新日本プロレスのロビー・イーグルスが凄い!

新日本プロレスのロビー・イーグルスが凄い!

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」の初日、メインイベントで勝利を掴んだのは現「IWGPジュニアヘビー級王者」ドラゴン・リー選手を破った石森太二選手だった。

そして、この日のメインイベントでも評価うなぎ登り、株価高騰、レベルアップしまくりの「ロッポンギ3K」SHO選手をくだし、優勝戦線への望みをつないだ。

試合後のマイクでは鷹木信悟選手に対して「綺麗なジャイアンにリボーンしてやるよ!」とパワーワードを繰り出すなど、マイクでも存在価値を発揮するなど、新日本プロレスジュニアに欠かせないレスラーになったと思う。

そんな石森太二選手の相方として、「スーパージュニアタッグリーグ」で新日本プロレスに参戦したのが“スナイパー・オブ・ザ・スカイ”ロビー・イーグルス選手だ。

「俺(石森太二選手)が可能性があると思って見出した逸材」

身体能力が高く、センスがあり、技が綺麗。ただ、名ハイフライヤーが集う新日本プロレスでは今一歩抜け切らない印象もあった。 だが、そんなイメージを、今回の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」で完璧に払拭したと言っても過言ではないだろう。

ロビー・イーグルス選手にとって最大の武器は、関節技と感情の伝わるプロレスだったのだ。

「バレットクラブ」のジュニア戦士3人がA.Bブロック双方で優勝戦線に残る結果となった今日。

中でも因縁深い、ウィル・オスプレイ選手との試合で、ロビー・イーグルス選手は完全に新日本プロレスファンの心を掴んだように思う。

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スナイパー・オブ・ザ・スカイ

18歳で地元・オーストラリアPWAでデビューを果たした“スナイパー・オブ・ザ・スカイ”ロビー・イーグルス選手。

ライアン・イーグルスにあやかり自身のリングネームにも“イーグルス”を取り入れた。

持ち前のハイフライヤーのイメージが強いロビー・イーグルス選手だが、サブミッションの特訓にも精を出してきたらしい。

また、テクニシャンでありながら、戦略家でもあることからタクティクスを用いた造語、“タクテイシャン”という呼び名も手に入れている。

一点攻撃を得意とするスタイルは今回の一戦でも、色濃く伝わってきた。

ウィル・オスプレイ選手に対する徹底的な膝攻め。「IWGPジュニアヘビー級王者」、「NEVER無差別級王者」に輝いた空王の翼を攻め続けていたのだ。

 

運命を変えた2018年

新日本プロレスのオーストラリア遠征に参戦したロビー・イーグルス選手。

そこでウィル・オスプレイ選手、Cody選手(現AEW)と3Wayで激突している。また、ウィル・オスプレイ選手とは海外のリングで雌雄を決してきた。

2018年4月に出会った「バレットクラブ」石森太二選手に見出され、日本への扉を開いた。

そして、いよいよ新日本プロレスのセルリアンブルーのリング上でウィル・オスプレイ選手VSロビー・イーグルス選手が激突したのである。

この試合は非常にロビー・イーグルス選手の個性、強みが出ていた試合だったように思う。

まず、ウィル・オスプレイ選手の膝を集中攻撃。彼の機動力を奪い、フィニッシュへとつなぐ流れが非常に美しかった。

次にウィル・オスプレイ選手の技を研究し、「ヒドゥン・ブレード」を中心に特定の技を受けなかったことである。

これを受けたらマズいという技は紙一重で躱す。あるいは自分の技をヒットさせるように攻防を組み立てる。

「自分がウィル・オスプレイに勝つには、ロン・ミラー・スペシャルしかない。ここにどうつながるか。ここが肝だ」

そう言ったメッセージがロビー・イーグルス選手から伝わってくるのだ。

そう、“スナイパー・オブ・ザ・スカイ”は冷徹な狙撃手ではなく、感情が伝わる狙撃手だった。

そして、あまりにも気高く紳士なレスラーだった。

好勝負はこの試合でウィル・オスプレイ選手が勝ってしまったら優勝への道が途絶える可能性のあるエル・ファンタズモ選手の介入によって、ぶち壊された。

ヒールレスラーの身勝手な行動。本来であれば、勝ち点2を掴み取り、優勝戦線に残ることこそに意味がある。だが、ロビー・イーグルス選手はバックステージでこう発言している。

ファンタズモ「(※イーグルスを呼んで)来いよ、来いよ! お前はやったんだよ。2点獲得したんだよ。俺たちトップに並んだんだぞ」
イーグルス「そんな勝ちいらねぇよ!」
ファンタズモ「2点獲ったんだ。これはBULLET CLUBのためにやったんだよ」
イーグルス「お前の助けなんかいらないんだよ!」
ファンタズモ「一緒にやろうぜ。BULLET CLUBは一心同体じゃないか?」
イーグルス「いや、お前個人のためにやったんじゃないのか?」
ファンタズモ「いやいやBULLET CLUBのためにやったんだよ」
イーグルス「この自己中め!(※と吐き捨てて1人で控室へ)」
ファンタズモ「俺たちのためにやってるって言ってんだろうが、このクソッタレ!」
出典:新日本プロレス

 

優勝へ向けて

ロビー・イーグルス選手は現在トップタイの勝ち点10。残す相手は「ロッポンギ3k」YOH選手、バンディード選手である。

実力派であり、曲者。この壁を乗り越えなければ、新日本プロレスジュニアの頂に登り詰めることはできないのである。そして、もう1つのストーリーが生まれつつある。

2018年に続き、「バレットクラブ」内での内紛が生まれつつあるということだ。

鳴り物入りで加入を果たしたエル・ファンタズモ選手の身勝手な行動にロビー・イーグルス選手が激昂している。

思えば「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」の公式戦で激突した時から何やら不穏な空気はあった。

後々のことを考えれば、石森太二選手のタッグパートナーをエル・ファンタズモ選手がロビー・イーグルス選手から奪うことを企てている。そういった見方もできるだけに、この2人がどんな方向に向かうのか楽しみなところである。

これは勝手な妄想だが、プリンス・デヴィッド選手、リコシェ選手、ACH選手と次々にタッグパートナーの才能を弾けさせた田口隆祐選手と組んでみるのはどうだろう。

サブミッションの共演があっても面白いように思う。

今後も、新日本プロレスのロビー・イーグルス選手の試合や物語に注目していきたい次第だ。

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