内藤哲也とKENTA!真逆過ぎる2人の戦いと僕の本音

内藤哲也とKENTA!真逆過ぎる2人の戦いと僕の本音について書きたい。

2020年1月7日に行われた「レッスルキングダム14」の二夜明け会見に「IWGPヘビー及びインターコンチネンタル王者」の“二冠王”内藤哲也選手が登場した。

イッテンゴで伝説を創った“制御不能なカリスマ”の前に新日本プロレスが突き付けたのは“令和のテロリスト”ことKENTA選手とのダブルタイトルマッチ。1人のレスラーとしてKENTA選手の度胸は尊重するものの、4強(内藤哲也選手、オカダ・カズチカ選手、ジェィ・ホワイト選手、飯伏幸太選手)と比較すると1、2、3枚は落ちると苦言を呈した。

内藤哲也選手が新日本プロレスのど真ん中に返り咲き、逆転を実現させ一番美味しい大合唱を阻止したKENTA選手。“令和のテロリスト”が起こした大事件から頭が冷えてきたところで考えてみると、2人は全くの対角に位置していることが見えてきた。

VS新日本プロレス、VS木谷オーナーを掲げてファンからの支持率を高め続け、大声援を集めるようになった内藤哲也選手。

VS新日本プロレスファン、VS人気レスラーを軸にSNSでトレンド入りを連発し、業界内外からも注目を集めることに成功したKENTA選手。

受けの内藤哲也選手と攻めのKENTA選手。

開戦前に2人のことをじっくりと考えみたい。

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誰もできなかったことを成し遂げた男

内藤哲也選手はオカダ・カズチカ選手への2億円プロジェクトやリマッチが続く団体の方針に噛みつき続け、ファンの心に火を付けた。

そう、新日本プロレスファンも心ではずっと思っていたのだ。2011年1月4日〜2016年4月9日までの間、棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、AJスタイルズ選手の3人しか「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠していなかったのである。

トップ層はレヴェェルが違うと言えば聞こえはいいのだが、リマッチ合戦があったのも事実。凝り固まった団体の状況に対して、苦言を呈し有言実行で時代を変えたのが制御不能となった内藤哲也選手だった。あれから4年。「ロスインゴブレナブレス・デ・ハポン」は新日本プロレスを牽引するユニットとなった。そして、2020年の東京ドームで史上初の偉業となる“二冠王”に輝いたのだ。

スターダムに上り詰める第一歩は新日本プロレスに噛み付いたこと。全てはここから始まったのである。

続いてKENTA選手について触れていこう。僕は、誰も触れることができなかったことに触れていくKENTA選手を見て彼の見方が少しずつ変わってきた。

 

ヒールとなり魅力が爆発

「G1クライマックス29」で本調子を出すことができなかったKENTA選手。棚橋弘至選手が「近年の新日本プロレスの中で難しい試合」と語ったように、新日本プロレスにフィットするまで時間が掛かった印象を受けた。

ただし、石井智宏選手から「NEVER無差別曲線」のベルトを奪取して以降、バックステージを中心に魅力が爆発した。

新日本プロレスがYouTubeで公開している動画の再生はKENTA選手のみ桁違いの数字を残していたのだ。他のレスラーと比較して3倍以上再生数が違う。

バックステージで繰り広げられる謎のイメージビデオ。更にはTwitterでとことん相手レスラーを弄る姿勢。その全てが今の新日本プロレスにはないものだった。

ターゲットを内藤哲也選手に絞ったことで、以前にも増して新日本プロレスファンを弄るようになった。

この点について、今のところ新日本プロレスは黙認している。ここにどんな意味があるのだろうか。

 

僕も本音を書こうと思う

KENTA選手は自分に対して、不適切な言葉を使っている新日本プロレスファンを晒し弄った。

この行為自体に賛否両論が浮かぶとは思う。ただ、個人的には「そういう人いるんだよな。大人として同じ趣味なのが恥ずかしい」と思っていた。

会場で周りがやっているから、知らなかったと何も調べずに動画を撮影してSNSに上げる。

試合が終わった後の会場にゴミを散らかして帰る。酔っ払っていきなり喧嘩を売ってくる。

命を懸けてリングに上がるレスラーに対して、言ってはいけない言葉を平気で投げかける。

自分が納得行かない結果になるとSNSで新日本プロレス公式やレスラーにクソリプを飛ばしまくる。

挙げればキリがない。

夢中になるのは素敵なことだ。コンテンツの楽しみ方は人それぞれだし、誰が何を言えるものでもない。

 

ただ、大人でしょ?と思うことがあまりにも多かった。

行き過ぎたファンの行動を見ると、正直冷める。木谷オーナーはマニアがコンテンツを潰すと語っていたが、まさにその通りで「行き過ぎたファン」が他のファンを遠ざけコンテンツを潰す可能性があるのだ。

KENTA選手はVS新日本プロレスファンへと向かって以降、僕の中では好感度がうなぎ上りである。

これまで誰一人レスラー側でこのマナーの悪い“お客様”について言及してきた人はほぼ居なかった。

皆が思っていたことを代弁し、実行する。ある意味で2016年の内藤哲也選手とアプローチは違えどやっている方向性は同じなのだ。

2人は2020年2月9日大阪城ホールで激突する。前哨戦を含めてどんな戦いが繰り広げられるのか。今から楽しみである。

大方の予想を裏切り「鉄也!こんバカチンが!」と言い切ったKENTA選手のセンスから目を離すことができない。

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