飯伏幸太が新日本プロレスで魅せる最高の覚悟に期待

飯伏幸太が新日本プロレスで魅せる最高の覚悟に期待せざるおえない。

そんな彼の気概を受け、新日本プロレスが早速動いた。「レスリングどんたく2019」シリーズの対戦カードが変更されたのだ。

全くもって飯伏幸太選手は本物の“制御不能”である。

「SENGOKU LORD in NAGOYA」のメインイベントで勝利を掴み新日本プロレス所属を高らかに宣言した後、「全部出ます」と言い切った。

これは以前「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」内藤哲也選手に指摘されたことが尾を引いていたように思う。

2019年2月に「新日本プロレスに残ります」とファンの前で発し大歓声に包まれた飯伏幸太選手。

この言葉を受けて、内藤哲也選手は新日本プロレスの試合に出るレスラーとして、当たり前のことを当たり前のことを言うなと、一刀両断した。

自分がスターダスト・ジーニアス時代に発しても響かなかった言葉。でも、彼が言えば拍手が巻き起こり支持される。

飯伏幸太選手へファンからの目は暖かい。

制御不能になってまでも消えないジェラシーが内藤哲也選手を包んでいるわけだ。

だが、こうではくてはいけない。こうでなくては楽しくないと僕は思う。

ここからは飯伏幸太選手の覚悟に期待する理由と、内藤哲也選手という存在について書いてみたい。

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白を巻いたまま黒を掴む

内藤哲也選手は2019年のテーマとして、「IWGPインターコンチネンタル王者」として、「IWGPヘビー級ベルト」を巻くと断言した。

思えばここが伏線だったのだ。

白を持ったまま、黒を持つ。つまり、順序が逆になってはいけないのである。

飯伏幸太選手がザック・セイバーJr.選手を退けた後、リングで挑戦表明をした内藤哲也選手。

2018年の「G1クライマックス、「ニュージャパンカップ2019」、MSG「G1 SUPERCARD」で飯伏幸太選手に敗れ、3連敗中。この2ヶ月だけでも2敗。

“制御不能”のカリスマとして、新日本プロレスのトップに君臨してなお、同学年の男が視界から消えてなくならないわけだ。

 

価値とは何なのか

2016年〜2017年。確かに内藤哲也選手は新日本プロレスの頂点にいた。子供の頃からの夢のだった「IWGPヘビー級王座」に輝き、東京ドームで棚橋弘至選手超えを成し遂げたかに見えた。

では

今はどうだろう。内藤哲也選手のブランドが下がっていないのは、会場グッズの売れ行きを見れば間違いない。ただ、ブームからブランドに変化した内藤哲也選手の前に、日本人レスラーとして再びブームを作れる男が現れたのだ。

それが、以前からの宿敵飯伏幸太選手だったのは皮肉な話だが。

終身雇用を希望する素晴らしさ

新日本プロレスとDDTの2団体所属。フリーという立場で世界各国のリングを渡り歩いてきた男が、「最後の場所」として選んだのはセルリアンブルーのリングだった。

僕はこの日の記者会見を見て、皮肉というか飯伏幸太選手は本当にクレバーで社会的に意義のある言葉を残したと思った。

社会的にはつい先日、経団連の会長が「終身雇用を守れない」という言葉を発したばかりである。

つまり、サラリーマンに諦めてくれという現実を突きつけた数日後に自身の夢を語ったということになる。

プロレスには夢がある。

辛く厳しい現実を一瞬でも忘れ、明日への活力を元気を届けたい。

元々、戦後に人気を博したプロレスというジャンルで改めて夢を与えることの大切さを伝えたのである。

飯伏幸太選手、天晴れだ。

 

責任感という名の決意

飯伏幸太選手は現在36歳。学年で言えば僕の一つ上に当たる。ほぼ同年代として飯伏幸太選手を見た時に共感する点が少なからずあった。

僕は数年前に独立し、フリーランスという立場になった。

これは人にもよると思うが、フリーはスキルの切り売りという側面がある。

特に特化したスキルで独立をした場合、ある種同じことを繰り返し続ける毎日という見方もできるのだ。

そんな僕も4月から新しい仕事が始まった。バランスで言えばこの新しい仕事が宣伝に当たる。

この3週間、久しぶりにオフィスで働くことを経験してみて、つくづく思う。

自分の居場所があることは本当に素晴らしいことだなと。

僕は飯伏幸太選手のように一生ここでやり続けるとはまだ言えない。それほどの自信もない。

ただし、「責任感を持って今の居場所で頑張りたい」。この点については胸を張って言い切ることができる。

35歳。独身。

新しい一歩を踏み出してみて思うのは、チャレンジの大切さである。

そして、飯伏幸太選手も「IWGPインターコンチネンタル王者」としてマニフェストを掲げた。

白のベルトを黒のベルトの上まで持っていく、と。

この宣言が現実のものになるならば、何かが起きる期待しかない。

飯伏幸太選手は「IWGPインターコンチネンタルベルト」を“最高”のベルトだと語った。

「一番スゲェのはプロレスなんだよ!」と叫んだ中邑真輔選手が輝かせたベルトを更に輝かせると。

そして、飯伏幸太選手はプロレスを広めたいと言っている。

で、あれば“最高”と“最高”の試合が起きるのは必然の出来事だろう。

「全日本プロレスの宮原健斗選手。あなたをチャレンジャーに指名する」

そんな“制御不能”っぷりも飯伏幸太選手なら成し遂げてしまいそうだ。

責任を持って新日本プロレスをプロレスを広げることをスタートした飯伏幸太選手。

これからのシリーズで彼の試合を見るのが楽しみだ。

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