カール・フレドリックスは新世代の“狼軍団”を結成するか?

カール・フレドリックスは新世代の“狼軍団”を結成するか?

今日はそんな話しを書いてみたいと思う。いよいよ今週末、「ニュージャパンカップ2020」の優勝決定戦と「IWGPヘビー&インターコンチネンタル」ダブル選手権試合が開催される。

オカダ・カズチカ選手による連覇か。何がなんでも勝つEVIL選手か。そして、約5ヶ月ぶりにシングルマッチを戦う内藤哲也選手はどんな試合を魅せてくれるのか。

再開後初となる有観客試合の大阪城ホール大会ということもあり、様々な期待が交錯する。

ただし、新日本プロレスの再始動は日本国内のみに留まらない。海の向こうでもアメリカでも新しい動きが既にはじまっている。

「Lion's Break Collision」。

LA道場のヤングライオンを中心にジェフ・コブ選手やロッキー・ロメロ選手などもエントリーしているストリーミングマッチである。

この大会の主役は2019年のヤングライオン杯を制したカール・フレドリックス選手。黒パンツ、黒シューズというヤングライオンの出で立ちから一転、赤を基調としたネイティブアメリカンを彷彿とさせるようなコスチュームへと変貌を遂げた。

爽やかなでカッコよく、力強い。新日本プロレスにまた一つ新しいスターが誕生した瞬間だったように思う。

今回は、カール・フレドリックス選手のバックステージコメントで気になる点があったので、ピックアップしてみたいと思う。

 

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どのユニットに入るか問題

「Lion's Break Collision #1」で、カール・フレドリックス選手はロッキー・ロメロ選手から勝利を奪った。ちょっと前までヤングライオンだと考えると大金星中の大金星だし、圧倒的な成果として語り継がれるような“デビュー戦”だったように思う。

ただ、その後に発した言葉も衝撃的だった。まずは、下のコメントに目を通して欲しい。

ニュージャパンに来る他のヤツらも同じだ。アイツらはすぐにユニットに入って群れたがる。みんな俺のところに来て、『どのユニットに入るんだ?』って聞いてくる。ニュージャパンにはおかしな群集心理が蔓延しているのさ。
ところで、狼はどうやって群れを形成すると思う? 2匹の狼が闘うんだ。どちらかが死ぬか、服従して首を差し出すかだ。その時点で“アルファ”(群れで一番地位が高い狼)が決まり、そいつが闘いに負けた狼を殺すか、負けた狼がアルファの味方として自分自身を捧げないといけないんだ。そのアルファが存在し続けるかぎりな。周りをよく見てみろ? ニュージャパンにはアルファたちのためにたくさんのスーパーグループがあるよな! それともそれはまた違うものなのか?
あのKENTAも、ニュージャパンに来てたった1か月でBULLET CLUBに加入したよな? なぜだ? 俺はそんなヤツにはならない。降伏して首を差し出し、誰かに従うヤツになんかなるもんか。善かれ悪しかれ、俺は自分の力だけで闘っていく。カール・フレドリックスはいつまでもアルファだ。以上!」

出典:新日本プロレス公式

「カールはどのユニットに入るんだい?」この質問に彼はうんざりしていたと発したのだ。

これには驚かされた。なぜならば、僕自身もカール・フレドリックス選手はどのユニットに加入するのだろう?と考えていたためだ。

可能性として高いのはグローバルで人気のあるユニットである「バレットクラブ」と「CHAOS」だ。特にロッキー・ロメロ選手が対角線に立つこともあり、直接的なスカウトもあり得ると思っていた。※“ロッポンギ3K”はロッキー・ロメロ選手のスカウトにより「CHAOS」入りを果たしている。

ヤングライオン杯を制したポテンシャルはどのユニットからも関心を集めるが、彼はそういった熱視線に対して、STOPと語った。

俺は、俺を倒した者にしか従わないと宣言したのだ。

現在、カール・フレドリックス選手はジェフ・コブ選手と抗争中にある。彼がどんなもの語りを紡いでいくのか。これからが楽しみである。

「Lion's Break Collision」は毎週土曜日に更新される。棚橋弘至選手と柴田勝頼選手による実況は超豪華なので、こちらもお聴き逃し無く...といった感じである。

 

本隊の新しいユニット?

カール・フレドリックス選手は自身を狼だと語り、ユニットという枠に収まるつもりはないと語った。

この発言のユニークなところは自分からユニット話を出したことだったりもする。

例えば、ヤングライオンが凱旋帰国する際、所属するユニットに関して語られることは多くない。

EVIL選手はサプライズのパレハとして。高橋ヒロム選手は後楽園ホールで内藤哲也選手のプロポーズを受ける形で「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」に加入した。

YOH選手とSHO選手はもともとロッキー・ロメロ選手が“ロッポンギヴァイス”解散後の新しい動きとして、“ロッポンギ3K”をプロデュースすることを明示していたのだ。

ジェイ・ホワイト選手は全員が「バレットクラブ」だろうと思っていたらオカダ・カズチカ選手のスカウトにより「CHAOS」に加入した。

何が起きるかは分からない。本隊内で新ユニットを結成する可能性が高いとは思う。

ただし、あのユニットであれば加入の可能性がある。

 

日本と交錯する時

「鈴木軍」。他のユニットと異なり、圧倒的なボスが存在する。

鈴木みのる選手の言うことは絶対。彼の言葉で集まっているならず者集団だ。

カール・フレドリックス選手が語った圧倒的なアルファは鈴木みのる選手なのではないかと直感的に思ってしまった。

そして、「鈴木軍」には切実な課題もある。「KES」の離脱と飯塚高史さんの引退である。

現在、「鈴木軍」のヘビー級は3人しか存在していないのだ。

タイチ選手とザック・セイバーJr.選手が組んだ場合、鈴木みのる選手は「ワールドタッグリーグ」にエントリーすら難しい状況だったのだ。

無差別級としてエル・デスペラード選手が名乗りを挙げる。あるいは新戦力を補強する。この2択しかない。

そんな時に息のいいヤングライオン出身の男が現れたのだから、何かが起こりそうな可能性は十二分にある。

ただし、これも日米が交錯するタイミングが来れば...の話だ。すぐすぐではない。

カール・フレドリックス選手は新ユニットのアルファとなるか。それとも今のアルファの元に行くのか。

彼の行動から目を離すことができない。

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