オカダ・カズチカの涙。最強の男の最高のマイクに感情的になった夜
オカダ・カズチカの涙。最強の男の最高のマイクに感情的になった夜2020年1月4日、戦い始めの東京ドームは40008人の満員で初日を終えた。イッテンヨンが終わり、伝説創るイッテンゴへ。ファンの期待を最大限に浴びた“レインメーカー”オカダ・カズチカ 選手は「G1クライマックス29」の覇者飯伏幸太選手を破った後のマイクで感情を露わにした。
「超満員にならなかった!」
この言葉普段のテンションでいうものだからを来年だよ!来年!と気軽に受け止めてしまった。
だが、新日本プロレスを背負う男は最強のチャレンジャーを破った上で「本当に目指しているもの、本当の目標へ届かなかったこと」を自覚し、言葉を詰まらせた。
超満員。今とは違う発表なので一概に言えないが40000人よりもはるかに多い人々が東京ドームへ足を運んでいた。
当然、時代は違う。新日本プロレスワールドの存在はあまりに大きい。僕自身、この日は新日本プロレスワールドでの観戦だった。
もしも、新日本プロレスワールドがなく、会場で見るしか無い時代にプロレスを好きになっていたら?僕は会場へ足を運んでいたかもしれない。
それほどに社会的な状況だって違う。
ただし、オカダ・カズチカ選手は言い訳の一つもせずに、自分が悪いと自分の責任だと重すぎる荷物を背負った。
新日本プロレスをV字回復させた棚橋弘至選手から引き継いだ荷物。
愛で再び花が咲いた場所を金の雨、恵の雨で大輪の花にする覚悟がオカダ・カズチカ選手にはあるのだ。
チケットだって例年よりも早く売った、プロモーションに尽力した。
一般的に考えれば40000人は満員だし、満足してもいいはずなのだ。
ただ、2年前。超満員にするとオカダ・カズチカ選手は宣言していた。自分との約束をイッテンヨンで守ることができなかった。それがなによりも我慢できなかったのだろう。
プロならばバックステージで涙を流した方がいい。ただ、超人である前に、プロである前にオカダ・カズチカ選手なのだ。
内藤哲也選手やジェイ・ホワイト選手のように流暢で捲し立てるようなマイクは持っていない。
かつては感情の無いマスクマンのようだと一刀両断された。
それが今はどうか。あんなにも気持ちがこもったマイクを聞かされたら明日は東京ドームで応援するしかないではないか。
レインメーカーの本気。彼だけの言葉。彼だけの悔しさを感じたマイクに敬意を評したい。
オカダ・カズチカ 選手はやはり新日本プロレスの顔であり、最強で最高のプロレスラーだった。
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