なぜ、ロッポンギ3KはIWGPタッグのベルトを狙うのか

なぜ、ロッポンギ3KはIWGPタッグのベルトを狙うのか。YOH選手とSHO選手が目指している先にあるものについて今日は考えてみたい。

元々、ロッポンギ(ROPPONGI)3Kとしての目標は「スーパー・ジュニアタッグリーグ」の三連覇を経て、「ワールドタッグリーグ」へのエントリーを果たすことにあった。

海外遠征を経て新日本プロレスに凱旋。多くの期待を両肩に乗せ、「鈴木軍」や「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」のタッグチームや「バレットクラブ」のヤング・バックスと何度も抗争を繰り広げてきたのである。

そして、破壊への道である「Road to DESTRUCTION」の最中にサプライズが巻き起こったのである、、

ジュニアを卒業したタイチ選手やウィル・オスプレイ選手、鷹木信悟選手などジュニアからヘビーへの転向や無差別級での動きが目立つ昨今、YOH選手とSHO選手の中にも何か思うものがあったに違いない。

大きな動きがあったのは鹿児島県大会だ。現「IWGPタッグ王者」であるタマ・トンガ選手を相手にYOH選手が直接ピンフォールを奪ったのだ。

ジュニアがヘビーから勝利を飾ったあの日。「IWGPジュニアタッグ王座」に三度輝いたロッポンギ3Kが「IWGPタッグ王者」から直接ピンフォールを奪ったあの日。全てはこの日をキッカケに変わっていくのかもしれない。

目指すはジャイアントキリング。絶対王者を倒すのは意識改革と戦略なのだ。

ここからはロッポンギ3KのSHO選手とYOH選手が目標と掲げている先にあるものについて考えてみたい。

同じマンションの別の部屋に住むほどの距離感にある2人。おそらく共通の認識としてあるのが、ずっと一緒にいた2人による直接対決なのかもしれない。

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新しい目標に向けて

海外メディアによるロッポンギ3Kの評価も追い風になったはずだ。

「IWGPタッグ王座」に長く君臨するG.o.D。兄弟によるタッグチームは世界1の2人だと高い評価を受けた。

そして、同じランキング内にロッポンギ3Kの名前があった。ランキングは6位。前後には世界的に有名なタッグチームの名前が並んでいた。

新日本プロレス初となる海外遠征をタッグで駆け抜け、メキシコ、アメリカを渡り歩いた2人。

いよい世界的な評価を受けるにまで成長を遂げたのである。

YOH「(ROPPONGI)3Kの今年の目標、それは、ジュニアタッグリーグ3連覇、『WORLD TAG LEAGUE』出場。でも、そこにもう一つ、ヘビー級のIWGPタッグのベルト、これ狙います。風向きがね、一気に変わって、このチャンスをね、(チャンスの神様の)前髪をつかんで放さないから。絶対、そこまでつないでみせる。次の挑戦者は俺たちROPPONGI 3Kだ」
SHO「今、YOHさんが言ってくれたように、俺たちにまた、新しい目標が。ジュニアタッグリーグ3連覇、そして『WORLD TAG LEAGUE』出場……からの、ヘビー級のタッグのチャンピオンに挑戦する……からの、俺たちチャンピオンになってやる」

 

鷹木信悟を追い求めて

タッグチームとしての目標と個人の目標。その過程の中に重なるものがあれば、マイルストーンとして設置するのが定石だろう。

SHO選手は鷹木信悟選手を倒すべき相手だと決め、彼がヘビー級に行ったのであれば無差別級として追いかける宣言をしている。強い想いを胸に秘め、成長を続けるSHO選手。

では、一方でYOH選手はどうだろうか。彼はずっと「ロッポンギ3Kを世界一のタッグチームにする」と言い続けてきた。

NO.1タッグチーム。世界で最高のチーム。越えるべき壁だと思ったものは全て乗り越えなければならないのだ。

 

3組目のチームになれるか?

新日本プロレスで「IWGPタッグ」と「IWGPジュニアタッグ」を戴冠したタッグチームは2つしか存在していない。NO LIMIT(内藤哲也選手&高橋裕二郎選手)とヤング・バックスだ。ジュニアのスピードを持ったままヘビー級のパワーに打ち勝つ。

世界一のタッグチームになるためには、この頂にも挑まなければならない。

そのために、2人はVSヘビー級の技を磨き続けている。YOH選手はファイブスター・クラッチを中心とした押さえ込み。SHO選手は関節技。それぞれが対ヘビー級とも言えるような技を磨き続けることで、ヘビー級と同等以上に渡り合う可能性は十分にある。

そして、頂上まで登った後はいよいよあの瞬間が待っているのだ。

YOH VS SHO

YOH選手VSSHO選手のシングルマッチ。素晴らしいタッグチーム(一部を除く)は直接対決が非常に面白い。

普段タッグチームを組んでいる二人が激突するからこそ生み出される特別な時間があるのである。

ロッポンギ3Kの2人もきっとそう。YOH選手とSHO選手にしかなし得ない対決があるはずだ。

道半ばの対決よりもトップを取ってからの方が盛り上がる。

2人が本能で求めているのは、ヤングライオン時代から対決を重ねてきた自分たちにしか分からない、お互いへの感情をぶつける場なのかもしれない。

YOH「今さ、あるマンガ読んでてさ、そのマンガの内容がね、弱小のサッカーチームがどんどん、格上の大物チームを食っていくっていう話なんだけど、このタイミングで、このマンガに出合えたことって、いい前兆だと思うんですよね。これは絶対つかんで放さない。たどり着いてみせる。ジャイアントキリング、起こします」
SHO「まあ見ての通り、今の俺たちは丸腰。このシリーズ、タイトルにも絡めてないし、腰にも何もないし、肩書も何もないけど、こういう鳥取での1勝も、決してムダにしません。必ず次につなげてみせます」

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