新日本プロレスが「スーパージュニア26」の参戦レスラーを発表!新しい主役が誕生する日
新日本プロレスが2019年4月23日の「Road to レスリングどんたく 2019」後楽園ホール大会で「BEST OF THE SUPER Jr.26(ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26)BOSJ」の出場メンバーを発表した。
年に一度開催される新日本プロレスジュニア戦士の祭典。事前にLINE@での告知が行われていたが、顔が映っていたレスラーがずらり。ある意味でサプライズ性を薄めて、情報の透明性を高めたと言ったところだろうか。
注目されていた「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」髙橋ヒロム選手の復帰は未だ未定。おそらく「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」に出場することはないだろう。
一方で、最近彼のイメージカラーである赤のメッシュを入れた鷹木信悟選手が初参戦となっている。
これまでの戦績から見るに全勝優勝でも全く違和感はない。それだけに誰がブレーキを掛けるのか今から楽しみである。
【ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26】
田口隆祐(2012年優勝)
タイガーマスク(2004年、2005年優勝)
ロッキー・ロメロ
SHO
YOH
ウィル・オスプレイ(2016年優勝)
石森太二
エル・デスペラード
TAKAみちのく
金丸義信
BUSHI
フリップ・ゴードン
ティタン
マーティー・スカル
ドラゴン・リー
ロビー・イーグルス
ジョナサン・グレシャム
バンディード
鷹木信悟
X
(敬称略)
大切に扱うということ
復帰が期待されていた「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」の髙橋ヒロム選手の名前が読み上げられることはなかった。
この選択は新日本プロレスが髙橋ヒロム選手を高く評価し、長年リングに上がって欲しい存在だと考えていることにつながる。
欠場からそろそろ10ヶ月が経った。その期間で髙橋ヒロム選手は一度たりとも姿を表していないのである。
首の怪我だけでなく歴戦のダメージもある。1000%回復するということは、以前以上の状態で戻ってくることを意味する。
つまり、あの言葉の裏には「非常に復帰まで時間が掛かる」という意味があったのだ。
これは僕の見解だ。これまでのビッグマッチのいずれかで髙橋ヒロム選手が姿を現さなかった時点で、今回の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」に参戦する可能性はゼロだと思っていた。
ハイスピードてハイレベルな新日本プロレスジュニア。病み上がりの選手が本番での調整期間もほぼなく、リーグ戦を戦い続けられるとは到底思えなかった。
復帰後にまた負傷欠場になる可能性があるのであれば、既存の新日本プロレスジュニアの戦士たちだけで十分だと新日本プロレスは判断したのだ。この選択を僕は英断だと思っている。
まずは、髙橋ヒロム選手の数年後を見据えた選択だということ。
次に髙橋ヒロム選手、KUSHIDA選手抜き、獣神サンダー・ライガー選手のサプライズ復帰なしという状況で次のスターが生まれるということだ。
髙橋ヒロム選手に対して早期復帰を望む声があるが、万が一復帰した1試合目で再発した場合どう感じるのだろうか。
今を楽しみたい気持ちは大切。だが、一番考えるべきは長期的に活躍する選手の姿だと僕は思うのだ。
次に新しい主役だがいくつもの可能性があると僕は思っている。ここからは完全にNEXTな新しい主役について考えてみたい。
俺なんかの裏側
まずは鷹木信悟選手。全日本プロレスのチャンピオンカーニバルにエントリーしていた無差別級のレスラーがし出場するのだ。
ブロック分け次第では全勝優勝すら十分に狙える位置にいると僕は思っている。
改めて考えると最近、鷹木信悟選手は髪に赤いメッシュを入れていた。
あれは「髙橋ヒロムの分まで俺がジュニアを引っ張る」という意思表示だったのではないだろうか。
ひょっとすると最初の算段では、髙橋ヒロム選手が復帰後に鷹木信悟選手は無差別級として、ヘビー級に転向する予定だったのかもしれない。
ただし、その前に「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のメンバーとしてやるべきことがある。
「俺になんか髙橋ヒロムの代わりは務まらない」彼はあの日こう語った。
誰も誰かの代わりにはなれない。だが、鷹木信悟選手はロッポンギ3KのSHO選手とYOH選手を特に意識したコメントを残し続けてきた。
ヤングライオン髙橋広夢と小松洋平、田中翔。髙橋ヒロム選手は凱旋帰国を果たした2人に壁として接してきた。
その役割を今担っているのは誰だろうか。
SHO TIME
続いてはSHO選手だ。2018年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」で頭角を現したシングルプレイヤーとしての才能が再び弾けることを期待したい。
タッグマッチではなかなか出ない柔術を取り入れたファイトスタイルは、KUSHIDA選手が去った新日本プロレスジュニアにおいて、非常に価値のある試合になると思う。
バキバキの身体。ショートスパッツ。あの日を超えるSHO選手が楽しみだ。
20人目
いよいよ「バレットクラブ」の新メンバーが日の目浴びる。
おそらく目星がついている方も多いだろうが、ギリギリまで僕は言及を避けておこうと思う。
Xが優勝決定戦に進出する可能性は非常に高い。
2018年はボーン・ソルジャーとなった石森太二選手が優勝決定戦へと駒を進め髙橋ヒロム選手と対峙した。
20人目の所属ユニットは「バレットクラブ」で確定している。一体どの“ガイジン”レスラーが登場するのか楽しみにしたい。
また、ある種驚きがあったのはマーティー・スカル選手の参戦だろう。「バレットクラブエリート」が事実上消滅した今、マーティー・スカル選手は前哨戦をどのユニットで戦うのだろうか。
新日本本隊なのか。それとも別のユニットが手を伸ばすのか。この点も気になるところである。
YOHの風
2019年4月23日の後楽園ホール大会を締めくくったのは、YOH選手だった。
ヤングライオン時代から爽やかなマスクと機転の効いたコメントが人気を博していたYOH選手。
曲者の雰囲気を持ちつつ、試合は正統派。そんな彼だけに、2枚目なのか3枚目なのか分からなくなる時がある。
いや、YOH選手はYOH選手だ。
もう一回コールで頭からやり直すなんて、かなりの強心臓の持ち主であり、ノリがよくないと出来るわけがない。
YOHという名前になって2度目の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」は一体どんな風が吹くのだろうか。
だが、「ベスト・オブ・ザのスーパージュニア26」はまだまだ先だ。
まずは「レスリングどんたく」シリーズをとことん楽しみたいと思う。