スターダムの女子限定大会について新日本プロレスファンが考えてみた

スターダムの女子限定大会について新日本プロレスファンが考えてみた。

2020年1月13日、女子プロレス団体スターダムが2020年5月6日に東京都・新木場1stRINGで初の女子限定大会『ガールズフェス2020』の開催が決定したことを発表した。同日夜には『男性限定大会~ボーイズフェス 2020~』も開催しれるという。

新日本プロレスの親会社であるブシロードの買収劇から早くも2ヶ月。次々と出てくる新しい施策に既存ファンならずとも目が離せない存在となりつつある。

僕は今回の女子限定大会について非常に意味があると思っている。

多様性の時代において男性、女性という区別自体がナンセンスという見方もあるが、僕はこう思っている。

異性から好かれ、同性から憧れの存在でなくてはならない。

スターダムの新しい一歩はとんでもない意味を持っている。僕はUVERworldという6人組のバンドが大好きだ。

とことんまで音楽を追求し、音と言葉でファンの心を揺さぶり続ける。それは売れ線に走ってファンの共感だけを得ようとするマーケティングとは逆張りとも言える。ただ、彼らは東京ドームに43000人以上を集めた。

それも男のみで、だ。おそらくだがチケットの申し込みだけで見れば更に多くの男連中が彼らの晴れ姿を見るために水道橋駅へ向かったと思う。

UVERworldが男限定のライブを行ってきた意味。そして、スターダムが本当の意味で女子プロレス界に革命を起こそうとしていることの意義について書きたい。

木村花選手の「女性ファンだけの前でやってみたいという夢がかなった」という言葉の裏側にあるものを予想してみたいと思う。

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女子プロレス団体の目覚め

新日本プロレスにハマって以降、日本のプロレス史についてそこそこ目を通してきた。

そこには男子だけではなく、女子プロレスも含まれる、女子プロレスの歴史についてもリアルタイムでのエピソードを追っていた訳ではないが、時代の流れは勉強してきた。

僕のパレハが元々全日本女子(全女)ファンだったこともあり、その魅力について聞くと「とにかく刺激的ですごい」という言葉が返ってきたことがある。

そうなのだ。女子の試合は痛みが伝わりやすい。ダメージの量ではなく質が違うと言ったところだろうか。とにかく女子レスラーの試合は痛そうで、ドラスティックである。

元々、女子プロレス団体のファンは女性だった。親衛隊なるファンクラブだって全て女性ファンが作ってきた。

有名女子レスラーの中にも親衛隊出身の方も珍しくないとう。つまり、女子が女子プロレスの人気を支えていた時代は確かにあったのだ。

改めて女子プロレス人気を生み出すには、新日本プロレスを通じて生まれた“プ女子”をスターダムへ引っ張ってくることが大切なのである。

なぜならば、トレンドは女性が作るものだからだ。

 

木村花という革命家

前述した通り、レスラーは異性から好かれ、同性から憧れの存在でなくてはならない。

当時の全日本女子プロレスは激かった。いや、激しすぎた。文献を読むだけでも「マジか」と思うことが珍しくない。※後楽園ホールの2階からフットスタンプを見舞ったなど。

団体戦という確実に盛り上がる大会を連発した結果、通常の大会では「豪華さが足りない」とファンが錯覚するようにもなった。実際は、それまでと変わらないのに、だ。

僕が知らなかった女子プロレスブーム。そして、新しい世代の女子レスラーたちが次のトレンドを作ろうとしている。

僕は特に木村花選手に注目している。エキゾチックで魅力的な容姿と熱いファイト。何よりも女子プロレスラーの既存イメージを崩そうという姿勢が素晴らしい。

「テラスハウス」への出演は革命的なエピソードなのだ。旧態依然とした女子プロレスの世界には恋愛禁止というものがあった。そのため25歳で引退するという裏ルールがあったほどなのだ。

そこに木村花選手は公然と恋愛宣言をぶち込んできた。女子プロレスラーも恋愛するのだ、自由なのだ、と。

 

後楽園ホール満員の女子が訪れる

今回、女子限定大会の同日に男子限定の大会も開催される運びとなった。これはいい発想だと思う。本質的には性別でファンを分けることは今時の考えではないのかもしれない。

ただ、やる意味と価値、意義はとんでもなくある。

まずは、男性ファンばかりで試合を見に行くことができなかった在宅ファンが会場に足を運ぶ可能性が高いということ。

次に異性の目を気にせずに観戦することで、従来とは違う感じ方があるということだ。

前述したUVERworldも男限定ライブを始めたキッカケは東京ドームでライブをした時に男子が1割〜2割だったことが起因していると語っている。

音楽は誰でも平等に楽しめるものなのに、自分たちは異性にしか響いていないのではないか。そう考えた結果、漢祭りは生まれたのだ。

では、スターダムの女子限定大会はどうか。

ここをキッカケに後楽園ホールを女子だけで埋める。これが女子プロレスの新しい夜明けにつながるのではないだろうか。

僕は3年、いや2年以内に女子限定のスターダム後楽園ホール大会が実現すると思っている。

それほどの勢いがスターダムにはあるのだ。

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