KENTA劇場が新日本プロレスを席巻している事実について

KENTA劇場が新日本プロレスを席巻している事実に、半年前の僕はなんと思うだろうか。

「ワールドタッグリーグ2019」とイッテンヨン東京ドーム「レッスルキングダム」の前哨戦が繰り広げられている今回のサーキットもいよいよ本日で見納めとなる。

終着駅は獣神サンダー・ライガー選手とゆかりのある人物である山田恵一さんの生まれ育った土地である広島。野毛道場ともう一つの生活拠点である福岡の地を経てたどり着いたこの街で優勝カップを手にするのは、一体どのチームになるのだろうか。

ただし、今回のシリーズで最も異彩を放ち、人気を爆発させたレスラーは意外な人物だった。

優勝戦線をひた走るSANADA選手でも「IWGPヘビー級王者」として寒くなった飯伏幸太選手を威嚇したオカダ・カズチカ選手でも、休場を匂わせてドキドキさせたタイチ選手でもない。

矢野通選手とコルト・カバナ選手による究極と極上が融合したタッグチームだ。と、僕的には言いたいところだが、違う。

YouTubeやTwitterなどのSNSの反響がある1人のレスラーに集中している。

新日本プロレスに拡散という指標があるのであれば、「バレットクラブ」のKENTA選手の右に出るものは居なくなってしまった。

細かい数字は下の画像を見てほしいが、3倍から10倍以上数字が違う。なぜ、KENTA選手はここまで人の心を惹きつけることに成功したのか。その答えに迫ってみたい。

 

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Pretender

内藤哲也選手がコメントを封印しはじめた昨今、バックステージ“でも”魅力的な言葉を残すレスラーを僕たちは探し続けていた。

いわゆるKENTA劇場が始まったのは石井智宏選手との「NEVER無差別級選手試合」からだろう。

#TOMOをキーワードにバックステージで相手をDisりまくる。アニメ声、イケメン、萌え。その全ての要素が石井智宏選手と紐つかないものだったため、KENTA選手の一言一句を聞き流すまいと注目が集まる結果となった。

とばっちりを受けるようにYOSHI-HASHI選手も「ブス」と威嚇。後にタイトルマッチを戦うことになったのだが、試合が終わった今でもブスだ、棒の意味が分からないなどとにかく弄りまくっている。

YOSHI-HASHI選手の棒を弄っていた男と言えば、現WWEの中邑真輔選手の顔が浮かぶが、2人の間でYOSHI-HASHI選手について語りあうシーンがあったのだろうか。

そして、話は後藤洋央紀選手ことゴトヒロへ。そして、「ワールドタッグリーグ2019」の開幕と共にKENTA劇場がエスカレートしていくこととなった。

 

イメージビデオかよ!

K「ごめん!今日の更新、待っててくれた?」

(首を縦に振る)

K「昨日は舞台を観に行って、その後会社で仕事をして、食事に行ってたんだよね。だから、書く時間が中々取れなくてさ...」

(首を縦に振る)

K「いやー。ごめん。いつもよりも2時間も遅いもんね。寂しくなった?」

(首を縦に振る)

K「ごめんね。寂しい思いさせて」

(首を横に振る)

K「我慢させてごめん...」

(首を横に振る)

K「でもさ、その分一生懸命書いたから。ちゃんと読んで欲しいな」

(首を縦に振る)

K「ありがとう。明日も読んでくれる?」

(首を縦に振る)

K「約束だよ?」

(首を縦に振る)

K「イメージビデオかよ!

※KはKAWANOのK

とまぁ、こんな具合でKENTA劇場は進んで行った。オフィシャルカメラマンとのやり取りから、「ワールドタッグリーグ2019」のパートナーである高橋裕二郎選手とピーターさんも登場する物語に発展。更に高橋裕二郎選手ことゆうちゃんもイメージビデオに参戦するなど、混沌を極めた状態になってきている。

石井智宏選手は入場後がメインのやつ。後藤洋央紀選手は高橋裕次郎選手に対して、「付き合う相手を選べ」と提言してしまうほどの状況が生まれている今、新日本プロレスのバックステージはKENTA選手に牛耳られているのだ。

