なぜ、新日本プロレス夜話は配信されたのか?

なぜ、新日本プロレス夜話は配信されたのか?その理由を考えてみたい。

配信をみていると、一つのテーマが浮き彫りになってくる。過去の激闘の数々を見てほしい。端的に言ってしまうと「新日本プロレスワールド」には過去の素晴らしい試合が配信しているのでそちらをチェックして欲しい、ということになる。

配信は月末。最終週。新日本プロレスの新しい試合が1試合も開催されなかったことに対して、過去の名勝負を追加したり新規収録のバラエティ番組で対応していきた。

こうしたサブスク(月額)系のサービスは月末に退会が集中する。

そうした背景もあって、今回の配信内容になっまのだと思う。全ての試合が昭和から平成初期。新規ファンから見れば知らない試合がノミネートされたこともあり、まず間違いは無いだろう。

今の社会情勢的にファンの方の中には、999円を控えなければという方もいるのは事実。ただ、新日本プロレスを支えるためには継続するしかないのだ。

チケット収入がゼロになる。会場にファンが集まらなければ、試合がなければグッズ収入だって激減する。

その中で唯一伸ばせることができ、予算を投資できるのが「新日本プロレスワールド」なのだ。

 

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新日本プロレスのエースが動く

レスラーたちも試合がない時間を埋めるべく、新日本プロレスへの興味関心を保つためにSNSなどで奮闘している。

試合で魅せればいい。自分の戦いで元気付けたい。プロレスが人生。

レスラーたちもグッと堪えて、今の状況と戦っているのだ。

自宅にいる時間が増えている中で、過去の名勝負を含めて新日本プロレスは盛り上がっている。

これを広げていくことなのではないだろうか。

棚橋弘至選手はそのために緊急提言を行ったのだ。会場に金の雨を降らせ続けてきた男ではなく、エースがファンに訴えかけた。

まだまだ新日本プロレスには面白い歴史がある、と。

 

心に残る名勝負の数々

一番すごいと思う外国人レスラーは誰か。新日本プロレスのカリスマと言えば誰?2020年に期待したいレスラーは。など、新日本プロレス史に残したい名勝負とパネルトークを中心に番組は構成されていた。

誰がどの試合をピックアップしたかは本配信を見ていただくとして、僕の心に残った名勝負をここでは取り上げておこう。

テーマは「新日本プロレスの平成が詰まった試合」。

2016年1月30日 東京・後楽園ホール 第7試合。「中邑真輔 壮行試合」棚橋弘至&後藤洋央紀&柴田勝頼 VS 中邑真輔&オカダ・カズチカ&石井智宏

中邑真輔選手が新日本プロレスで過ごしてきた13年の歴史。その時間の中で重要な局面を担ってきたトップレスラーたちが揃い踏みした重要過ぎるほどの一戦だ。

まず、オカダ・カズチカ選手は入場時から様子がおかしい。中邑真輔選手から「CHAOS」のトップを引き継ぐ前、外道選手と別れる前。

この4年がオカダ・カズチカ選手をより大きくしたのだとこの動画一つを見ても伝わってくる。

中邑真輔選手へ「中邑!頑張ってこいよ!」と平手を見舞った棚橋弘至選手。

俺も必ず「IWGPヘビー級ベルト」を巻く。同期として負けたままでいられない、と王者しか眼中になかった後藤洋央紀選手。

柴田勝頼選手は最後の最後、ロッカールームで中邑真輔選手と言葉を交わしたらしい。

何を語ったのかは今でも伏せられている。野暮なことは知らなくてもいいのだ。

そして、試合を決めた石井智宏選手。試合前も試合中も、試合後も。全てにおいて考え深い名勝負だった。

そして、何よりも「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」内藤哲也選手の言葉が刺さる。

 

(遠くを見つめたあと、カメラに向いて)今日が、中邑の、新日本プロレス、ラストマッチ。そんなの知ってるよ。てかさぁ、てかさぁ、新日本プロレス的に、中邑が海外の某団体に行くことが、そんなにオメデタイことかよ?新日本プロレス的に、新日本プロレス出身の選手が、海外の某団体に行くのが、そんなに誇らしいことかよ?海外の某団体じゃなくて、国内の他団体に行くって話でも、新日本プロレスは、中邑を快く送り出してあげたの?今日と同じように、わざわざ壮行試合とか、やったわけ?中邑が、中邑真輔が、今までこの新日本プロレスに貢献してきたことは知ってるよ。そんなこと、もちろん知ってるよ。でもさ、だから何なの?海外の某団体が、巨大過ぎて、『新日本プロレスは太刀打ちできませーん』って認めちゃってるわけ?オイオイオイ、この団体は、世界一のプロレス団体を目指してるんじゃないのか?国内ナンバーワンで、もう満足しちゃってるわけ?オイ、そんなんだったらさ、中邑真輔退団と同時に、“King of Sports”なんて名乗るの止めた方がいいんじゃないの?コレは、コレは、新日本プロレスを応援してくださる皆様、そして、中邑真輔に対して言ってるんじゃない。コレは新日本プロレスに対して、俺は言ってるんだ。海外の某団体のご機嫌を伺うような対応しかしない新日本プロレス、ちょっと俺はガッカリだぜ。まぁさ、今日の後楽園ホール大会をもって、中邑はこのリングから去るんでしょ?中邑に一言言うことがあるとすれば、アディオス、ナカムラ

新日本プロレス

過去の名勝負を見て、新日本プロレスが再開した時に備える。

プロレスは歴史を知ることでより面白くなることは「有田と週刊プロレスと」で散々学んできたことだ。

健康第一で再開に備える。新日本プロレスワールドを楽しみ尽くす。

これが僕たちにできる最善なこと。棚橋弘至選手の緊急提言は、改めてプロレスの奥深さを教えてくれたように思うのだ。

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