プロレスリング・ノアの無観客試合で起こった大事件
プロレスリング・ノアの無観客試合で起こった大事件について書く。
2020年3月29日、DDTプロレスの動画配信サービス「DDT UNIVERSE」にてプロレスリング・ノアの無観客試合が配信された。
当日は無観客に加え無実況(サムライTVでは実況あり)という編成。
丸藤正道選手や清宮海斗選手、拳王選手らも登場し、自宅のリングサイドにいるファンへ今後の今の気持ちを口にする。
そしてメインイベント「GHCヘビー級選手権試合」で事件は起こった。ゴングが鳴ってから30分、潮崎豪選手と藤田和之選手が向き合ったまま全く動かない。ロックアップも全くなし。アントニオ猪木さんとマサ斎藤さんの巌流島決戦を彷彿とさせるような展開となった。
まだまだ続く膠着!!!
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2020年3月29日
こんな試合 初 め て です…!!!!!!!!!!#noah_ghc #お家がリングサイド pic.twitter.com/hCLuQ16sRG
「DDT UNIVERSE」は初月無料のため、必ずこの試合はチェックしてほしい。本当にとんでもない30分だった。
そして、動いたかと思えば大仁田厚選手と高木三四郎大社長の試合を彷彿とさせるような舌戦(藤田和之選手)が一方的に捲し立てる展開へ。
実況・解説がいないことを逆手に取り、藤田和之選手が試合の実況している時間が続く。
圧倒する野獣
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グラウンドで完璧に支配され潮崎豪選手は防戦一方。まるで、道場で先輩と後輩が戦っているような錯覚を受ける。
「ロープ使いすぎじゃないの?」はじめて試合を見た人であればどちらがチャンピオンか分からないと思う。
これが総合格闘技で活躍し、「IWGPヘビー級ベルト」を巻いた男の実力なのか。シーンと静まりかえった後楽園ホールには藤田和之選手の声とレフリーの場外カウント、逆水平が胸で弾ける音だけが響く。
そして、藤田和之選手は消毒液を口に含んで毒霧攻撃を見舞う。ここからは完全に野獣の独壇場だ。
後楽園ホールのエントランスや二階席などを移動しつつ試合が進んでいく。この時点で45分が経過。
前半の巌流島決戦から道場マッチ。更にはDDTのような路上プロレスなど何でもアリな展開の試合となった。
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俺が数えてやろうか?
リングに戻った後も一方的に攻撃を受け続ける潮崎豪選手。
藤田が締め落としに!!
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2020年3月29日
ダメ押しの一撃まで!!!#noah_ghc #お家がリングサイド pic.twitter.com/R7KjoKzCLc
プロレスラーに必要なものは何か?現代的な華やかさを持つ潮崎豪選手へ、藤田和之選手が何か時代を伝えている印象すら受ける。
2人の年齢差は10歳。プロレスリング・ノアの第二回新人募集でプロレス界に入ってきた男と大学時代にアマチュアレスリングで4連覇を果たし、新日本プロレスへと入門した男。
2人の激闘はチャンピオンの勝利に終わった。約57分に及ぶ激戦だった。
無観客試合の一つの完成形がプロレスリング・ノアから生まれた。そう言っても過言ではない57分だったように思う。
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