ザック・セイバーJr.とウィル・オスプレイのリマッチがRPWで決定!

ザック・セイバーJr.とウィル・オスプレイのリマッチがRPW(レボリューションプロレスリング)で決定した。

2020年2月14日、新日本プロレスではなく、イギリスのレボリューションプロレスリングで取りおこなわれる。

イギリスの至宝“ブリティッシュヘビー級ベルト”が発する魔力は英国の匠を虜にし、天才ハイフライヤーの視線を釘付けにしている。

2020年2月2日の札幌大会2日目に行われた“チャンピオン”ザック・セイバーJr.選手と“チャレンジャー”ウィル・オスプレイ選手の「ブリティッシュヘビー級選手権試合」は27分4秒にも及ぶ激闘の末、レフリーストップにより王者の防衛が決まった。

無差別級を標榜し、2019年の新日本プロレスでは「ニュージャパンカップ」、「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」、「G1クライマックス」、「スーパージュニアタッグリーグ」と大車輪の活躍を見せたウィル・オスプレイ選手。

一方で、ハイレベルかつ斬新な関節技にこだわり、新日本プロレスのリングを席巻したのがザック・セイバーJr.である。

イギリスが産んだ名勝負数え歌は、日本の札幌を経由してロンドンのYork Hallへ。

まだまだ続く2人のライバル関係はどこまで発展するのだろうか。

f:id:yukikawano5963:20200205103155j:image

熟練されたイギリス式プロレス

関節技や英国式プロレスリングの基礎を徹底的に極めることで、変幻自在の技を繰り出す領域にまで発展させたのが“社会派レスラー”ザック・セイバーJr.選手である。

どんな相手て自分のスタイルを崩すことなく、相手を徹底的に屈服させる。熟練された職人の業はいつも同じようで常に状況に応じて変化しているから何度試合を見ても面白く映るのだろう。

今回の試合について、ザック・セイバーJr.選手は(新日本プロレス)でアイツに負けたことがないと語っていた。現在王者は32歳。チャレンジャーは26歳と若き才能がもう一歩というところまで詰めよるもギリギリ超えることができない。そんな2人の試合だったように思う。

 

解説・金丸義信

金丸義信選手はウィル・オスプレイ選手に対して、「高い身体能力に加え、いいコンディションを保っている」と語る。ただ、「ザックのテクニックは半端ないからね」とも補足した。

「これから見てれば分かるでしょう」

ヨーロピアンスタイルに飛び技を上乗せし、新しい進化の形を作ったのは両者共通だが、進む方向が違えばここまでスタイルが変わるものなのかと唸る展開が続く。

見た目は地味だが、思わず玄人が唸る体重移動や外し方を魅せるグラウンドの攻防があったかと思えば、ハンドスプリングのフェイントすら許さないほどに隙間を潰してくる。

以前、ザック・セイバーJr.選手がEVIL選手を相手に連戦連勝を飾っている時、僕は相手の長所を出させない、リズムに乗せないことが素晴らしく上手いレスラーだと書いた。

この日も同じように、ここでこれがあるから会場は沸くし本人もリズムに乗るという展開をことごとく潰してきた。

期待の裏切りが生まれることで盛り上がるのもプロレスファンならでは。洗練されたプロレスが札幌のファンを大きく魅了したのも納得だ。

 

傑出した才能

ウィル・オスプレイ選手の才能は元々2人の名レスラーが認めている。

飯伏幸太選手とKUSHIDA選手。この2人が全く無名だった頃のウィル・オスプレイ選手を見て、凄まじい才能を持っていると評価したのである。

その才能はオカダ・カズチカ選手に導かれて参戦した新日本プロレスで花開くことになった。

この日もそう。ザック・セイバーJr.選手との試合で特に目を見張ったのは、攻防のスピード感だった。

とにかく早い。そして、細かい。徹底的に基礎を磨いた実績があるからこそ、このスピードが生まれるのだろう。

そうした攻防の中でお互いの得意技が随所に現れるのが、見ているこちらのテンションまでを引き上げてくる。

 

大英帝国の王者

ザック・セイバーJr.選手は「まだまだまだ」と、日本語で挑戦者を煽った。強烈過ぎるネックロックに悶絶するウィル・オスプレイ選手。

そして、試合後半には対ヘビー級用兵器として生まれたかのような「ヒドゥンブレイド」もかわされた。

英国の至宝にもう一歩届かなかった。僅差ではあるが黒星がついたのはちょっとしたことの積み重ねだったようにも思う。

関節技に特化したビーガンは新日本プロレスに所属している他のレスラーと比較すると明らかに細い。

打たれ強いのかと言われれば、精神力でカバーしているような気がするほどに、だ。

関節技で攻めている時や決定的な瞬間を狙って場外へのエスケープで体力回復を図る“巧さ”。ここもザック・セイバーJr.選手が王者たる裏付けなのだろう。

次の舞台は地元イギリス

令和時代の新日本プロレスでベストバウトマシーンと言えばウィル・オスプレイ選手に他ならない。

この日のブリティッシュヘビー級選手権試合もそうだった。伝統的なグランドレスリングと現代プロレスが融合した姿は多くのファンの心を奪った。だが、一歩届かなかった。そのリベンジを母国で成し遂げることはできるか。ウィル・オスプレイ選手の初戴冠。ザック・セイバーJr.選手の防衛。どちらも楽しみな試合まで後10日を切った。

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら