第3世代とジェイ・ホワイトの“再戦”が素晴らしすぎた話

第3世代とジェイ・ホワイトの“再戦”が素晴らしすぎた話を書きたい。

2020年2月22日、本日新日本プロレスの後楽園ホール大会で“野人”中西学選手が現役を引退する。

今日は、人生茶色ではなく、人生をバラ色にするためにプロレスラーを志し、リングで夢を見せ続けてた中西学選手の晴れ姿をしっかり応援したいと思う。

と、その前に昨日に行われた第3世代の4人、天山広吉選手、小島聡選手、中西学選手、永田裕志選手VSジェイ・ホワイト選手、バッドラック・ファレ選手、邪道選手、外道選手の試合を振り返ってみたい。

第3世代とジェイ・ホワイト選手。やっぱり浮かんでくるのはこの試合である。

2016年6月19日 大阪城ホール 第0試合 ジェイ・ホワイト壮行試合。“テンコジ”と中西学選手にジェイ・ホワイト選手と“フィンジュース”が挑んだ大切な一戦。

このとき、ジェイ・ホワイト選手は永田裕志選手直伝の『ナガタロック2』を披露するなど、心から第3世代の4人をリスペクトしている姿勢を見せていた。

この日、ジェイ・ホワイト選手は4人と対峙した時、普段以上の“何か”を魅せていたように思う。

改めてこの日の試合を振り返ってみたい。

 

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スイッチブレイドのプライド

アメリカに飛び立ってから3年半。ジェイ・ホワイト選手は新日本プロレスになくてはならない存在となった。

週刊ゴング編集長であり、長州番を務めたGK金澤さんは「帰国後はオカダ・カズチカのようになるだろう」と太鼓判を押していたが、その読みは正しく海外遠征後はオカダ・カズチカ選手と同等以上のスピードで新日本プロレスの頂に上り詰めた。

“IWGP”の冠がついたシングルベルトは全て戴冠。新世代の象徴となるべくリングの上で躍動している。あの日のマイクがジェイ・ホワイト選手を強く、逞しくしたのは間違いない。

スイマセン! ちょっと待って下さい(※場内笑) オーサカ!(※大歓声)俺の言うことを聞いて下さい(※大歓声)。新日本プロレスファンズ、2015(年)と2016(年)、どうもありがとうございました(※大拍手)。新日本プロレスファンズ! 私のこれからも、よろしくお願いします(※『ジェイ』コール&手拍子)。新日本プロレス、また帰って来ます! なぜなら、この新日本プロレスリングは、俺の家だ!(※大歓声) そして! そして! 新日本プロレスと新日本プロレスファンズ、(※四方の客席へ向かって)あなた、あなた、あなた、あなた、あなたは私の家族です!(※大歓声) ありがとうござました! またね!

 

ホー!敬礼、モンゴリアン

試合開始早々、ジェイ・ホワイト選手が中西学選手へ襲いかかる。

「引退間際のロートル」そんな風に侮っていたようにすら見えた。

だが、チョップはノーダメージ。何を仕掛けても微動だにしない岩のような男を目の前にして、“NEW ERA”の計算が狂っていく。

何をやってもノーダメージ。スーパーヘビー級が持つ一撃の重みはこんなにも凄いのかと、客席やモニター越しのファンにも伝わってくる。

そして、僕が一番面を食らったのは“ブレード・ランナー”の体制に入ったシーンだ。

 

ブレード・ランナー対策

新日本プロレスのトップ選手たちが何度も何度も散ってきたブレード・ランナー。

その気になればほぼノーモーションで繰り出せるジェイ・ホワイト選手の必殺技。

後藤洋央紀選手が柴田勝頼選手とLA道場で対策を練っていたシーンが有名だ。体制に入った後、間髪を入れずに体を入れ替える。ダメージがあって難しい時は顔面を殴打する。

SANADA選手のように遠心力でドラゴンスリーパーの体制に入れれば話は別だが、あの対策は中々取れるものではない。

この日、中西学選手はセオリー無視の規格外な技でブレード・ランナーから脱出した。シンプルに喉輪を絞めた。これだけ。

たったこれだけで、ジェイ・ホワイト選手は技をストップして、のたうち回ったのだ。

この流れで永田裕志選手との合体技“イースト・ゴールド”を炸裂させると、試合の流れは第3世代へと傾いた。

 

アナコンダバイス

そして、試合が決まったシーン。中西学選手がアルゼンチンバックブリーカーで外道選手を持ち上げたシーン。ここでカットに入ろうとしたジェイ・ホワイト選手を天山広吉選手がアナコンダバイスでキメる。

あの日、海外遠征に旅立つジェイ・ホワイト選手はアナコンダマックスにタップした。

「バレットクラブ」の象徴となった今も、“天山広吉超え”いや、“第3世代の4人超え”を実現することは叶わなかった。

本日のメインイベント

中西学選手は再びジェイ・ホワイト選手に勝ち逃げする形となる。

「鈴木軍」、「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」、「バレットクラブ」と続いた引退ロードはいよいよ本隊&CHAOSにたどり着いた。

ここまでの試合は、第3世代による逆世代闘争。いや、新日本プロレスのトップ戦線と第3世代の全面対抗戦として行われてきた。

最後の試合は一体どんな展開になるのか。じっくりと想像しながら夜を待ちたい。

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