なぜ、辻陽太は海外遠征でメキシコを希望しているのか?

なぜ、辻陽太は海外遠征でメキシコを希望しているのか?2020年の「ファンタスティカマニア」のバックステージで突如、辻陽太選手の胸中が明かされた。

海外遠征。新日本プロレスのヤングライオン ならずとも海外遠征は若手レスラーがブレイクするための大切な行事である。

オカダ・カズチカ選手以降の新日本プロレスを並べてみると以下になる。

オカダ・カズチカ選手、EVIL選手、ジェイ・ホワイト選手、成田蓮選手→アメリカ。

高橋ヒロム選手、グレート・オーカーン選手、海野翔太選手→イギリス。

YOH選手、SHO選手、カワトサン選手→メキシコ。

高橋ヒロム選手はイギリスからメキシコ、アメリカと3つの国を股にかけた。YOH選手とSHO選手は2人でメキシコからアメリカへと渡った。

このように一つの国に留まることなく、色々な国を転々するケースも決して珍しいことではない。

そんな中、辻陽太選手はメキシコを希望した。直近の新日本プロレスではジュニア選手が進む場所であるにも関わらず、だ、

グレート・オー・カーン選手から棚橋弘至選手の付き人を引き継いだ男はなぜ、メキシコの地を選ぶのか。その理由について考えてみたい。

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狙うのはロス・インゴ入りか?

今、新日本プロレスを引っ張っているヤングライオンと言えば辻陽太選手と上村裕也選手だ。

いや、野毛道場という意味では2人しかない(ここは後述する)。

海野翔太選手と成田蓮選手が日本から飛び出した今、彼らの活躍が“前座”の鍵を握っていると言っても過言ではない。

以前、こんなことがあった。内藤哲也選手が当時の小松洋平選手(現在のYOH選手)を「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」にスカウトしていたのだ。最終的にはリングサイドで暴行を加え有耶無耶になったものの、小松洋平選手が田中翔選手と共にメキシコへ飛んだのだから、未来への可能性はつながっていた。

EVIL選手、高橋ヒロム選手に続く、生え抜きレスラーの「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」入り。

同じ時期道場で汗を流した2人の先輩もいるだけに、その可能性は十二分にあった。が、ロッキー・ロメロ選手のスカウトにより「CHOAS」へ加入。今では“ロッポンギ3K”として大活躍している。

ここでの共通点は、内藤哲也選手から直々に何かしらの形でアクションを残しているということだ。

「プロフェッショナル仕事の流儀」で内藤哲也選手は辻陽太選手について言及してた。

それも試合が好きだと褒めていた。この情報が辻陽太選手に入っていないとは考えにくい。

 

内藤哲也のコメント

「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」に加入することはレスラーとしてあまりにも美味しい。

偉業を達成した“二冠王”内藤哲也選手は自ら切磋琢磨するユニットであることを公言している。ユニット内での対決が推奨されているわけだ。

血気盛んな海外武者修行帰りでいきなりユニットのトップに挑戦する。そんな展開もゼロではない。

辻陽太選手は日頃から目標を口にする野心家だ。そんな彼が虎視眈々と狙うのは「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」入りなのかもしれない。

今回の「ファンタスティッカマニア2020」でら、内藤哲也選手が直々にヤングライオンの2人と肌を合わせる展開も続いてる。辻陽太選手、上村裕也選手それぞれへ向けてコメントを残しているのだ。

 

内藤「(※2本のベルトをフロアに並べて)ドゥルセ・ガルデニア? オレ、彼のこと全然知らなくてさ、“どんな選手なのかな?”って思いながら『FANTASTICA MANIA』に来たけど……噛めば噛むほど味が出てくるね。いやあ、いいレスラーじゃないの。もっと闘いたくなってきたよ。なんかああいう未知の選手が、まだまだたくさんいるのがCMLLだからね。久々に行きたいなあ。史上初の偉業を達成した男として、またCMLLに乗り込みたいなあ。まあ、そう遠くないでしょう。近い将来、またアレナ・メヒコの舞台に立つ時が来ますよ。それから、連日闘ってる、辻、上村。彼ら、このままでいいの? 新日本プロレスの生え抜きだろ? 意地はないのかよ? こんなチャンスないんだよ。ちょっとでもいいよ、何か爪跡を残してみろよ。オレ、『FANTASTICA MANIA』、明日が最後だからね。もう明日しかチャンスはないからね。対戦相手の上村、そして辻もどうせセコンドでオレの試合見てんだろ? 何か爪跡を残してみろよ。カブロン!」

 

下の世代不在

辻陽太選手の新日本プロレスデビューは2018年4月10日。ちなみに、海野翔太選手は2017年4月13日、岡倫之選手は2017年1月3日と。通常、一年以内には新しいヤングライオンがデビューしていたが、辻陽太選手と上村優也選手以降、続いてない。

丸坊主のセコンドもまだ確認できていないことから、次の新弟子育成に苦戦しているという見方もある。

豊作続きのヤングライオンに一体何が起こっているのだろうか。また、この問題は2人の海外遠征タイミングにも影響する。

端的に言えば2020年4月にデビューしたとして、前座を任せられるまでに1年半から2年は掛かる。このことから辻陽太選手と上村優也選手の海外遠征はなんと2022年以降になる可能性がで出てきてしまったのだ。

彼らのヤングライオン時代を長く見れることは嬉しい。ただ、2022年と言えば海野翔太選手や成田蓮選手が帰国する時期とも言える。

高橋ヒロム選手、ロッポンギ3K、ジェイ・ホワイト選手と2017年までは比較的スムーズに凱旋帰国が組まれていたが。ただ、2017年11月にジェイ・ホワイト選手が凱旋帰国を果たして以降、そういったサプライズがないのも現状なのだ。欲張った発言だとは重々承知しつつも、若手育成は団体運営で最も大切なものの一つだと言える。

2020年4月。新しいヤングライオンが登場するのか。3ヶ月間楽しみにしたいイベントがまた一つ増えた。

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