高橋裕二郎選手登場のバックステージコメントは以下だ。

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KENTA「(※ビデオカメラに向かって話しかける感じで)おかえり。ビックリしたかな? 勝手に君の家、入り込んでゴメン。エッ、どうやって入ったのかって? 前に、内緒でスペアキー作ってたんだ。あれから連絡したのに、メールしても返事ないし、電話も出てくれないし。あれからいろいろ2人の思い出を考えたりしてたんだけど、やっぱり君しかいねえなと思って……。あれ覚えてるかな? よくファミレスでさ、朝までYOSHI-HASHIの悪口言ったじゃん。覚えてるかな? あれ、あの間、『ブス』って1000回ぐらい言ったよね。あれ、楽しかったよね。覚えてるかな? あと、ほら、なんかのゲームの罰ゲームで、君がYOSHI-HASHIのTシャツを着てディズニーランドに行かなきゃいけないって、君が限界きちゃって、自分で(YOSHI-HASHIのTシャツを)ビリビリに引き裂いたことあったじゃん? あれもすごい面白かったよね。どうだろ? なんか、気ぃ変わったかな? 俺のこと、ダメかな? ……エッ、もう帰れ? 俺は君が裕二郎と別れるまで帰らない。警察呼ぶ? フッ、お前の携帯(電話)、俺さっき解約してきたから。誰にも電話なんかできねえから。『(裕二郎と)別れる』って言えよ。『別れる』って言え! じゃあ、どうなってもいいんだな? ああ? 知らねえからな。(※詰め寄ると、ビデオカメラをつかんで大きく揺らす)」
裕二郎「(※コメントスペースに入って来て)やめろ! 何をやってるんだよ? 彼女はもう、俺の女なんだよ。わかったらもう、帰ってくれ」
KENTA「チキショー、ふざけんなよ(※と吐き捨ててコメントスペースを出ていく)」
裕二郎「(※ビデオカメラに語り掛けるように)大丈夫? ケガはない?」
KENTA「(※戻って来て)もう、いいねん! なに本人、登場してんだよ。もういいんだよ、そのプロ魂は。いい、もうエンターテイナー……。どんだけエンターテイナーやねん……。(※コメントスペースを出ていく裕二郎に向かって)最高だな、あいつ。やっぱ、これは俺のパートナーであることに間違いねえよ。ちょちょちょ、座ろ。(※フロアにあぐらをかいて)いやあ、ここまでホント、あいつと一緒にやってきて、メチャクチャ充実してるわ。そりゃあ、勝った負けたあるよ。でも今シリーズからさ、本格的に組みだして、これだけ充実してユージとやれてるっていうのは、ほんとにメチャクチャうれしい。エッ、今日はゴトヒロ? (襲いに)行ったよ、俺。仕掛けたよ。あとは、彼の返答を待つのみかな? 何かやってくれんのかな? 面白いこと返してくれんのか? それとも、Twitterで、返してくんのかな? 楽しみにしてるよ。ゴトヒロ。それからもう一つ、ブス。あいつの(昨日の)コメント、見た? マジで、マジで(返して)きたんだよ、ブスのくせに。なんで、『髪の毛触って、何が悪いんだ?』『誰が決めたんだよ?』……へッ、世間が決めたんだよ。ブスはそういうことするなって。ブスのくせに、あんなカッコつけたことすんなよ。俺の意見じゃないから。世間の意見だから。一般常識、ブスは黙って、ブスらしくしてればいいの。わかった? ふざけんなって……。今日で最終回っぽくなっちゃったなあ……。なんで俺が最後、ストーカーだったって話で終わってんだよ、これ? よくわかんないよ。結局、俺が何が言いたかったかっていうと、“YOSHI-HASHIって絶対、ああは言われてるけど、実際、<俺って結構いけてるし>って思ってるタイプの人間”ってこと。これ、間違いない」

 

SNS最強の男

★速報★

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KENTA選手は新日本プロレス参戦後、アジャストできていないという理由で、バッシングを受けることが珍しくなかった。

「バレットクラブ」へのヒールターンを果たして迎えた石井智宏選手とのリマッチが素晴らしかったからこそ、KENTA選手は一気に流れを変えることができたのだと思う。

今、KENTA選手はヒールとして独特な立ち位置から新日本プロレスを盛り上げ続けている。

SNSでの反応は他のレスラーと比較して、役3倍以上。そうなってくると、絡むと美味しい相手だと認識され、狙われる立場になってくるのは間違いない。

これからKENTA選手は東京ドームに向けて一体どんな仕掛けを行なってくるのか。

「NEVER無差別級ベルト」が今、新しい輝きを放ちつつある。

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