「何か起きる雪の札幌」タイチとオカダ・カズチカが魅せた本気の試合に涙

「何か起きる雪の札幌」タイチとオカダ・カズチカが魅せた本気の試合に涙が止まらない。

2020年2月2日、「釣り★スタ presents THE NEWBEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~」で12年振りにこの2人のシングルマッチが組まれた。

「CHAOS」の“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手と「鈴木軍」“愛を捨てた聖帝”タイチ選手。

今では新日本プロレスの顔であり、世界を代表するプロレスラーとなったオカダ・カズチカ選手が「新日本プロレスでのデビュー戦」を戦ったのが、タイチ選手だった。

この日、タイチ選手は全日本プロレス“完全無欠のエース”をリスペクトしたファイトを魅せた。

新日本プロレスを代表する男となった岡田くん。そんな後輩に12年越しの連勝することこそが「何かが起きる雪の札幌」なのではないか、そんな期待をファン全員に抱かせる30分53秒だったように思う。

また、オカダ・カズチカ選手がタイチ選手を破った意味については一つだろう。

二冠戦を実現させたあの時、内藤哲也選手はタイチ選手を破ってなぜか何も持たないまま、あの一戦へ名乗りを挙げた。

オカダ・カズチカ選手が再び「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠するためにタイチ選手は避けて通ることができない道だったのように今は思うのだ。

それでは試合を振り返っていこう。

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石狩太一と岡田かずちか

ゴングと共に最初の仕掛けはタイチ選手から。前日、花道でブラックメフィストでさらに痛めつけた首をいきなり攻める。

オカダ・カズチカ選手は常に首を気にしつつ、場外で鉄柵越えのフライングボディアタックを披露。普段よりも早い展開が少し気になる時間が続いていく。

ゴングが鳴ってから約5分。殆どの時間を場外で戦いオカダ・カズチカ選手がタイチ選手をリングの中に入れる。

 

人生はチャレンジだ

オカダ・カズチカ選手がリズムを作っていくかと思いきや、タイチ選手がデンジャラス・バックドロップを一閃。堪らず、オカダ・カズチカ選手がリング外へエスケープするも、タイチ選手は逃さない。

場外でさらに首へダメージを集中させる。

「タイチは帰れ!(ボリューム小)レッツゴータイチ!(ボリューム大)」と、地元北海道のアドバンテージもあり、タイチ選手が主導権を握っている印象を受ける。

更にはリング中央で「拷問コブラ(コブラツイスト)を披露。オカダ・カズチカ選手を徹底的に絞り上げる。

かけた相手の頬・側頭部を上から押さえつける独特なフォームは本来、自分よりも小さい相手を痛ぶる技として話題になった。

115キロまで増量した(?)という話もあるタイチ選手。まさに「人生はチャレンジだ」という言葉通り、この一戦に向けて新しい武器を抜いてきた。

 

解説席も面白い

この日の解説席には同じく「鈴木軍」の“ヒールマスター”金丸義信選手とオカダ・カズチカ選手にとっては大先輩、タイチ選手にとっては元タッグパートナーのミラノ・コレクションA.T.さんが座った。

更にはみんな大好きGK金沢さん、実況は大西アナウンサーとまさに最強の布陣が組まれている。

一言で言えば、今日の新日本プロレスワールドの実況解説席は超豪華である。

金丸義信選手はタイチ選手をサイド、ミラノ・コレクションA.T.さんはオカダ・カズチカ選手サイド、GK金沢さんは中立とバランスが素晴らしい。

ぜひ、“追いワールド”も楽しんで欲しい一戦である。

 

のぶが動く!

オカダ・カズチカ選手がアイアンフィンガー・フロムヘルを手に取ると解説席を飛び出してレッドシューズ海野レフリーに大抗議を行う金丸義信選手。

「札幌だろ!何かが起きるんだよ!」

聖帝十字陵(ストレッチプラム)が炸裂。タイチ選手が丸腰のレインメーカーを徹底的に絞り上げる。

ロープエスケープしようにも完全に足でブロックするテクニックも魅せる。

 

レインメーカー封じ

オカダ・カズチカ選手の必殺技レインメーカーを切り返し、聖帝十字陵でスタミナを奪うと、再びデンジャラス・バックドロップを見舞う。

オカダ・カズチカ選手が中々ペースを掴むことができない。

さらにはジャンボ鶴田さんよろしくのバックドロップ・ホールドまでを魅せる。

1人全日本プロレス。タイチだけの王道。全てを新日本プロレスの象徴にぶつけて行く。

その姿に思わず、目頭が熱くなってきた。

と、タイチ式外道クラッチへ。カウントはもう2.99999だ。正直3カウント入っていてもおかしくないレベルである。

「強いんだよお前は!」ミラノ・コレクションA.T.さんが思わず叫ぶ。

タイチ選手は強い。そして、心を惹きつける魅力的なプロレスができる。ズルイスタイルもバチバチにやり合うスタイルも素晴らしいのだ。

 

タイチは帰れ!

レインメーカーを喰らってタイチ選手は立ち上がることが出来なかった。

マイクを持ちオカダ・カズチカ選手は「タイチは帰れ!」と会場を煽る。タイチさん、なまら強かったですとコメント。

そして、最後に気になる人物としてアントニオ猪木さんの名前を挙げた。

何かが起きるのは持ち越しなのか。それとも言いたかっただけなのか。今後の展開が楽しみである。

最後に。「何かが起こる雪の札幌」。アクシデントではなく、好勝負を魅せることが「起きる」ということでいいのではないか。そう感じさせる名勝負だった。

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