「IWGP世界ヘビー級王座」鷹木信悟から僕たちが学ぶべきこと

「IWGP世界ヘビー級王座」鷹木信悟から僕たちが学ぶべきことについて書きたい。

必ずいい試合になるとは思ったが、最終的には心のどこかでオカダ・カズチカ選手が勝つと信じ込んでいた。

そんな心の隙を突くかの様に新王者が誕生した。

「IWGP世界ヘビー級王者」鷹木信悟選手。

2019年に6人目のパレハとして新日本プロレスへと足を踏み入れた男は新しい時代を担う存在にまでなった。

試合もマイクも凄いなぁ。新日本プロレスを新しい場所に選んでくれて嬉しい。鷹木信悟選手にはずっとそんな気持ちがあった。

ただ、流石に「IWGP」は遠いとどこかで思っていた。

「IWGPヘビー」をこの10年で巻いた日本人は小島聡選手、棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、EVIL選手、飯伏幸太選手のみ。10年でこれだけしか生まれていない。

また、初戴冠に厳選するとオカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、EVIL選手、飯伏幸太選手の4人だけ。

その内、飯伏幸太選手を除く3人が新日本プロレスのヤングライオン出身である。

もう10年歴史を巻き戻しても高山善廣選手以外はヤングライオン出身なのだ。

後藤洋央紀選手、鈴木みのる選手。またまだ「IWGP」に手が届かない男たちがいる中で、外から来た“ハツラツおじさん”が歴史と伝統をいい意味で崩したのだ。

飯伏幸太選手は本隊の新しいスター。棚橋弘至選手からも次世代のエースを任されるほど新日本プロレスに定着しきっていた。初参戦は2009年。

ジュニアの期間もカウントすれば「IWGP」まで12年掛かっていることになる。

鷹木信悟選手の成し遂げた偉業がどれほど凄いのか。

個が重要視される時代で僕たちが鷹木信悟選手に学ぶことがきっとあるはずだ。

 

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準備を怠らないこと

鷹木信悟選手が持つ最大の魅力はいい試合いいマイクが継続し続けていることだと思っている。

試合内容は常に面白く、マイクも非常に安定感がある。

相手の技をオマージュして使う点も効果的だった。鷹木信悟選手の試合には必ず掟破りがある。

それがどのタイミング、どんな形で実現するのか。そんなワクワクも常に意識して試合をしていたように思う。

先日、棚橋弘至選手は自身の腹を見て、準備が...と口にしていた。

鷹木信悟選手は常にハイパフォーマンスができるコンディション作りに余念が無かった。

鷹木信悟選手が新日本プロレスの正式所属なのかフリーなのかは定かではないが、どこかで危機感を常に持ちながら戦い続けてきたのは間違いない。

常に準備を怠らない。

その姿勢が確実に今回の結果に紐づいたのだと思う。

「IWGP世界ヘビー」の王者は鷹木信悟選手で3人目。飯伏幸太、ウィル・オスプレイ選手、鷹木信悟選手。

全員がヤングライオンを経ていない。全員が他団体からの移籍組だ。

今一番輝いている者が選ばれる。それが「IWGP世界ヘビー」なのかもしれない。

 

仲間たちからの祝福

鷹木信悟選手の「IWGP世界ヘビー王座」戴冠の情報は瞬く間に広がった。

特に顕著だったのが、数多くのレスラーたちが次々と祝福している点だろう。

CIMA選手やYAMATO選手、土井成樹選手、戸澤陽選手...。挙げればキリがないほどの戦友たちが彼に対してメッセージを送っている様子を見ると、改めて「IWGP」とはやはり業界の至宝なのだなと感じさせられた。

 

謙虚さを忘れないこと

滅多に事前予告をしないのだが、明日のテーマは「後藤洋央紀待望論」で決まっている。山が動いた。歴史は変わった。

これからの新日本プロレスは全く予想ができないことがきっと起こり続ける。

そんな予感を胸に抱きながら、短くコンパクトにまとまった現王者のバックステージコメントを読みつつ、お別れしたい。

このバックステージコメントを読んだ時に改めて鷹木信悟選手とは謙虚な人だなぁと思った。思えば、新日本プロレスに参戦した時も「俺“なんか”が高橋ヒロムの代わりにはなれない」と語っていた。

彼は直前までドラゴン・ゲートのトップレスラーだ。“なんか”なんて自身を卑下する必用はない。それでも謙虚な姿勢を貫いた。

準備を忘れないこと。謙虚な気持ちでいること。王者・鷹木信悟選手の新しい物語が今日からはじまる。

鷹木「(イスに座り、テーブルにベルトを立てかけて、しばらく言葉を選んでるように無言が続く)………はあ……ホッとしてるよ。ひとまずホッとしてるよ。どんなに強がっても、やっぱ、オカダを目の前にしたら、そりゃあビビるよ。百戦錬磨のオカダを前にしたら、どんなに強がったって、俺の気持ちはおったさ。あいつはやっぱすげえよ。でも逆にあいつの一言が、俺に火をつけたな。対等にものをいえるなと。棲んでる世界が違うと。なにくそ! と、思ったけど、あながち間違いじゃないんだよな、オカダの言ってること。悔しいけど、間違いじゃねえんだよ。あいつのやってきた実績に比べたら、俺の実績なんて、足元にも及ばねえよ。だからこそ、今日、負けるわけにはいかなかった。 
今日俺が負けてたら、オカダ、棚橋、内藤や飯伏、あいつらのいる、あいつらがいるな、トップ中のトップに、永遠にのぼることができないと思ったんだ。首の皮一枚つながったんじゃねえか、オイ。これ(IWGP世界ヘビー級のベルト)獲ったからってオイ、別にあいつらと対等だとは思ってねえよ、俺は。だがな、謙遜するわけじゃねえが、片足ぐらいは突っ込んだと思ってるぜ。な? 全身そこに入り込むか、また追い出されるかは、俺次第だ。

まあ、これで俺も、ほんとにオスプレイに負けて崖っぷちから奈落の底に落ちたが、俺はほんと運がよかったよ。だが運も、実力のうちだ。飯伏、飯伏幸太、おそらくあいつからは何も言ってこねえと思ったから、俺の中じゃ、オカダに勝った暁には、(次の挑戦者は)飯伏しかないと思ってた。もう安っぽい言葉はいらないよ。オカダもそうだったが、飯伏に対してもいらねえよ。なあ、飯伏、俺が新日本に来た時、インタビューで俺言ったよ。誰が一番興味あるかって。オカダでもない、内藤でもない棚橋でもない。俺は飯伏と言った。同世代の人間、同級生として、あいつは常にトップを走っていると思ってた。やっと対等に、渡り合うときが来たな。
だが、その先には俺は……俺はちゃんとその先を見据えてるからな。オイ、ウィル・オスプレイ! 今日あえて俺は、試合後、ベルトを巻いた。オスプレイは、全治未定の欠場か……。でも逆をいえば、全治未定だったら、早く帰ってくるかもしんねえ。オイ、オスプレイ! 誰かオスプレイに言っといてくれよ。オイ、お前に負けた鷹木信悟は1カ月後、IWGPの世界ヘビー(級のベルト)、持ってんだよ。オイ、オスプレイ、悔しかったら、ふざけんなって気持ちがあるんだったら、早く戻ってこい。いつでも相手してやんぞ。本当の意味で俺が! チャンピオンを名乗るのは、やっぱり最終的にはオスプレイを乗り越えて……。ああ、ほんとに、福岡の時(5.4)と同様、わけわかんないけど、まあ試合後、俺の曲が流れてたから、心の中でガッツポーズしたよ。
まあ、寂しいじゃないか、オイ。L.I.J、誰も祝杯に来てくんねえとは。まあでもこれがLOS INGOBERNABLES de JAPONらしくていいよな、オイ。ヒロムも、まあ欠場中だが、ヒロムも(解説席に)いたけど、BUSHIだって黙ってねえだろ。内藤、SANADAよりも俺が先に、このベルトを巻いたんだ。もちろんあいつらも悔しいよな。面白れえ、相乗効果だ。まあ、ちょっとダメージがデカイんで、あんまりしゃべりすぎるとまた、福岡の時みたいに記憶が飛んじまうから、今日はこのへんで、短めに終わらしてもらうよ。

出典:新日本プロレス

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