プロレスリング・ノアの開国と新日本プロレスの海外戦略
プロレスリング・ノアの開国と新日本プロレスの海外戦略について書いてみたい。
年始早々プロレスリング・ノアの仕掛けは止まることを知らない。丸藤正道選手がDDTに上がるのだから、お互いのファンがクロスする瞬間に大きな盛り上がりを生むに違いないと思う。とても面白い取り組みだ。
さて、伝説が生まれるイッテンゴの朝、皆様はいかがお過ごしだろうか。
そして、昨日のイッテンヨンはどのように受け止めてただろうか。
笑いあり、涙あり、激しさあり、感動あり。
現代のプロレスはどこまで進化するのだろうかと、あまりにも大きなモノを目の前に出されてしまったような気がしている。
超豪華な素材をこれでもかと使った最上級の幕の内弁当。ただ美味しく作っているだけではなく、職人たちの感情がヒシヒシと伝わってくるのだから食べていて涙が流れないワケがないというものだ。
改めて書くと、イッテンヨンのタイトルマッチは全部で5つ行われた。
IWGPヘビー、インターコンチネンタル、ジュニアヘビー、US。そして、タッグ。
全ての試合が大きく盛り上がっただけでなく、全ての試合の色自体が違った。その点からまとめていきたいと思う。
タイトルマッチの色
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オカダ・カズチカ選手は最強の冠どおり、四天王プロレスの雰囲気すら漂う危険な技も飛び交う激しい試合。
内藤哲也選手とジェイ・ホワイト選手はダークヒーローとヒールが己の目標を達成することを目的にぶつかり合う時間となった。唾を飛ばし合うなど、綺麗事だけでは世の中は済まされないと語っているようにも思えた。
夢を叶えたいのであれば、手段は選ばない。人の道を外れた男の介入もあり、とにかくハラハラする試合だったように思う。
高橋ヒロム選手とウィル・オスプレイ選手は怖いもの知らずな者同士がぶつかった時にどうなるのな?という一つの終着点を見た。
2017年、KUSHIDA選手に見舞ったTIMEBOMBを発展させた新技TIMEBOMB2も飛び出した。
サプライズ満点でスリリングな試合だったように思う。
ランス・アーチャー選手とジョン・モクスリー 選手。この試合が完全にビッグサプライズだった。WWEの現役スーパースターに対して、パワーとアイデア、閃きで好勝負を作り上げたランス・アーチャー選手。
反則裁定なしのデスマッチで痛さを伝えつつ、アメリカンプロレスとは何たるかを伝えたような気がしている。
K.E.Sの事実上解散という寂しい状況ではあるが、ここまでシングルプレイヤーとして飛躍するとは思わなかった。
2020年も赤いサイクロンとして大活躍する。そう感じさせる試合だったように思う。
最後にタッグ。邪道選手の介入をかわし、同期が栄冠を掴み取った。最後は怪我で欠場していたデビット・フィンレー選手が決めたという展開もナイスだった。
G.o.Dの2人は東京ドームで勝てないという謎のジンクスを何とかしなければならない。
と、ここまで書いてきたがそろそろ本題に入ろう。新日本プロレスは一部開国するべきではないか?という理由についてである。
スポット参戦が鍵を握る
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日本で女子プロレスのブームが巻き起こりその後衰退の一途を辿ってしまったのは団体対抗戦が原因だと言われている。
究極的に盛り上がる一方で通常の試合へのワクワク感が薄まるというのが理由だ。
では、団体対抗戦ではなくスポット参戦ならばどうだろうか。前述した通り、プロレスリング・ノアは人気レスラーである丸藤正道選手をDDTへの派遣した。
これは双方のファンを活性化させるいい施策になると思う。では、新日本プロレスはどうか。
僕はこれまで以上に海外団体へのスポット参戦が増える気がしている。
新日本プロレスは東京ドームで4万人を動員する団体になった。世界を目指すのであれば、世界で人気のある団体へレスラーを派遣し、そこで新規のファンを獲得していくことが大切なのである。
その鍵が今回の棚橋弘至選手VSクリス・ジェリコ選手に詰まっている気がしてならない。
棚橋弘至選手が勝った場合、AEWのリングに新日本プロレスのエースが上がる可能性がある。AEWはWWE(NXT)とバチバチにやりあっている。
お互いがお互いのレスラーをスポット参戦させることで、相乗的に魅力を高めていくことは正しいことなのかもしれない。
事実、クリス・ジェリコ選手もジョン・モクスリー選手も新日本プロレスファンから受け入れられるだけでなく、新日本プロレス自体に話題を生み、ファンを呼び寄せている。
新日本プロレスの海外戦略。その新しい一手が決まるのは今日のセミファイナルなのかもしれない。
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