ガチ?女子選手?NewsPicksの新日本プロレス特集を見た感想

NewsPicksの新日本プロレス特集を見た感想について書いていきたい。

企画名は「新日本プロレスは世界で戦えるのか?」。ビジネスマンの方が見る番組ということで、地上派とは異なる角度から新日本プロレスの可能性について紐解くような内容になるのだろうと期待に胸を膨らませたが、1時間観終わっての感想は「...。惜しかったなぁ」だった。

何だろう。番組の構成や狙いと一部の話題が乖離していることで、せっかくのビジネス番組がただの雑談になってしまうシーンが散見された。

ちなみに、この番組は8月6日に配信されていたものだ。少し前に生放送されていたのだが、全然気付かずに過ごしていた。その点は勿体無かったなぁと思う。

まずは素晴らしいキャスティングついての話題から。僕の大好きな小坂大魔王さんが出演しているではないか。これはいいベストマッチである。

古坂大魔王さんはくりぃむしちゅーの有田哲平さん、上田晋也さんとの相性が抜群である。

そのため、ラジオで共演するとプロレストークになることが珍しくない。彼が中軸にいたことで、地に足の着いた番組になったように思う。

そして、倉持明日香さん。自身のことをプロレス好きと語り、「プロレスファン」とは決して名乗らない。ここに、こだわりと意地を感じたのは僕だけではないはずだ。

では、ここからは3つの話題に入っていこう。まずは、ガチ(真剣勝負)、次に女子部門、最後に今と未来についてだ。

僕が書くのも烏滸がましい話なのだが、新日本プロレスがらこういった番組に進出していることは大変素晴らしいことだと思った次第だ。

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なぜ、今さらガチ論を話題に出すのか

出演者の1人がトーク中に「総合格闘技」と「ガチ(真剣勝負)」の話を何度も引き合いに出していた。

この方は総合格闘技のファンらしい。そのためか、しきりに総合格闘技とプロレスについての話題を出していたが、一体何年前の話をしているのだろうか。

また、「中邑真輔選手はプライド(総合格闘技という意味で言ったと推測)で勝っていない」と発言していたが、中邑真輔選手の総合格闘技での戦績は3勝1敗である。

1敗はダニエル・グレイシー。再試合となったアレクセイ・イグナショフに勝利を掴んで以降、総合格闘技のリングには上がっていない。

「総合とかK-1とかよく分からねぇんだけどさぁ、一番凄いのはプロレスなんだよ」

中邑真輔選手の言葉はプロレスというジャンルを一言で表現した金言である。

そんな歴史的背景はあるのだが、伝わってはいないのだ。その点は致し方ないと思う。

ただし、正直新日本プロレスのCEOを目の前にして「ガチなのか?」という話題を出した点については、ちよっと苦しいと思った。

ちなみにこのネタは決してその場が盛り上がるものではない。その場の全員が口を謹んで終わりである。絶対に何も生まれない話題なのだ。

せっかく「世界で戦えるか?ーという企画なのであれば、そういった話題は意味がないので止めて欲しかった。

こういったトーク番組でいつまでプロレス冬の時代の話題を引きずらなければならないのだろうか。少し悲しくなるコメントが多かったように思う。

要所要所で、キレのある質問もあっただけに事前のレギュレーションが大切なのだと感じた次第だ。

 

女子レスラーについて

新日本プロレスに女子選手は必要か?

この話題は半分イエスで半分ノーである。理由は簡単で、現在の新日本プロレスに女子の試合まで追加した場合、自分が応援するレスラーの試合が減るためである。

まず、2リーグ制を導入する。その次にあるのが女子部門の創設あるいは買収なのではないだろうか。

新日本プロレスが一気に形を変えて大きく膨れ上がる時に女子の試合がある可能性は十分にあるのだ。

だが、来年から急にやります!となると、アレルギー反応が凄そうなので控えた方がいいと思う。まずは、2リーグ制の実現から着手すべきだろう。これがメイ社長が語っていてた「男子でもやり残したことがある」という言葉の裏側なのではないだろうか。

 

2019年、その未来を語って欲しかった

「新日本プロレスは世界で戦えるか」

実際は世界二位なのだがら既に戦って結果を残していると言っても過言ではない。

言い方を変えれば、どこまで成長できるのか。どこまでWWEに迫ることができるのか?という点になるだろう。

僕がこの番組を見ていて「惜しい」と思ったのは膝を叩くほどのなるほど!これは今すぐやった方がいいよね!というトピックが無かった点にある。

クレバーな出演者が勢ぞろいして、何も生まれずに人気の理由や答えのない話題がメインだったのは、中々寂しい思いだ。

もしもあの場に僕が居たならば、こんな質問をしていた。

「今のプロレスファンはプロレスラーファンも多い。選手のパーソナルな部分に触れられるコンテンツが以前と比較して明らかに減ったが、これは需要と供給のバランスとしてどうなのか?」※ヨシハシカメラ、KUSHIDAの巡業ノート、金曜8時のワンダーランドが自然消滅。

「なぜ、この場にレスラーがいないのか。真壁刀義選手や棚橋弘至選手を呼んだ方が良かったのではないか」※変な話題を防止し、適切な議論だけを生む場作りにも最適。

 

「100億円企業になるための鍵を握っているレスラーは誰か?複数回答でもいいから期待しているレスラーを教えて欲しい」※必ず噛み付く選手が生まれるため、必要な質問。

こんな感じだろうか。

経済番組に新日本プロレスが出ることはとても素晴らしいことだ。ビジネス領域へのリーチはスポンサー獲得に大きく起因する可能性がある。

スポンサーが増えることで、次のステージに上がるチャンスがグッと増える。

だからこそ、好印象となる情報を的確に伝える必要があるのだ。

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