TAKAみちのく欠場へ!プロフェッショナルの凄みを感じた日

TAKAみちのく欠場へ!プロフェッショナルの凄みを感じた日について改めて書きたい。

激闘が続く新日本プロレスジュニア春の祭典。

激しい試合は多くの選手たちにダメージを残していき、テーピングを巻いている姿の選手や弱点を露呈しないよう我慢している姿。

新日本ジュニアの価値を高める。この命題に向かってそれぞれの個性を発揮する姿は非常に美しく映るのだ。

そんな中、試合中のアクシンデントを感じさせないほどに、プロフェッショナルを貫いた男がいた。

鷹木信悟選手の対角線に立ったTAKAみちのく選手である。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」が後半戦に入っても未だ負け知らずの鷹木信悟選手。

SHO選手や金丸義信選手、ドラゴン・リー選手。現在の新日本プロレスジュニアトップ選手たちが全力で挑んでも一歩及ばない。

新日本プロレスに参戦以降、完全に「勝ち癖」が付いている。元々持っていた強さに勢いが加わった。

今の鷹木信悟選手を止められる可能性を秘めているレスラーと言えば、高いテクニックで鷹木信悟選手のプロレスを封じるようなタイプが思い浮かぶ。そう、TAKAみちのく選手である。

今回「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」のAブロックにエントリーした選手の内、2人が「TAKAみちのくを相手に油断していたらコロっと行かれる」と語った。この2人とは、SHO選手と鷹木信悟選手である。

f:id:yukikawano5963:20190526074933p:plain

凄みと強み

最近ではザック・セイバーJr.選手のスポースクマンとしての印象が強いTAKAみちのく選手。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」へのエントリーも2年振り7回目の出場となったものの、中々結果を残すことができていなかった。

だが、勝ち星に恵まれない中で迎えた鷹木信悟選手との一戦。この試合のTAKAみちのく選手は入場時から雰囲気をガラッと変えてきていた。

TAKAみちのく選手VS獣神サンダー・ライガー選手「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」において最後のシングルマッチとなった2017年のようにブルーのコスチュームを着用。

プリントされた文字は「JUST TAP OUT」新しい青で無敗の男の子の神話を崩そうとしたのだ。

試合開始早々からTAKAみちのく選手のペースが続いた今回の一戦。同じ「鈴木軍」である金丸義信選手がリングアウト勝ちを収めているだけにあわやといったシーンもあった。

アクシンデントが起こったのは、試合序盤。リング外へ向かってラ・ケブラーダを見舞ったときだろう。

見直して見ると、明らかに...。ということも分かった。

TAKAみちのく選手はこの後もジャスト・フェースロックで鷹木信悟選手を追い詰めた。場外カウントが早い段階で技を解いたのは、自分の右足にアクシンデントが起こったことに配慮してのことだろう。

この後もグラウンド技を中心に鷹木信悟選手を追い詰めていく。右足の踏ん張りがほぼ利かない状態でも上半身の筋肉だけで使える技をチョイスし、無敗の男を追い詰めた。

この時、TAKAみちのく選手のパンプアップした筋肉は半端ではなかった。試合が終わった後、スタッフの肩を借りて引き上げる際、「なんじゃこりゃー!!!」と叫んだ。

ジーパンよろしく。自分のアクシンデントを不安にするのではく、エンタメにした姿に僕は彼のプロフェッショナル性を見た。

 

右足のアクシンデント

2019年5月25日、新日本プロレスはTAKAみちのく選手の千葉・幕張メッセ国際展示場大会欠場を発表した。

彼にとって千葉は凱旋の意味合いもあるだけに、残念でならない。

1992年にデビューしたTAKAみちのく選手はプロレスラーデビューから27年が経った大ベテランだ。

海外での試合経験も豊富な彼ですら負傷欠場してしまう。そして、欠場するしかない状況を余儀なくされる。

第1回「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」にエントリーし評価を一気に高め、その4年後にはWWF(現WWE)と契約。日本人レスラーとしては初の「レッスルマニア」出場を果たすなど、ジュニアヘビー級界ではリビングレジェンドと言っても過言ではない実績を持っている。

そんな彼が欠場してしまうのだ。それほどに激しい戦いが繰り広げられているのである。

 

会場はガラガラどころか

対戦相手が現「IWGPジュニアヘビー級王者」であるドラゴン・リー選手だっただけに、尚更残念でもある。「コロっと」勝利した結果、ベルトへの挑戦も視野に入ったためだ。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」へエントリーしているレスラーにとって、残る公式戦は3試合。最後まで悔いのないシーズンになることを願うばかりである。

TAKAみちのく選手ヘイト決めた結果、各会場はガラガラどころか、後楽園ホールは3日連続札止めだった。

ジュニアが新日本プロレスをひっくり返す日は近いのかもしれない。

追記

2019年5月27日、TAKAみちのく選手の全線欠場が発表された。

トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2 (新日本プロレスブックス)

トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2 (新日本プロレスブックス)

 

→人気プロレスブログはここからチェック!

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら