高橋ヒロムVS本間朋晃に絶対注目すべきワケ
高橋ヒロムVS本間朋晃に絶対注目すべきワケを書きたい。
流石はジュニアのカリスマと言ったところだろうか。いや、もはや天晴れというレヴェルである。
新日本プロレスの再会および「ニュージャパンカップ2020」への参戦が発表されるや否や、いきなりのワクワク感をぶち込んできた。
高橋ヒロム選手は対ヘビー級用の新技を用意したというのだ。
2020年のイッテンヨンでウィル・オスプレイ選手に対してタイムボム2を見舞い、ジュニアの頂点に返り咲いた男のプロレス脳は止まるところを知らないという形だ。
気になる一回戦の相手は本間朋晃選手。最初に発表された「ニュージャパンカップ2020 」のトーナメントには名前が無かったので、チャンスを掴んだ形となった。
あれ?と思って調べてみると新日本プロレスでのシングルマッチはおそらく2019年3月8日の「ニュージャパンカップ」以来。対戦相手は“愛を捨てた聖帝”タイチ選手だった。
高橋ヒロム選手が対ヘビー級用の新技を引っさげて挑む“春の最強戦士決定トーナメント”。
その対角線に立つのが本間朋晃選手というのは何とも見応えのある試合になりそうで、今から楽しみである。
ここからは高橋ヒロム選手と本間朋晃選手それぞれのヒストリーを紐解きつつ、試合に対する気運を高めていきたい。
YouTubeをバックステージ代わりに
新日本プロレスの再会が発表されるや否や高橋ヒロム選手はスタートダッシュを切った。
今回、「ニュージャパンカップ2020 」の開始まで正直言って日がない(嬉しいことではある)。
そのため、当たり前の話だが前哨戦が存在しないのだ。
しかし、プロレスとは試合までの流れも重要なスポーツである。
いきなり試合で対峙するのも悪くないが、やっぱり前哨戦で気分を高めた後の試合が堪らないのだ。
そういったファン心理を読みとってなのか、早速高橋ヒロム選手が仕掛けてきた。
自粛期間中にスタートしたYouTubeチャンネルで新日本プロレスの再会を祝うと共に、対ヘビー級用の新技を準備していると公言したのである。
※なんとPCの前で待機するという前のめりっぷりである。
こういった細かな伏線の貼り方が高橋ヒロム選手ひていは内藤哲也選手は非常に上手い。
本間朋晃選手との試合で新技を出すのか。それとも出さないのか。試合結果とは別のベクトルでも楽しさを生み出したのだ。
対ヘビー級ということは、恐らく関節技や丸め込み技になる可能性が高い。
ウエイトの差を跳ね返し、1発で勝負が決められる新技。そんな期待を生んでくれた高橋ヒロム選手に改めて感謝である。
そして、このトーナメントを制した先には「IWGPヘビー級&インターコンチネンタルW王者」内藤哲也選手への挑戦権利を得ることができるのだ。「ニュージャパンカップ2020」を高橋ヒロム選手が優勝したら後世で「高橋ヒロムのための大会だった」と語り継がれることだろう。
と、その前に。初戦の相手である本間朋晃選手にも絶対負けられない訳があるのだ。
こけしの大勝負
2020年5月14日、東京スポーツで一本の記事が配信された。
その内容は新日本プロレスが活動を自粛したことで本間朋晃選手の収入がゼロになったという報道だった。また、昨年マイホームを購入しており、「おいおい俺大丈夫かよ」と語っている。
新日本プロレスに所属している雰囲気しかない本間朋晃選手だが契約内容としてはフリーランスとして参戦している。
試合がないグッズの売上(Tシャツ販売は会場限定)もないということで、かなり逼迫した状況なようだ。
問題はここから。「ニュージャパンカップ2020 」の一回戦で戦う高橋ヒロム選手が本間朋晃選手に言及しているシーンが記事中にあったのだ。
レスラー間でも心配の声が上がっている。アニマル浜口ジムの後輩にあたる内藤哲也(37)は、本紙の取材時に「高橋ヒロムがいつでもお金を貸しますと伝えておいてよ」と語っていた。伝言を聞いた本間は「借りるわけねえだろ! 先輩のプライドがあるんだ! でも昔、先輩のくせして借りてたんですよね」としょんぼり。こんな時に若手時代のヒロムに最大30万円の借金をつくった本間の黒歴史を蒸し返す内藤は、やはり最低だ。
実は本間朋晃選手、若手時代の高橋ヒロム選手にお金を借りていたことが発覚。今回はその恩を返すためにも絶対負けられない戦いとなるのだ。
ヘビーとジュニア
ジュニアの高橋ヒロム選手が“ジュニアのままで”ヘビー級のレスラーから勝利を奪う。
2019年の「ニュージャパンカップ」や「G1クライマックス」にエントリーしたウィル・オスプレイ選手が挑み続けてきた壁に今度は高橋ヒロム選手が挑み形となったのだ。
初戦の相手は兼ねてから親交のあった本間朋晃選手。こちらも新日本プロレスとの契約云々を考えると絶対に負けられない状況となっている。
「IWGPジュニアヘビー級王者」であり、新時代ジュニアのカリスマにヘビー級の厳しさを伝えなければならないのだ。
2019年に棚橋弘至選手がKUSHIDA選手を圧倒したように完封勝利を目指さなければならないという見方だってある。
新技を炸裂させてジュニアの価値を高めるか。それともヘビー級の意地を見せ、新日本プロレスにこけしあり!と高らかに存在価値を発揮するか。
運命のゴングがいよいよ迫ってきている。
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