドである獣神サンダー・ライガー選手に対して「これが俺たちのスーパージュニアだ!」と、誇らしげに言葉を放つなど、新日本プロレスジュニアの新しい景色を牽引した。
 

愛してますからありがとうまで

棚橋弘至選手はプロレスラーが映画の主演を張るという前人未到の結果を見せた。また、『ニュージャパンカップ』では準優勝、『G1クライマックス』では優勝。まさに、棚橋弘至選手が新日本プロレスの中心に戻ってきた年となった。

リング内外で圧倒的な存在感を見せつけたのが2018年のエースだ。

IWGPヘビー級ベルトの歴史を更新

続いてオカダ・カズチカ選手。前人未到のV12は新日本プロレスの歴史に残るの大きな功績である。身軽になった後も可愛い後輩と抗争が生まれるなど、新日本プロレスの中心で存在感を放ち続けている。

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逆境を迎えた主役

内藤哲也選手に関しては「もっと出来たはず」と思ってしまうのは求めすぎだろうか。新日本プロレスのグッズ売上約40%を叩き出したという『ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン』のリーダー。彼の存在なしに49億円の売上は生まれなかった。

また、タイチ選手へヘビー級転向を進言。鷹木信悟選手の招集など、新日本プロレスに新しい景色を魅せ続けてきた。

新日本プロレスブックス トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO1

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新日本プロレスを世界中にアピール

最後にクリス・ジェリコ選手。

以前、僕は以下の記事を公開した。クリス・ジェリコ選手の新日本プロレス参戦にどれほどの影響力があったのか?という記事である。

未来を見据えた経済効果という意味ではクリス・ジェリコ選手が最も貢献したと言っても過言ではないのかもしれない。

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ベストバウト連発の4選手

2018年。常に試合で感動を与えてくれたのはこの4人。石井智宏選手、SANADA選手、KUSHIDA選手、タイチ選手だ。

名勝負製造機。圧倒的な試合内容でIWGPヘビー級へ挑戦

石井智宏選手については僕が語るまでもない。「名勝負製造機」という2つ名が自然発生的に生まれた。

2018年のシングルマッチは全てがベストバウト級。隣で見ているファンが「石井コール」に上書きされる景色を何度も見た。

勝った、負けた。そんな小さいことで僕たちはプロレスを見ていない。ただ、試合という文脈では、2018年の石井智宏選手に軍配が上がるのかもしれない。

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とうとう喋りだした天才が躍動

続いてSANADA選手。シングル・タッグを含めて、常に完成度の高い試合を魅せる“天才”。石井智宏選手との『G1クライマックス28』では、師匠の技「シャイニング・ウィザード」を期待されるも、逆に見舞われるという展開に度肝を抜かれた。「名勝負製造機」と「天才」何度でも繰り返し見たくなる好勝負である。

また、『G1クライマックス』では、ザック・セイバーJr.選手との一戦も印象深い。後方回転足折り固めで勝利を掴んだ後、新日本プロレスに問題提議を行ったのだ。

危険技が散見されるようになった試合に対し、「前も言ったけど、最後のアレ見たかよ! アレの意味分かるか? 頭から落とすだけがプロレスじゃねぇんだよ」と名言を残した。

とうとう喋り出した天才に期待せざるを得ない。

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Jr.のエースではなく、プロレスの求道者に圧倒的支持が

KUSHIDA選手については、2018年更に凄みを増し、ファンの心を鷲掴みにしたと言っても過言ではない。

2017年、髙橋ヒロム選手の台頭により、逆風が吹くシーンがあったのは事実だ。だが、2018年、新日本プロレスジュニアのエースではなく、プロレスの求道者のようになったKUSHIDA選手にブーイングが上がるシーンは全くない。

試合の素晴らしさは、もともと世界からオファーが掛かるほどに魅力的である。本来の席に落ち着いたKUSHIDA選手の2018年は大きく発展する1年になったように思う。

『スーパージュニア・タッグリーグ2018』でのクリス・セイビン選手のタッグチームも非常に魅力的だった。

一つだけお願いがあるとすればコスチュームは常に黒がいい。

小ズルい男→聖帝。一歩踏み出す勇気に新しい夢を見る

最後にタイチ選手。僕は正直、ベビー級転向以前は注目していなかった。2017年の『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』で髙橋ヒロム選手と抗争を繰り広げていた先輩レスラー。このレベルの認識だった。

甘かった。何も分かっていなかった。

タイチ選手は素晴らしいプロレスラーだ。タカタイチマニアで内藤哲也選手と好勝負を繰り広げ、新日本プロレス旗揚げ記念日でヘビー級に転向。

初出場となる『ニュージャパンカップ』では、「三冠パワーボム」を含めた数々の技で度肝を抜いた。惜しくも棚橋弘至選手に敗れてしまったが、何度でも見返している好勝負である。

また、後藤洋央紀選手と激突し、『NEVER無差別級ベルト』 を戴冠。「セロリキメてんじゃねぇ」というパワーワードも残すなど、話題性という意味でも大活躍した1年となった。

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NJPW FUN的MVP候補特別枠

僕がこの選手が素晴らしいと思っている!

