ヤングライオン辻陽太選手は新日本プロレスの未来を担う逸材だ

ヤングライオン辻陽太選手は新日本プロレスの未来を担う。昨日、奈良県で行われた第1試合でそう確信した。

ヤングライオンである辻陽太選手のパートナーはマイケル・エルガン選手。その対角線に立ったのは永田裕志選手&中西学選手である。

新日本プロレスを牽引してきた第三世代の2人。「ニュージャパンカップ2019」では共に一回戦負けを喫してしまったが、確かな存在感を発揮したことは間違いない。

マイケル・エルガン選手もオカダ・カズチカ選手に敗れはしたものの、屈強なパワーとその実力派を確かに残した。

そんななか最も注目を集めたのがヤングライオン辻陽太選手である。

棚橋弘至選手が発した「寺門ジモン」に似ているという言葉からいっときのあだ名はジモンだった。

だが、今の彼を見て、寺門ジモンに似ているという人はほぼいないだろう。

リングで魅せる熱さと応援したくなる感。あなたは一体いくつなんですか?というほどの貫禄。

見ているだけで将来が楽しみになる。正統派として進んでもよし、ヒールの道に行っても面白い。はたまたEVIL選手のような怪奇派に転身しても輝きそうだ。

今日は辻陽太選手の魅力を振り返りつつ、未来への期待を胸を膨らませてみたい。

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プロフェッショナルに認められた男

「プロフェッショナル仕事の流儀」に内藤哲也選手がプロレスラーとして初めて出演を果たした際、衝撃のメッセージが飛び出していた。

試合を終えた深夜、ジムで汗を流す内藤哲也選手はヤングライオンの試合を「新日本プロレスワールド」で見ていた。

「気になるんですよね」

そう語った目線の先にいたのは辻陽太選手だった。

元々、新日本プロレス狂として、学生の頃から密航を繰り返していた内藤哲也選手。

大好きな武藤敬司選手が全日本プロレスに移籍した後に目を付けた選手がいた。

ちなみにその選手のデビュー戦を観戦し応援することを決めたという。

その選手こそ棚橋弘至選手である。

内藤哲也選手はファン目線を忘れないプロレスラーとして、才覚を発揮させてきた。

ということは、今でも未来の新日本プロレスのスターを発掘する才能に長けているとも言える。

また、練習についていくことができず、同期から出遅れたヤングライオンに対しても手を差し伸べた実績もある。

「俺でよければプロレス教えるよ?」

その選手は髙橋ヒロム選手として、新日本プロレスジュニアを牽引するほどの存在となった。

内藤哲也選手のお眼鏡に叶った辻陽太選手。

この先も更にトレーニングすることは前提だが、確かな光を持っていると言っても過言ではないだろう。

 

野人のチョップを耐えた

プロレスを観戦している時に思わず「おぉ!」と言葉が出てしまう時がある。

個人的な意見だが、「おぉ!」を引き出せる選手は人の感情を動かすプロレスが上手な印象がある。

喜怒哀楽を表現するのがプロレス。まずはしっかりと、自分自身に観客の目を向けさせるのが大切なのだ。

3月14日の第1試合で辻陽太選手は何度も僕の目を釘付けにした。

もっとも素晴らしかったのは永田裕志選手に逆エビ固めを仕掛けて、中西学選手のチョップを4発耐えたシーンだ。

通常であれば1発で吹っ飛ぶシチュエーションである。

ここで辻陽太選手は3つの事象を起こした。

まずは、技を仕掛けている永田裕志選手へのダメージ。

次に技を受けてなお怯まないことによる中西学への精神的ダメージ。

最後に、思わず「すげーーー!!!」となってしまうほどの熱狂を生み出したことだ。

あの瞬間、一人三役を果たし第一試合を大いに盛り上げた。

真壁刀義さんはヤングライオンの試合について、技は必要ない。見せるのは気迫と闘志、ファイティングスピリットだと語っていた。

アメリカンフットボールの世界からプロレス界の門を叩いた辻陽太選手がジャイアンキリングを起こし、タッチダウンを成し遂げる日が今から楽しみだ。

 

ヤングライオンの勢力図

川人拓来選手、グレート・オー・カーン選手が海外へと旅立ち約一年が経った。

現在、新日本プロレスのヤングライオンには海野翔太選手、成田蓮選手、辻陽太選手、上村優也選手、金光輝明選手らがいる。

ジェイ・ホワイト選手が2017年10月に凱旋帰国を果たして以降、海外修行から戻ってきた選手はいない。

いや、一時期は遠征ちゃうの選手が0名という時期もあった。

海外遠征は新日本プロレスで学んだことを破り、離れオンリーワンとなる守破離でも特に大切な時期となる。

辻陽太選手は一体どんな選手へと変貌を遂げるのか。案外お姉ちゃんをはべらせるようなキャラクターもマッチしそうなだけに、何にでもなれそうな気がする。

ポケモンで例えはイーブイ。どんな進化でもできるのだ。

だが、今はまだ道場で修行の身。辻陽太選手がヤングライオンでいる期間を観れるという贅沢さを噛み締めつつ、これからの第一試合を楽しみにしたい。

「実は子どもが3人いるんですよね(笑)」と言われても納得の貫録。

後輩がミスした時に頭をグシャグシャっとして「一緒に謝りに行こう!」と言ってくれそうな包容力と安心感。

こんな25歳はあまり見たことがない。辻陽太選手の未来は明るいぞ。

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