属人的ではあるが、これも立派な選考理由だろう。

僕がここまで名前が挙がっていない中で、ピックアップするのはこの5選手。

ジェイ・ホワイト選手、石森太二選手、Cody選手、矢野通選手、柴田勝頼選手だ。

凱旋から1年。ヒールとして覚醒

まずはジェイ・ホワイト選手。2018ねんの新日本プロレスを暗躍した男である。外道選手、邪道選手を懐柔しただけでなく、『ゴールデン☆ラヴァーズ』復活のキッカケまで作った。

ジェイ・ホワイト選手なしに2018年の新日本プロレスはなかったと思えるほどに存在感を増している選手である。

タイジ・イシモリ!イッツ リボーン!

次に石森太二選手。新生『ボーン・ソルジャー』として新日本プロレスへ参戦。いい意味でトップ層が固まっていた新日本プロレスのJr戦線に風穴を開けた。

『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』では準優勝。2019年のイッテンヨン『レッスルキングダム』でも『IWGPジュニアベビー級ベルト』に挑戦が決まるなど、存在感は抜群である。

また、ロッカールームでのキャラクターも大いに印象に残った。 

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IWGP USヘビー級ベルトが似合い過ぎる男

そして、Cody選手。『IWGP USベビー級ベルト』は彼のために生まれたのではないか?と思うほどにベルトが似合う伊達男。

また、『IWGPヘビー級選手権試合』3WAYマッチでは、2人以上の存在感を発揮していた。

2016年の新日本プロレス参戦から3年目を迎えたCody選手は試合こそ少なかったものの、大きなインパクトを残したように思う。

日大を背負った漢気

矢野通選手は2018年も矢野通選手だった。『G1クライマックス28』での飯伏幸太選手との一戦で魅せた「悪質タックル」は改めて、プロレスの面白さや豊かさを僕に教えてくれた。また、ケニー・オメガ選手、飯伏幸太選手という2018年大活躍した両選手に土を付けているのは矢野通選手のみである。

誰に勝利してもおかしくない。“敏腕プロデューサー”の大活躍にこれからも期待し続けたい。

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新日本プロレスファンが待ち望んでいる漢

ここまでピックアップした選手は全14選手。どの選手を選ぶにも甲乙付けがたい状況である。ただ、僕の一票も貴重な一票。ここは心を鬼にして、1人を選びたいと思う。 

いや、もう1人だけ忘れてはいけない。柴田勝頼選手だ。2017年の『サクラジェネシス』以降、リングには上がっていないが、一度姿を見せれば、会場中が熱狂の渦に包まれる。

鳴り止まない柴田コール。棚橋弘至選手が『G1クライマックス』で優勝できたのも、柴田勝頼選手の力が大きかったのかもしれない。

現在は新日本プロレスのLA道場でヘッドコーチとして活躍中。青い目のヤングライオンたちは、新日本プロレスで最も愛される“ザ・レスラー”から男の根性を伝授されているのだ。

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プロレスラー選手名鑑2019 (週刊プロレス2018年12月9日号増刊)

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NJPW FUN的MVP

全15選手。色々な角度から考えた結果、僕が選ぶMVPは石井智宏選手だ。

『G1クライマックス』で魅せた好勝負の連発。全公式戦がその日のベストバウトという展開は、比類ない結果である。毎試合、毎試合メインイベントを食うほどの好勝負の数々は僕の中では非常に印象に残った。

そしてなによりも、ケニー・オメガ選手との『IWGP選手権試合』だ。勝った、負けたという軸を超えて「勝ってほしかった」と心から思う試合だった。

MVPは石井智宏選手に決定。ただ、少し状況が違えば結果は違ったかもしれない。

ifの話は好きではない。好きではないが、もし怪我をしなかったら髙橋ヒロム選手だったかもしれないのだ。

“2018年”という意味だと前半戦の大活躍だけではMVPに選出することができなかった。おそらく2019年も同様の企画は行われるはず。

1000%元気になって帰還する髙橋ヒロムに期待したい。

と、ここまで僕が考えるMVPを取り上げてきたが、実際は選手、スタッフ、テレビ朝日さん、プロレスマスコミの方々など『新日本プロレス』に関わる全員が活躍したからこそ、更にプロレスが広がることができたと思っている。

また、メイ社長がCEOに就任したことで、経済誌でも新日本プロレスに関する話題を見ることになった。

これも新しいPR戦略だと言えるだろう。視察の名目からファンになる機会だって必ずある。

そういった意味で言えば、2018年のMVPはプロレスファンという見方もあるのかもしれない。ファンも“プロレス”をしているのだから。

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